あなたは「神田祭」をご存知ですか?
東京都千代田区にある、730年(天平2年)に創建された
由緒正しき「神田明神」(神田神社)で行われるお祭りで、
「江戸三大祭り」や京都の祇園祭大阪の天神祭と共に
「日本三大祭り」に数えられています。
隔年で本祭りが行われてきており、今年2019年はまさにその年。
新元号を迎えた直後、
ぜひ神田祭へ足を運んでみてくださいね!
神田祭をより良く楽しむために、日程や歴史、見所、アクセス情報を確認しておきましょう。
神田祭とは?2019年はいつ?
今年の神田祭は、5月9日~5月15日の一週間の日程で行われます。
今年2019年は以下のようになっています。
- 5月 9日(木) 午後7時 鳳輦神輿遷座祭(ほうれんみこしせんざさい)
- 5月10日(金) 夕刻 氏子町会神輿神霊入れ(うじこちょうかいみこしみたまいれ)
- 5月11日(土) 終日 神幸祭(神田、日本橋、大手・丸の内、秋葉原巡行)
- 5月12日(日) 終日 神輿宮入(みこしみやいり)
- 5月14日(火) 午後6時 献茶式(表千家家元奉仕)、明神能・幽玄の花(金剛流薪能)
- 5月15日(水) 午後2時 例大祭
神田祭の歴史は?
神田祭がいつ・どのように始まったかに関しては、
残念ながら記録文書等が残っておらずあまり分かっていません。
しかし、「日本三大祭り」に数えられるほどの大祭になったのは江戸時代以降のことです。
江戸幕府が開かれる以前から徳川家康は上杉景勝との戦いや関ヶ原の合戦に際して、
神田大明神に戦勝祈祷を命じていました。
すると、祭礼の日8月15日に見事に天下統一を果たしたのです。
そのため家康は神田明神を特に崇めるようになり、神領を寄進しました。
そして、神田祭は徳川家縁起の祭として以後盛大に執り行われることになったのです。
幕府の発展と城下の大規模な造成に伴って、
神田明神は1616年(元和2年)に現在の地に遷座。
その場所は江戸城の「良(うしとら)の鬼門」に当たる場所で、
江戸総鎮守としての地位にふさわしく、幕府の命令により荘厳な社殿が築かれました。
江戸時代の神田祭は「天下祭」とも呼ばれ、
華麗な山車(だし)が連なる将軍上覧の天下第一の祭礼として全国に知られていきました。
この山車は明治以降、路面電車や電信柱など市街地の開発により通行が難しくなったことと、
さらに関東大震災などによってによって焼失してしまったことを原因に用いられなくなり、
現在は町御輿が主流に変わっています。
1923年に起こった関東大震災、
その後の第二次世界大戦などの影響によりしばらく開催できない状況が続いた神田祭。
再開されたのは1952年のことです。
平成に入ると山車が復活するなど、伝統的な祭事の見直しもされ、
長い歴史を持つ神田祭は中断や変化こそあれど大きな規模、
江戸時代から続く伝統を守りながら現在まで続いています。
神田祭の見所は?
神幸祭
神田祭のメイン行事で、
午前8時~午後7時まで約半日かけた、約1000人による大行列です。
神田明神の氏神様は、
- だいこく様
- えびす様
- まさかど様(平将門)
ですから、これらの氏神様が神輿に乗って、巫女らとともに、
神田、日本橋、秋葉原など氏子町である108町を行列で巡ります。
御輿宮入
神田明神の108町の氏子たちが200基以上の神輿を担ぎながら町々を練り歩きます。
元気の良いかけ声が響き渡り、熱気があり迫力満点。
各町内を巡った神輿が次々と神田明神に入って行きます。
例大祭
神田祭の最後を飾る、神田明神で最も大切な神事です。
宮司をはじめ、神職が衣冠装束姿で、氏子の幸せと日本の平和・繁栄を祈念します。
また、巫女による「浦安の舞」が奉納されます。
屋台
神田祭では、屋台も多く出店されます。
- 焼き鳥
- お好み焼き
- フランクフルト
- ケバブ
など、グルメが楽しめますよ。
神田祭へのアクセスは?
神田祭期間中は神田明神の駐車場はご利用できませんし、境内車両進入禁止となります。
ですから電車等の交通機関のご利用が良いでしょう。
公共交通機関をご利用の場合
- 中央線・総武線 「御茶ノ水駅・聖橋口」より徒歩5分
- 京浜東北線・山手線 「秋葉原駅・電気街口」より徒歩7分
- 東京メトロ丸ノ内線 「御茶ノ水駅・1番口」より徒歩5分
- 東京メトロ千代田線 「新御茶ノ水駅・B1出入口」より徒歩5分
- 東京メトロ銀座線 「末広町駅」より徒歩5分
- 東京メトロ日比谷線 「秋葉原駅」より徒歩7分
- 都バス 茶51駒込駅南口←→御茶ノ水線 神田明神徒歩1分
車をご利用の場合
- 首都高速都心環状線 神田橋出入口
- 首都高速1号上野線 上野出入口
近くにある駐車場は以下の通りです。
秋葉原UDXパーキング(800台収容・24時間営業)
秋葉原ダイビル駐車場(112台収容・営業時間7:00〜23:00)
神田祭とは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「神田祭」について見てきました。
「日本三大祭り」の中で、新元号になって最初に行われます。
その日本最大級の規模、伝統を肌で感じ、新時代の幕開けを祝ってみては?
今年2019年はぜひ、神田祭へ足を運んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。