あなたは、ファストファッションを普段ご利用していますか?
今や、ZARAやH&M、ユニクロなどどいったブランドは、
世界的に有名なSPA(製造小売業)の業態を採るファストファッションブランドです。
旅行などで海外に行った際にもこれらの店舗を目にしたことがあるはずです。
インスタグラムなどのSNSでも、
ファストファッションブランドの洋服をうまく取り入れたスタイルを
紹介しているアカウントが多く存在し、
英国王室のキャサリン妃などもZARAの洋服を愛用していることで有名です。
多くのブランドが色々な国から発信されていますが、
どのブランドが一番売上高が高いのでしょうか?
それでは、世界でのファストファッションブランドの売上や
そのランキングについて、見ていきましょう。
ファストファッションの売上は?世界大手アパレル専門店の最新売上比較
まずは、ファストファッションブランドに限らず、
世界大手アパレルブランドと広く範囲を広げてランキングを見てみましょう。
2018年度はまだ決算が出そろっていませんので、
2017年度の比較が最新ということになります。
1位:インディテックス
1位は言わずと知れた「ZARA」などの人気ブランドを展開するインディテックスです。
その売上高は3兆4203億円となっており、2位以下のブランドを大きく引き離しています。
9%増収、7%営業増益と、業績は好調です。
また、オンライン売上構成比は10%、前年比は41%増と断トツの数字が出ています。
2位:H&M
2位はH&Mで売上高は2兆7600億円となっています。
4%、14%と2年連続の減益となっており、
背景として、積極的な店舗増が裏目に出たこと、
およびファストファッション系ECサイトにシェアを奪われたこと等が考えられます。
また、オンラインでの戦略の遅れが響いていると言えるでしょう。
3位:ファーストリテイリング
3位はなんとユニクロやGUを持つファーストリテイリング。
売上高は1兆8619円、4%増収、38%増益となっています。
国内での復調、海外での好調がプラスに働き、
2018年度も海外売り上げは国内売り上げを上回るなど、海外での好調が続いています。
4位:GAP
4位のGAPは売上高1兆7248億円となっています。
その売り上げのほとんどは国内であり、80%を占めています。
また、日本から撤退したOLDNAVYが国内売上に貢献している部分が多いようです。
5位:Lブランズ
ヴィクトリアシークレットを展開する企業で、
その売り上げは1兆3742億円となっています。
0.5%微増収、13%減益となっています。
6位:プライマーク
プライマークはアイルランド発祥の大型ファッションチェーンで、
ロンドンで今人気急上昇中のブランドです。
その人気ぶりがH&Mやデパートのショップを苦しめていると有名です。
その魅力はどのブランドよりも群を抜いて安いことに加え、
デザインもオシャレで見やすく整理された店内にもあります。
洋服や服飾雑貨のほか、インテリア用品やユニオンジャックがあしらわれた小物など、
お土産になりそうな雑貨がたくさん展開されています。
プライマークの売上は1兆854億円。
19%増収、7%増益、10%の営業利益率を記録するなど、
急上昇中の今注目のブランドと言えます。
7位:C&A
C&Aはドイツとベルギーを拠点にヨーロッパに1500店以上を展開しています。
日本では未出店ですが実用的なデザインが多くそろうブランドとなっています。
その売上高は8390億円となっていますが、
2017年度は前年度比で売上高は3.1%減少しています。
8位:アセナリテール
アセナリテールはミッシーや大きいサイズの婦人服専門店チェーングループであり、
アメリカとカナダに約3900店舗を展開しています。
最近ではEC化が進んだ背景もあり、次々と実店舗を閉鎖しています。
また、2017年度の株価の下落率は62.17%となっており、
ファッション業界最悪となっています。
その売上高は7324億円となっています。
前年度比でも4.9%減少しており、142億円の赤字となっています。
9位:ネクスト
ネクストはイギリスのファッションブランドです。
世界70か国以上でオンライン販売を、世界40か国以上で店舗販売が行われています。
その売上高は6241億円で、前年度比は0.1%減少、
営業利益率は18.7%と高い数値を保っていますが、
その勢いも少し落ち着いてきたということができそうです。
10位:しまむら
10位にランクインしたのは日本のしまむらです。
売上高は5651億円で、前年度比0.1%減少、営業利益理宇は7.6%となっています。
ファストファッションの売上は?各社ブランドの生き残る道は?
以上、世界アパレルブランド全体の売上ランキングを見てきましたが、
その中でもファストファッションブランドがランキングの上位を占め、
その勢いのほどを伺い知ることができます。
中でも、1位のインディテックスと6位のプライマークはECにも力を入れ、
利益を堅調に伸ばしています。
また、その生産方法はH&Mのように単に人件費の安い国で生産するのではなく、
リードタイムが短く済む近隣国での生産も併せて行うことで、
商品サイクルの高速化を図り、
消費者の移ろうニーズに適時適切に対応することができていると言えます。
したがって、単にコストを安く押さえるだけでなく、
消費者のニーズにいち早く対応し、EC化にも力を入れていくことができたブランドが
今後も生き残っていくと言えるのではないでしょうか。
ファストファッションの売上は?世界ではどうなの? おわりに
いかがでしたか?
以上、世界のアパレルブランドの売上から、
ファストファッションブランドの売上を比較して見てきました。
一時よりは勢いが収まったとはいえ、
いまだ成長を続ける企業も多く、アパレル業界では大きなシェアを占めています。
今後の各ブランドの動向からますます目が離せませんね。
こうなってくると国内のファストファッションの売上ランキングについても気になってきますよね。
こちらは当サイトの「ファストファッションの売上ランキングは?国内ではどうなの?」を併せて読みいただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。