あなたは『妙見祭』という字を読めますか?
『妙見祭(みょうけんさい)』と読みます。
日本人でもなかなか読める人はいないのではないでしょうか。
さて、『妙見祭』は九州三大祭の一つで、
我が国の重要無形民俗文化財にも指定される歴史の深いお祭りです。
正式名称は
「八代妙見祭の神幸行事(やつしろみょうけんさいのしんこうぎょうじ)」
と呼ばれ、ユネスコ無形文化遺産にも指定されています。
もうちょっと詳しく、教えて教えて!!
(※)フォークロア
「民俗」の意。古から口頭などで伝わる風習・伝承・学問のこと。
『妙見祭』の由来とは? そもそもどんなお祭りなの?
天武帝白凰9年(680)の秋、中国明州(寧波)から妙見神社が
目深検校・手長次郎・足早三郎の三人の形と化して亀蛇の背に乗って海を渡り、
八代郡土北郷八千把村竹原津に上陸後、
この地に約3年間仮座したのがはじまりと伝えられています。
慶長5年(1600)関ヶ原の戦いで加藤清正の領土となった後、
妙見宮の復興にあたり、元和8年(1622)12月殿宇を創建し、
田畑を寄付し崇敬社としました。
寛永9年(1632)加藤家の改易により
細川忠興(三斎)が隠居として八代城に入城。
細川氏没後に松井氏が城主格として八代城に入った頃から、
妙見宮祭礼は松井氏代々の請祭りとなり、
豪華な祭礼が行われ、九州三大祭り(長崎諏訪神社・博多筥崎宮)の
随一と云われるほどの盛況を呈しました。
明治初年の神仏分離令により、
白木山神宮寺を首坊とする十五の天台・真言のお寺は廃止され、
以後は八代神社を改称され、今日に至っています。(妙見宮実紀や社記より)
当時から祭礼行列は豪華で、道筋を浄める役の獅子2疋にはじまり、
木馬12頭・鉄砲隊・長柄槍隊・老若男女の白和弊・弓矢・花奴・
飾馬・対の挾箱・神宮寺執行僧の駕籠・宮之町の笠鉾・猿田彦神・
神馬・神幸奉行・対の御槍・金幣・さしば・長刀・御太刀・
白丁組がお供をする神輿・神主・社僧・飾馬・町衆の笠鉾8基・亀蛇・流鏑馬など、
バリエーションに富んだものであった。
(松井家に伝わる行列絵巻より)
ところで「亀蛇」って、、かめへび?怖そうなんだけど・・・どんな奴?
八代神社の屋根にも飾られているぞ。お祭りでは、こんな感じで登場するんだ。
今年もガメを見ることはできる?
『妙見祭』2018年の日程と見所は?雨天時はどうなる?
2018年の妙見祭のスケジュールは以下のとおり。
- 11月22(木)に 神幸行列(お下り)・御夜
- 11月23(金)は 神幸行列(お上り)
妙見祭のクライマックスは、何と言っても11月23日に行われる神幸行列。
神輿と神馬を中心に獅子舞、笠鉾、亀蛇、飾馬など40もの出し物が列をなし、
塩屋八幡宮を出発してから、本町アーケード、ハーモニーホール、
八代駅前を通って、八代神社へ向かいます。
昼前に八代神社に到着した行列は、昼休憩後、砥崎河原を通過し、演舞を披露します。
朝7時30分からの行列は、塩屋八幡宮~八代神社まで、
全出し物を通過経路のどこでも見ることができますが、
とくにオススメの見どころは下記の通りです。
- 獅子舞を見る・・八代駅前 9:00頃(子供獅子)
八代神社境内 11:15頃
八代神社角 11:45頃
砥崎河原 12:30頃
妙見中宮 14:30頃
札の辻 19:00頃
- 笠鉾を見る・・・ハーモニーホール 8:30頃
宮地小学校グラウンド 12:00~13:00
- 亀蛇を見る・・・通過経路のどこでも
砥崎河原 14:15頃
- 花奴を見る・・・八代駅前 9:30頃(子供奴)
砥崎河原 13:10頃
- 馬追いを見る・・八代駅前 10:20頃
砥崎河原 14:30頃
- 神輿を見る・・・通過経路のどこでも
以下は2018年のプロモーションビデオです。美しい映像なので是非、ご覧くださいね。
雨天時には一部の行列が中止となる場合があります。
スケジュールに変更が生じる場合もありますので、天気予報を確認してくださいね。
33マス×3列=99マス ※1マス6人掛け
1マスあたりの料金
- 前列 24,000円
- 中列 18,000円
- 後列 15,000円
せっかく行ったからにはしっかり特等席で見たい!という方にお勧めです。
『妙見祭』が開催される場所、アクセスは便利?
会場は、熊本県八代市の八代神社~塩屋八幡宮となります。
片道、車で12~13分かかるところを、2日に分けて練り歩きます。
当日は8:00~18:00の間、
新八代駅からの臨時シャトルバスをご利用するのが便利です。
当日の天候によっては、
運行経路と臨時バス停が変更になる場合がありますので、ご注意ください。
また、650台分の臨時駐車場(500円)も用意されますが、
行列時には通行止めや迂回など交通規制が敷かれていることがありますので、
運転には十分注意してくださいね。
『妙見祭』 おわりに
いかがでしたでしょうか。
「国指定重要無形民俗文化財」「ユネスコ無形文化遺産」
「熊本県指定無形民俗文化財」の三冠王・妙見祭。
ガメの手ぬぐい、扇子、ガメバッグなどなど、
妙見祭をより楽しむためのグッズもたくさんありますよ。
今年の秋は九州に行って、是非現地で堪能してみてくださいね。
火の王(赤天狗)・水の王(青天狗)・風の王(黒天狗)の並ぶ順番によって、来年1年間がどのような天侯の年になるかを占うんだ。結果は当日のお楽しみ!
いいんじゃない?並んじゃって。みんな喜ぶよ?
最後までお読みいただきありがとうございました。