東京オリンピックも控えて、国際的な「お・も・て・な・し」も必要になっている今日この頃。
あなたは、日本語から多国語への翻訳って、どうやっていますか?
そう、検索サイトNo.1と言っても良いGoogleが展開する「Google翻訳」。
誰もが一度は利用したことがあるのでは?
しかし近年、注目を浴びている翻訳サイトがあることをご存じですか?
それが今回ご紹介する「DeepL翻訳」なのです!
特にコロナ禍の昨今、仕事などで海外と頻繁に連絡を交わす必要がある人々には、
対面できない現状とても重要な機能と言えます。
優秀な翻訳ツールがあるに越したことはありませんね!
今回は最近話題になっている「DeepL翻訳」についてご紹介します!
DeepL翻訳とは? どんな特徴があるの?
DeepL翻訳とは、ドイツ・ケルンに本拠地をもつDeepL社が2017年から公開している多言語対応翻訳AIです。
2020年3月19日には、対応言語に日本語と簡体字中国語が追加されました。
日本語と相互に翻訳できる言語は英語のほか、仏語・独語・西語・中国語など11の言語に対応しています。
DeepL翻訳の最大の特徴は、自然な訳文を作成する能力です。
自然な訳文を作るために、ドイツの人工知能システムが存分に活用されているのですね。
そんなことはありません、無料版の「DeepL翻訳」はウェブサイトから気軽に使用できますよ。
DeepL翻訳には
- 5,000ワードまで無制限に利用可能なオンライン版
- WindowsPCあるいはMacOSにインストールして利用するアプリ版
- 有料版のDeepL Pro(日本版は2020年6月16日より対応)
の3バージョンがあります。
有料版Proには色々特典がありまして
- 翻訳テキストの入力文字数に制限なし
- 文書ファイルを丸ごと翻訳
- DeepL翻訳の訳文をカスタマイズ可能
- テキストは翻訳完了後すぐに消去
などが利用可能になります。
では次からは、Google翻訳との違いについて調べてみましょう。
DeepL翻訳はGoogle翻訳よりすごい? 実際のところどうなの?
実際のところ、DeepL翻訳はGoogle翻訳などと、性能がちがうものなのでしょうか?
一例として、DeepL翻訳とGoogle翻訳などどの能力を検証するために、
DeepL社が行ったブラインドテストの結果が紹介されています。
オンラインで使える3つの大手翻訳システム
- Google
- Amazon
- Microsoft
で訳した文章とDeepL翻訳で訳した文章を並べ、翻訳システムの名前は隠した状態で翻訳者に示して評価をさせた結果、
- 英語→日本語:DeepL翻訳はGoogle翻訳に対して約3.7倍の確率でプロの翻訳者から高い評価を得た
- 日本語→英語:DeepL翻訳はGoogle翻訳に対してい約2.8倍の確率でプロの翻訳者から高い評価を得た
という結果が出たそうです!
DeepL翻訳はプロの翻訳者からも高い確率で高評価を得ていることが立証されています。
こちらは、テクノポート株式会社が独自に調査した報告がありました。
プロの翻訳家の方にDeepL翻訳とGoogle翻訳(日本語→英語)結果について、5段階評価を行って頂きました。
「5段階評価」
5: 意味が分かる・自然
4: 意味が分かる・やや不自然
3: 意味が分かる・不自然
2: 意味がやや分かる・不自然
1: 意味が分からない・不自然
翻訳文章:
- 件名:【ABC株式会社】お問い合わせありがとうございます
- ※このメールはシステムからの自動返信です
- ジョー・スミス様
- お世話になっております。
- ABC株式会社へのお問い合わせありがとうございました。
- 以下の内容でお問い合わせを受け付けいたしました。
- 3営業日以内に、担当者 田中よりご連絡いたしますので 今しばらくお待ちくださいませ。
結果・・・ジャジャン!
①~⑦全文、DeepL翻訳とGoogle翻訳は同じ評価と判定されました!!
この検証結果から言えることは、現時点ではDeepL翻訳とGoogle翻訳の、
どちらが圧倒的に優れているということはないという結果になりました。
「お世話になっております」などの表現や、主語が無い文章などの翻訳は、まだまだ研究開発が必要そうですね。
日本語って奥深い・・・
DeepL翻訳とは?Google翻訳よりすごい?その性能を解説 おわりに
いかがでしたでしょうか。
DeepL翻訳は自然な翻訳が行えると評判のAI翻訳ですが、実際利用するには日本語独特の表現はまだ苦手。
これまでのGoogle翻訳と合わせ、使い易い方を上手に利用するのが良さそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。