あなたは今朝、朝食を食べましたか?
「朝食を食べないこと」イコール「体に悪い!」と信じ込んではいませんか?
実は「朝食抜き」の1日2食生活は、健康で美しい体を作る最強のライフスタイルなんです!
今回は、「朝食抜き」健康法は体に良いか、悪いか、メリットとデメリットを解説していきます。
「1日3食」っていつから始まったの?
- 朝起きるのがつらい
- 疲れが抜けていない
- 午前中は頭が働かない
- 休みの日は出かけるより寝ていたい
あなたにもそんな症状はありませんか?
これって実は「食べ過ぎ」が原因なのかもしれません。
「暴飲暴食なんてしていないよ!」と思われるかもしれませんが、
もしあなたが1日3食きちんと食べているのなら、残念ながら「食べ過ぎ」の恐れがあります。
もともと人間の食事回数というのは万国共通「1日2食」が基本だったようです。
常に食べ物が身近にあってすぐに食べられる現代と違い、昔は食品の保存もままなりません。
つまり、朝起きたらまず畑仕事、家畜の世話をした後に
収穫したものでその日はじめての食事をとる、というパターンが主でした。
それが日本では江戸時代に入った頃から、
今で言う富裕層を中心に「1日3食」が広まっていきます。
理由には、
- 照明器具の発達で夜遅くまで活動できるようになったことから2食では物足りなくなった
- 中国の禅宗の文化が入ってきた影響だった
- 江戸幕府が大規模な工事をさせる際に職人たちが2食では体力が続かないために3食提供するようになった
などなど、諸説あります。
その後、一般庶民にまでこの流れが定着したのは明治維新以降とされていますので、
「1日3食」の歴史はわずか100年ほどということになります。
ちなみに、アメリカで「1日3食」を爆発的に普及させたのは、
かの発明家・トーマスエジソンなんですよ。
商才にも長けていた彼はトースターを発明したことによって、
その販売と電気の需要アップをもくろみ「1日3食」を声高に提唱し、
結果トースターは空前の大ヒット商品となりました。
エジソン恐るべし!
余談はさておき、当初は「1日3食」が広まった明確な理由はなさそうです。
しかしその後、日本でも『栄養学』の研究がなされ、
今ではおなじみの『カロリー』という基準も設けられました。
そのため、2食で1日に必要なカロリーを摂取するのは難しいということから、
「1日3食」でバランスよく取り入れていこう、という考えが決定づけられていきました。
私たちにとっては生まれた時から当たり前として継承されていた「1日3食」の文化は、
調べてみると案外浅い歴史だったということがわかります。
「朝食抜き」のすごいメリット!
本来人間の体は、日中に活動し、夜間にぐっすり眠ることで疲れをいやし、
翌日には元気な体でまた動きだすようにできています。
ところが、現代人の多くは疲れをどんどん蓄積させて疲弊しているように見えます。
なぜでしょう?
それは体を休めていないからです。
食べたものを「消化」→「吸収」→「排泄」するには18時間かかります。
日中に活動し夜間は眠るのが体にとって最適であるように、
消化から排泄までのメカニズムにも適した時間帯があります。
- 4時 ~12時・・・「排泄」の時間
- 12時~20時・・・「消化」の時間
- 20時~4時・・・・「吸収」の時間
仮に夜18時に夕食をとったとすると、18時間後は翌日のお昼12時となります。
朝食を抜くことで、「排泄」の時間が確保され、しっかりと老廃物の処理が行われます。
ところが朝食を食べてしまうと、臓器は消化作業を開始せざるをえなくなり、
老廃物の処理はできないままとなります。
しかも、食べ物を消化するというのは莫大な労力を要します。
朝食をとらなければ、臓器は消化という労働から解放され、
老廃物を送り出しながらゆっくり休むことができます。
ですが「1日3食」生活をしている人の内臓は、
毎日24時間休みなくヘトヘトになるまで働き続け、なおかつ老廃物も溜まったまま・・・
ということになります。
1日1回しっかりと18時間休みをとった体と、365日働き続けている体、
どちらが元気かは明らかですよね。
「朝食抜き」のデメリット、体に悪いは本当?
朝食こそが活力の源!
朝食抜きなどとんでもない!
世の中の主流は、こちらの考え方のようです。
朝食を食べるメリットは主に
- 午前中に体を動かすためのエネルギーを補給する
- 脳の活動源であるブドウ糖を補う
- 食べ物が腸を刺激することによって便通を促す
などがあげられています。
では、朝食をとらないとこれら全てが得られなくなるかといえば、
全く逆の考え方もあるんです。
例えば(1)のエネルギー補給について、
確かに成長期の子供たちであったり、肉体労働に従事する方たちは、
しっかりと朝からエネルギー補給をする必要があります。
しかし、デスクワーク中心の勤務だったり、駅まで歩いて何分もかからないような通勤であれば、
前日の食事のエネルギーで十分です。
また(2)にある脳へのブドウ糖の補給というのも、
通説どおりブドウ糖が不足すると脳機能は低下しますが、
外からの補給がなければ体内の老廃物のひとつである
β(ベータ)ヒドロキシ酪酸(らくさん)が同じ役割を担ってくれます。
このベータヒドロキシ酪酸はブドウ糖の代替えとしての役割だけではなく、
最近の研究で鬱に効くことが発見されており、
活性酵素を無害化する働きもあるすごい物質でもあるんです。
そのすごい物質は、なんと空腹時に増加することもわかっています。
朝食を抜くと頭がボーッとするというのは、
普段の習慣が突発的に変わったことによる反応というだけで、
朝食を食べないことが普通になるとそういったことは起こりません。
逆に、朝食抜きに慣れると、朝食を食べることで
- 眠くなったり
- ダルさを感じたり
- ボーッとしたり
などします。
昼食後に眠くなるのと同じですね。
あなたもこんな実験結果を聞いたことはありませんか?
朝食を食べたグループと食べていないグループに同じ学力試験をすると、
食べたグループの方が成績が良いというもの。
一説によればこれは、もともと朝食を食べている被験者がベースにいて、
片方だけに朝食を食べさせないという状況のもと行われている実験だから
こういう結果になっている、ということも考えられるそうです。
普段から朝食を食べていない被験者を集めて同じ実験をすれば、
逆に朝食をとったグループの成績が悪くなる可能性が高いと推測されます。
また、子どもに朝食をきちんととらせる家庭は生活水準が高く、
教育熱心な場合が多いというデータもあるので、
朝食うんぬんより家庭環境の差が学力にあらわれた可能性もあります。
さらに、(3)の朝食を食べることで腸が刺激されて便通を促す作用についても
起き抜けに大きなコップ1杯の水を飲むことで解消できる問題です。
その後も、午前中に最低500ミリリットル以上の水を飲むことを心掛けていれば、
体内の老廃物はどんどん排泄されていきます。
朝食は、食べることより食べないことの方がはるかにメリットがある
という説もなかなか説得力がありますよね。
「朝食抜き」生活の上手な応用!
今まで朝食を食べることが当たり前、むしろ良いことだ!
と思っていた方にとってはビックリの情報も多かったかもしれません。
試してみたいけど、自分のライフスタイルでは物理的に無理だ・・・
なんて人も諦めてはいけませんよ!
確かに夕方の6時とお昼の12時にきっちり食事をとれない人も多いでしょうし、
帰宅時間が遅いとか夜勤のある仕事をしている方もいらっしゃるでしょう。
そんな生活の場合は「朝食」や「時間」にこだわらず、
まずはなるべく長時間、食事の間隔を空けて内臓を休ませてあげることを心掛けてみてください。
しょっちゅうお菓子をつまんでいては、体はちっとも休めません。
休日だけは朝食を抜いてデトックスの日を作るだけでも、今までにない効果が期待できます。
そして、なるべく消化が良く質の高い食品を選び、「よく噛んで食べること」も、
十分内臓の負担を減らす手助けになります。
あなたがこの世にいる間はずっとお世話になる大切な体です。
ほんの少し、いままでよりも興味を持っていたわってあげてくださいね。
「朝食抜き」は健やかに美しくなれる最強の健康法!! おわりに
いかがでしたか?
著者は「朝食抜き」生活が10年以上になります。
朝ごはんの準備・調理・後片付けから解放されて朝時間に余裕が生まれました。
食材も不要なので、経済的にもプラスになっています。
年に数回は必ず高熱を出して寝込んでいたのが、全く風邪をひかなくなりました。
著者にとって「朝食抜き」生活はとても相性の良いものでした。
しかし、世の中に存在するあらゆる健康法も美容法もダイエット法も、
ある人には抜群の効果があっても、ある人には全く効かないというのもよくある話です。
まずはどんな方法も「やってみたい!」と感じたか、「体によさそう!」と思えたか、
自分の直感を信じて取捨選択してみましょう。
今回の「朝食抜き」の方法は試してみる価値があると考えてご紹介してみました。
いま何となく調子が悪い、そんなあなた。
ぜひ、ご自身の体質や、ライフスタイルとも相談しながら、
まずは1週間ほどトライして様子をみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。