あなたは自己愛性人格障害についてご存知でしょうか。
近年たびたび耳にすることが増えてきたこの用語。
ご本人が気付くことなく周りに影響を与えていることが多々あるとされ、
こと恋愛においては、自己愛による俺様至上キャラが逆に魅力的に映ってしまい、
散々つかれる大口や嘘に振り回され、女性が深みに陥ることも少なくないとか。
そこで、今回は自己愛性人格障害の人が嘘つきで恋愛依存症なのか、
気になる被害者の会などについてもご紹介します。
自己愛性人格障害は嘘つきの恋愛依存症?
まず、自己愛性人格障害の人はどんな性格を持っているのでしょうか。
ズバリ言うと、自身の誇大妄想が本当だと思い込んでしまう傾向が非常に強いです。
このため、周りからしたら嘘でも、自身は嘘をついている自覚はありません。
彼らにとっては、恋愛も自己愛を満たす一手段です。
つまり、依存症と近からず遠からずなのです。
自己愛性人格障害の人の恋愛パターンは?
まず、大きく分けて以下2パターンとされています。
- 浮気や不倫を平気でするタイプ
- 特定の人に執着するタイプ
このどちらのタイプにも共通するのが、
- ずる賢い
- 平気で嘘をつく
- 行動について反省するフリはしても罪悪感はほとんどない
なぜなら、自分が一番なのです。
彼らは相手を一見受け入れているようにふるまい懐に入るのが上手です。
しかし、見返りを求めて、自分のために相手を共感しているふりをします。
愛しているふりをします。
でも、フリをしているだけで、その人より自分を愛しているのが本音です。
このため、最初のうちは良好な関係が続きます。
でも、やがて価値観の不一致が起きると、幻想が崩れ、恋人に冷たく当たるようになります。
浮気は当たり前
自己愛性人格障害の恋愛は相手に尽くすよう求めます。
つまり、パートナーに対しても求めるハードルが際限なく高くなっていく傾向が強いのです。
このため、浮気も「許されるだろう」という自分中心主義の一部に過ぎません。
最初は男性であれば、最初は意中の女性の気をひくため、あの手この手で近寄ります。
でも、一度手に入れると釣った魚に餌をやらないどころか要求し始めます。
それでも、やがて満たされなくなり、複数の相手と関係を持っていることが多くなるということです。
そのため、常に有利な立場にたてる弱い相手を見つけようとします。
そして、自分のものになれば、モノのように扱い、傷つけていても悪いと思わないのです。
これは自己愛性人格障害の人の共感性の欠如という傾向が強く関係しています。
つまり、相手の気持ちに立って考えられないことが一因だとされています。
完ぺきな相手を追い求め続ける
自己愛性人格障害の人は恋人に、完全性を求めています。
特に相手の外見や地位など細かいところまでこだわりがあります。
アクセサリーのようにいい恋人を連れ歩くことで自己愛が満たされるからです。
また、自分と恋人を比較した際に、必ず自分が上に立つことで気持ちを楽にさせています。
例えば、自己愛性人格障害で低身長のサラリーマン男性が選ぶ女性の傾向について考えてみましょう。
そう、まず、自分より身長が高い女性は選びませんし、収入の高い、例えば女医を選んだりすることはプライドが許さないでしょう。
「死」をほのめかす
自己愛性人格障害の方は「どうせ死ぬ」などと死をほのめかす言葉を口にすることがあります。
恋人や周りには「死」という発言は最大の脅しです。
確かに「死にたい」と思うことは誰しもあることかもしれません。
ただし、それを周囲に面と向かって言う必要はあるでしょうか?
本当に死にたい人はそんなことを言う前に実行してしまうでしょう。
つまり、単なる脅し以上の自己中心的な発言の象徴です。
誰もが「死ぬ」などと言われたらどうすることもできません。
なぜなら下手に無視して放って本当に死んでしまったら一生罪悪感をもつことになるからです。
それもわかって言っているので、惑わされないでください。
彼らは自己愛を満たしたいだけであり、死ぬ覚悟がある人は極めて稀です。
自己愛性人格障害の人と結婚をしてしまうと…
では、もし自己愛性人格障害の人と結婚してしまうとどうなるのでしょうか?
相手を道具やアクセサリーのように扱い家庭よりも職場や社会活動優先
自己愛性人格障害の方は常に不安を感じています。
その異常な不安の強さから、日本社会全体、もっといえば現実世界に対して不安があります。
パートナーは以下の理由から不満が高まりストレスが溜まっていくでしょう。
- 仕事の量
- 経済状況
- 家事
- 育児
- 健康
自分ルールが最優先
まず、自己愛性人格障害の人の家の中は、自分独自のマイルールがたくさんあります。
つまり、パートナーにはそのルールに従うように仕向けられます。
最初は良くても、何十年と結婚生活が続くと、自分が快適に過ごせるかどうかか重要です。
自己愛性人格障害の人は好き勝手なルールを強要してくるため、離婚も多い傾向があります。
自分に甘く他人に厳しく
自己愛性人格障害の人は自分のためにはお金を使います。
でも、パートナーにお金を使われるのは嫌がる傾向が強く、厳しく、細かくチェックします。
自己愛あふれた人生の結果は?
自己愛性人格障害のパートナーは、関係を切り離すことができず、共依存になることがあります。
なぜなら、ハラスメント行為を受けながらも今まで一生懸命やってきたので、切り離す基準がもはやわからなくなってしまうのです。
また、相手のどうしようもなさに途方に暮れ、
- こんな人とずっと一緒に生きてきた
- あるいは生きていかなければならないこと
に絶望します。
そして、
- うつ
- 不眠
- めまい
- 頭痛
- 腹痛
- 吐き気
などの様々な症状が表れ、離婚に至ることが多い傾向があります。
自己愛性人格障害被害者の会は?
自己愛性人格障害の方による
- 被害者のブログ
- DV被害のホットライン
は星の数ほどありますが、ここではその一部をご紹介します。
自己愛性人格障害は嘘つきの恋愛依存症?被害者の会についてもご紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。
自己愛性人格障害の人たちは、自分でも気づかず他人を傷つけます。
あなたがそのペースに巻き込まれ、支配されそうになった時には、
離れることができれば被害を受けることは少ないのですが
「私が何とかしてあげなきゃ」
と思ってしまったら最後・・・
そこに付け込んで不幸へのループから抜けられなくなってしまいます。
それでも、愛してしまったのであれば唯一の手段があります。
それは、自己愛性人格障害の人の特徴を逆手にとって「尊敬され続けること」です。
とても難しいことですが、それができれば相手から求められ続けることができるので
うまくいくようです。
しかし、現実はそう簡単なことではなく一生連れ添うことを考えると
いち早く離れることが幸せへの近道です。
頭では理解できても、なかなか難しいことですが
相手の特徴を理解して付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。