本州から約300km南の太平洋上に悠然とたたずむ八丈島。
毎年ここで春に行なわれる有名なおまつりがあります。
その名も、「八丈島フリージアまつり」。
今年2019年で53回を数える伝統的なおまつりです。
3月の春分の日から4月上旬にかけて、
八丈島の「八形山フリージアまつり特設会場」を中心に開催され、
35万本にも及ぶ色とりどりのフリージアがあなたを出迎えてくれます。
八丈島の暖かい気候とフリージア独特のまろやかで甘い香りは春の到来を象徴するかのよう。
今回はそんな「八丈島フリージアまつり」の歴史や見所、アクセス情報について
見ていきたいと思います。
八丈島フリージアまつりの歴史とは?
明治時代の後期になるまで「フリージア」は日本にほとんどなじみのない植物でした。
元々は南アフリカのみに繁殖しており、ヨーロッパで広まったのは17世紀の中頃。
当時はまだその呼び名も確立せず、
「アヤメ科フリージア属」として定められたのはなんと1866年のこと。
日本では薩長同盟が誕生した幕末の年ですね。
初めて日本に輸入されたのは1887年(明治20年)頃だと言われており、
一般に球根が発売され始めたのはその約10年後のことです。
また、「フリージア」と言われれば黄色をイメージする方も多いかもしれませんね。
そのような、今ではオーソドックスな色となっている黄色のフリージアが
日本に輸入され始めたのは1957年で、
翌年1958年から八丈島でもその球根の栽培が開始されます。
今年で53周年を迎えるという「八丈島フリージアまつり」が始まったのは、
八丈島にフリージアがもたらされた9年後の1967年(昭和42年)のこと。
今では黄色以外も含め35万本という途方もない数のフリージアの花が咲き乱れる八丈島。
八丈島のフリージアは、栽培が開始されて間もないころから
「おまつり」と共に発展してきたのです。
そして現在まで絶えることなく私たちに美しい姿を見せてくれているのですね。
八丈島フリージアまつりの見所は?
「八丈島フリージアまつり」の最大の見所は何といっても、
様々な色をした「フリージア畑」でしょう。
黄色以外にも、白・紅・ピンク・紫など明るい色彩で
満開のフリージアを堪能することができます。
また、伊豆諸島で最も高い「八丈富士」をバックに見ると
一味違う大自然を垣間見ることができるかも知れませんよ。
フリージアは「無料」で摘み取ることもできます!
※ただし、観光客の方限定で一人20本まで。
他には、「八丈太鼓」や「樫立踊り」など伝統芸能の演奏や体験、
特産品の販売や「フリージアカフェ」と題して
島のスイーツを楽しめる場所もありますよ。
「八形山フリージアまつり特設会場」以外の場所でもイベントは行われています。
例えば、「スタンプラリー」。
島内の様々な場所でスタンプをゲットして応募すると、
素敵なプレゼントがもらえるかも…?
他にも、「フリージア・インフィオラータ」。
「フリージアまつり」の最後に行われます。
「インフィオラータ」とはイタリアが発祥のおまつりで、
多くの人の協力のもと大地に花びら等様々な植物を使い大きな花絵を作ります。
八丈島ではフリージアを中心に摘んだ植物を並べ、お花の絨毯を製作するのです。
場所は、多目的ホール「おじゃれ」や「八丈町役場のロビー」などです。
八丈島フリージアまつりへのアクセスは?
「八丈島フリージアまつり」へ行く方法は、
- 飛行機
- 船
の2種類。
飛行機をご利用の場合
羽田空港からANAに乗り、約55分で八丈島空港に到着します。
八丈島空港から徒歩15分です。
船をご利用の場合
東京の「竹芝桟橋」から八丈島の「底土港」へ、東海汽船の定期便が1日一便出ています。
所要時間は片道で約11時間です。
底土港から車で10分ほどで到着します。
八丈島フリージアまつりとは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「八丈島フリージアまつり」について詳しく探ってきました。
あなたはこれほど多くの美しいフリージアが
色とりどり一面に咲いているのをご覧になったことがありますか?
とても華やかで、理屈抜きに気分がパッと明るくなる、
一生のうちに1度は見ておきたいオススメの光景です。
ぜひ、今年の春は、少し足を伸ばして八丈島まで行ってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。