誰もが色々な恋愛をされてきたかと思います。
そんな中で、別れようと思っているけど、なかなか別れられない。
やっとの思いで別れた。
でも、相手からの半ば強引な連絡でよりを戻してしまった。
そんな経験をされた方はいらっしゃいますか。
なんだか「自分の意志が弱かった」と思いがちですよね。
でも、お相手にナルシストの傾向がある場合、問題の多くは相手にもある可能性があります。
なぜなら、ナルシストは別れた相手を自分のもとに引き戻そうとする
Hoovering(フーバリング)という手口を使うからです。
なんだか可愛い名称ではありますが、恐ろしい手口なのです。
今回は、多くの恋人関係でみられるフーバリングとは何か、お話ししていきたいと思います。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
Hoovering(フーバリング)とは?
あなたの恋人は街中で鏡がある度に自分の姿をチェックしていたりしませんか?
今では当たり前のように使われているナルシストという言葉。
自分に根拠もないのに妙に自信がある人を見て
「あの人ってナルシストだよねぇ」
なんて言ったりしますよね。
そもそも、このナルシストという言葉。
心理学では「自己愛が強い人」という解釈をされています。
ナルシストは自分の感情や自尊心を保ちたいが為に、他人に身体的や精神的な嫌がらせをします。
ただし、ナルシストの傾向がある人の全てが、このようなタイプではありません。
それでも、ナルシストの行う嫌がらせの行動は以下4段階にパターン化されていることが判明しています。
・Love bombing→大袈裟な愛情表現
・Devaluing→過小評価
・Discarding→廃棄、別れ
・Hoovering→奪還
Love bombing 大袈裟な愛情表現とは?
まず、「自分にはあなたしかいない」と言ったような甘い言葉で自分の虜にしようとします。
通常は相手が自分に好意を持ってくれらたらハッピーエンドですよね。
でも、ナルシストは相手が自分に好意を持ってからが恐ろしいのです。
Devaluing 過小評価とは?
次に、相手を過小評価して傷つけることで混乱させます。
恐ろしい気分になって委縮した相手に対して、ナルシストはまた甘い言葉を囁きます。
この飴と鞭を繰り返すことで、いつの間にか相手が自分なしではいられない状態を作り上げるのです。
なぜか?
ナルシストは相手を自分に依存させることで自尊心を保つからです。
Discarding 廃棄、別れとは?
ここまで読んだ多くの方はお気づきかと思いますが、ナルシストは浮気性な方が多いです。
このため、ナルシシスト自身が次のターゲットを見つけて別れることは多々あります。
そうでなくても、前述の過小評価の段階で相手が苦しくなって離れることもあるでしょう。
その後、ナルシストが次のターゲットを見つけても期待していた自尊心が満たせなかったりすると、どうなるでしょう。
そう、元恋人を引き戻そうとして、あらゆる手を使ってくるのです。
ここでいよいよ最初にご説明したフーバリングが出てまいります。
Hoovering 奪還とは?
フーバリングという言葉は、掃除機に由来して「吸い上げる」という意味です。
ナルシストの一連の行動目的は相手を自分の支配下に置いておくこと。
一見、恋人関係にしか起こりえないように見受けられますが、ナルシストによる嫌がらせは、あらゆる人間関係で起こりえます。
・家庭内でのモラハラやDV
・恋人や友達間での嫌がらせ
もし、あなたが今誰かとお付き合いして、または親しい人がいて、束縛が厳しいと思ったら、ナルシストか観察してみると良いでしょう。
ナルシストな人とは?
恋愛もののドラマや映画で必ずと言っていいほど出てくるナルシストなキャラ。
「何でこんなことされても逃げないんだろう?」
「何でこんな苦しい恋愛してるの?」
と、多くの人は深く考えず「ナルシスト」を見ています。
でも、ナルシストには、無害なナルシストと有害なナルシストの2パターンがあります。
無害なナルシストとは?
結果を出している有名人やアスリート、実業家の中には少なからずナルシストがいます。
彼らは無害なナルシストであり、自分の中で目標設定をします。
そして、目標を達成したときに自分の中で自信や誇りを持ちます。
当然ですが、結果を出していく過程で他者から誉め言葉などをいただいた際には自尊心が満たされます。
それらを素直に受け入れ喜んで次の成長の糧にしていくのです。
有害なナルシストとは?
無害なナルシストと真逆なのが有害なナルシストで、自分だけに焦点が当たっていないと気が済みません。
自分が正しいと思い込んで周りの意見を聞こうとしなかったり、自分にしか興味がない傾向があります。
結果を出している有名人やアスリート、実業家の中には少なからずナルシストがいます。
基本的に自分に注目を集めるために大きな目標設定を宣言しますが、努力はしないことが多いです。
結果が出ない中でも他者からの自尊心を満たそうと、また口だけで宣言を繰り返したりします。
ナルシストにターゲットにされても、人並みに人生経験を積んだ人は見抜くことができます。
でも、人生経験が浅く、寂しがり屋で、依存症の人はナルシストに陶酔してしまいます。
あなたの近くにも有害なナルシストがいないか観察してみてください。
ナルシストがフーバリングしてきたときの対処法は?
では、あなたがもし有害なナルシストと関係を持ってしまっていたら、この先どうすればよいのでしょう。
解決策はズバリ、相手との関係は100%断つことです。
「LINEだけなら…」
「電話番号を残しても電話しなければ…」
「会わなければ大丈夫…」
と思っている人は要注意です。
なぜならフーバリングをしてくる有害なナルシストは言葉だけでも巧みに相手をコントロールしてくるからです。
フーバリングする時に使う手口についておさらいしておきましょう。
覚えておきたいフーバリングの手口2つ
「あなたがいないと寂しい」などの、相手の心が揺らいでしまいそうな言葉をかけます。
自分の弱い部分を見せて、助けてあげたい母性本能や同情心をくすぐり「私がいてあげなきゃ」という気持ちにさせる。
相手の欠点などについて話し、「お前がこれをやらなかったからいけない」
「だから私はあなたのためにやったのだ」と相手のせいにして「自分が悪い」と思わせようとします。
これらの言動は、相手を引き戻すためだけの方便で偽りで、相手の為ではなく、100%自分の為の言葉です。
このような人は自分の目的の為なら、どんな事もします。
有害なナルシストは嫌がらせをするにあたり「これをやったら相手が嫌がる」と理解して、相手の反応を観察し、コントロールするために徐々に負荷をかけてきます。
相手がその異常性に気が付いて離れようとすると、ナルシストは「見捨てられた」と泣いたり、怒ったり、脅したり、嘘の約束をして相手の信頼を取り戻そうとします。
それでも相手が離れると「罰を与えなければ」と思って攻撃的になることもあり、相手の気持ちは一切考えられない特徴があります。
有害なナルシストの行動は結局すべて自分のためなので、「とりあえず気を付ける」と謝っても直りませんし、約束も守りません。
なぜなら、相手が自分の支配下に戻ってきて、自尊心を満たしてくれればいいからです。
そして、またほとぼりが冷めたら嫌がらせを繰り返していくのです。
【モラハラ】フーバリングとは?意味を分かりやすくご紹介 おわりに
今回は有害なナルシストによるフーバリングについて考察してみましたが、いかがでしたでしょうか。
自己愛はどんな人間も持っていますし、誰もがナルシストの傾向を少なからず持っているのが自然です。
でも、度を越えた自己愛を持っている人もいるので注意が必要です。
そんな有害なナルシストが行う嫌がらせは以下4段階で、おさらいしてみましょう。
・Love bombing→大袈裟な愛情表現
・Devaluing→過小評価
・Discarding→廃棄、別れ
・Hoovering→奪還
人はどんな嫌なことをされても、1回好きになった人だと、信じたくなってしまうもの。
でも、考えてみてください。
あなたがどんなにお相手との幸せな未来を想像しても意味がありません。
なぜなら、そのお相手は自分だけの幸せしか考えていないのです。
実は著者もこのような経験をしたことがあります。
これは一度気を許した相手でも同様です。
どんな人でも、『今』あなたを苦しめてくるのであれば、相手を見直してみましょう。
もし、相手が有害なナルシストであれば迷うことはありません。
ターゲットにならないよう距離を置いて人生を守りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。