あなたは歴史好きな人や、忠臣蔵が好きな人必見の
「泉岳寺の赤穂義士祭」を知っていますか?
忠臣蔵の原作になった江戸時代に実際に起きた「赤穂事件」が起源になっているお祭りです。
今回はそこで、「泉岳寺の赤穂義士祭」とは?
今年2019年のスケジュールや過去のゲストをご紹介していきます。
泉岳寺の赤穂義士祭とは?
「赤穂義士祭」は、赤穂事件にゆかりのある全国各地で、
毎年12月14日に行われています。
その中でも、赤穂藩の藩主の墓がある東京の泉岳寺の「赤穂義士祭」は
人気の高いお祭りです。
泉岳寺「赤穂義士祭」当日は、多くの人が赤穂義士・四十七士の墓所に訪れます。
ひとつひとつのお墓に線香の白い煙が立ち昇り、終日参拝者が途絶えません。
また、泉岳寺の参道から本堂にかけて多くの屋台・露店がでて
朝早くから多くの人で賑わいます。
15時頃には、泉岳寺に赤穂義士に仮装した「義士行列」が到着。
浅野内匠頭の墓前で一同が集まる様子は、この日一番の見どころとなります。
赤穂事件と忠臣蔵とは?
江戸時代、江戸の城内で天皇の勅使の接待役になった
赤穂藩(現在の兵庫県)の藩主 浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)。
浅野は当時まだ若く、古いしきたりなどが分かりませんでした。
そこで、吉良上野助(きらこうずのすけ)に、教えてもらいに行ったのですが…
吉良は、直前になってタタミを何十畳も用意するように言ったり、
浅野にだけ間違った服装を教えたりと意地悪をしてきたといいます。
いじわるですね。
我慢していた浅野ですが、ある日限界を超えてしまい、
江戸城の松の廊下で、浅野は短刀で吉良に切り掛かります。
吉良の命は助かりましたが、額に傷が残ります。
天皇の勅使が来ている期間で、しかも江戸城内は抜刀禁止ですから、
場所をわきまえない行為として、浅野は即日切腹を言い渡されます。
その上、江戸と赤穂藩は断絶。
たちまち家臣たちは路頭に迷います。
しかも、いじわるをした吉良には何のお咎めもありませんでした。
そこで、怒った赤穂藩の家老だった大石内蔵助(おおいしくらのすけ)を中心に、
浅野の仇討ちに立ちあがります。
浅野が切腹してから約1年半後の12月14日、
元赤穂藩の浪士47人で吉良邸に討ち入りをし、成功したというのが、
「赤穂事件」です。
そして、この赤穂事件は人形浄瑠璃や歌舞伎の「忠臣蔵」のモデルになった事件になりました。
泉岳寺で赤穂義士祭が行われる理由は?
実は泉岳寺と赤穂事件は切っても切れない関係にあります。
吉良の首を持ち、浅野の墓がある泉岳寺まで歩き、その墓前に供えたといいます。
47人の浪士達は幕府から切腹を言い渡され、
その後藩主の浅野の墓の周りを囲むように埋葬されたそうです。
泉岳寺は、藩主浅野と赤穂浪士達が眠る忠臣蔵にとっての聖地なのです。
東京泉岳寺赤穂義士祭 2019年のスケジュールは?
- 日時:2019年12月14日(土)7:00~22:00
- 場所:泉岳寺とその周辺
- アクセス:都営浅草線 泉岳寺駅 A2出口 徒歩2分
- 泉岳寺への入園は無料です。
見どころの泉岳寺赤穂義士祭 「義士行列パレード」
毎年好評なのが、総勢50人で赤穂義士に扮して行われるパレードは、
今年で30回目を迎えます。
忠臣蔵を知らなかった人でも、
見ているだけで忠臣蔵の世界に入り込んだような気分になれます。
義士行列パレード タイムスケジュール
- 11:50 東京・中央区役所正門前集合。出発式後パレード開始
- 12:30 築地川銀座公園にて記念撮影
- 12:50 歌舞伎座前にて記念撮影
- 13:45 増上寺到着。休憩後パレード再開
- 14:20 芝5丁目交差点を右折。第一京浜を泉岳寺方面へ
- 14:40 都営浅草線泉岳寺駅横『財界二世学院ビル』前到着
- 14:50~15:30 泉岳寺までパレード。泉岳寺到着、義士墓参り
- 14:50 義士行列到着(財界二世学院主催)
- 17:00 アンコールパレード(財界二世学院ビル前~泉岳寺)
泉岳寺赤穂義士祭 その他の見どころは?
忠臣蔵、赤穂事件に興味が出てきたら、ぜひ立ち寄っていただきたい2か所。
赤穂義士記念館
討ち入り300年を記念して建てられた資料館です。
義士の遺品や、明治時代に作られた47義士の木像が展示されています。
小説などの忠臣蔵は、真実とは異なる部分が多いので、
実際の赤穂事件などについて勉強したい人には、記念館がおすすめです。
拝観料(赤穂義士記念館と義士木像館は共通券)
- 大人 500円
- 中高生 400円
- 小人(10歳以上)250円
- 団体30名様以上 400円
※障がい者割引がございます
首洗い井戸
赤穂事件で打ち取られた吉良の首を浅野の墓前に供える前に洗った
とされる井戸が残っています。
赤穂事件ゆかりの場所ですから、義士祭に来たらぜひ一度見てみてください。
場所は、参道の途中、義士の墓地の手前にあります。
赤穂義士祭 過去のゲストは誰?
赤簿義士祭りは、赤穂事件のゆかりのある場所で同じ日に全国各地行われています。
泉岳寺もその一つなのですが、
赤穂事件のゆかりの地である兵庫県赤穂市で行われている赤穂義士祭には毎年、
大石内蔵助役にゲストが参加します。
過去のゲスト
- 平成25年(2013年)、平成26年(2014年):松平健
- 平成27年(2015年:西郷輝彦
- 平成28年(2016年)、平成29年(2017年):二代目中村梅雀
- 平成30年(2018年):高橋英樹
- 平成31年(2019年)第116回赤穂義士祭にも、高橋英樹氏が昨年に引き続き出演することが発表されています。
泉岳寺の赤穂義士祭とは?2019スケジュールや過去のゲスト まとめ
忠臣蔵といえば現代でも、歌舞伎や浄瑠璃だけでなく、時代劇や舞台にもなっているので、
歴史に詳しくない人も聞いたことはあると思います。
あなたも今年2019年は、総勢50人の赤穂義士に扮して行われる圧巻のパレードをはじめ、
一味違ったお祭りの雰囲気で歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。