あなたはついつい嫌いな人の悪口を言ってしまったことはありますか?
愚痴や悪口を言うと、そのときはスカッと気分がよくても、
後から何だか落ち込んでしまう・・
そんなご経験を誰もが持っているのではないでしょうか。
人の悪口は癖になります。
「また言ってしまった」
言いたくないのに人のことを悪く言ってしまうことがやめられない、
そんなふうに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は人の悪口を言いたくない人のために、
悪口を言わないための方法を徹底検証してみます。
合理天狗「どうしたんだ?何をそんなに落ち込んでいるんだ」
御パンダ「さっき苦手な人の悪口をみんなで言い合っていたんだ。そのときはちょっと楽しかったんだけれど、今は罪悪感でいっぱいさ」
合理天狗「うむ、悪口は良くない。相手よりも自分の尊厳を傷つけることになる。自分を大事にしたければ、誰の悪口も言わないことだ」
御パンダ「でも、どうしたらやめられるかな?みんなが言っているとつられて言ってしまうんだよ」
合理天狗「確かに、人のことを悪く言わないというのは難しいことじゃ。今回は悪口を言わない方法を模索してみよう。自分を見つめなおすきっかけにもなるはずじゃ」
人の悪口を言うことの悪影響は?
人の悪口を言ってはいけないとよく言われます。
しかし、何故悪口を言うのはいけないことなのでしょう?
そして、悪口が自分に与える影響はどんなものなのでしょうか。
合理天狗「御パンダ。お前は人の悪口や愚痴ばかりを言う人間をどう思う?」
御パンダ「そりゃあ、嫌だよ。できれば近づきたくない。だって、一緒にいるだけで疲れるし、ストレスを感じるもの」
合理天狗「その通り。つまり、自分が悪口を言うとき、聞いてもらっている相手には疲労やストレスを与えているということじゃ。そんなことを続ければ、やがては友人を失うことにもなりかねん」
合理天狗「また、悪口は聞いてくれる相手だけではなく、自分自身にもストレスや疲労を与えているのじゃ。悪口や愚痴が自分に与える悪影響は以下の通りじゃ」
・悪口を言うことで悪い感情が増幅してしまう。
・成長できなくなる
合理天狗「説明しよう。まずは悪口を言うことで悪い感情が増幅してしまうという現象についてじゃ。悪口を言うと確かに一瞬スカッとするが、かえって忘れられなくなることがある。嫌いな相手のことばかり考えてしまうことによってストレスが増大していくのじゃ」
御パンダ「悪口を言ってスッキリするはずが、かえって相手に執着してしまうんだね。嫌いな人のことは忘れるのが一番!嫌いな気持ちを言語化してはっきりさせてしまうと、より嫌いな気持ちが強くなってしまう……」
合理天狗「その通り。嫌な気持ちは言葉にしない方がいいのじゃ」
御パンダ「あえて言語化して脳裏に焼き付けないのが大切なんだね」
合理天狗「うむ、次に成長できなくなるということじゃ。これは悪口を言うことで問題を誰かのせいにしてしまっていることから起こる」
御パンダ「そうか!『あいつのせいだ』って誰かに責任を押し付けてしまっているんだね」
合理天狗「悪口を言うことで問題を解決することを放棄しているのじゃ。何でも他人のせいにするのではなく、目の前の問題は自分自身で解決するという強い意志を持つことが大事なのじゃ」
御パンダ「悪口を言っていると成長できなくなってしまうんだ。怖いなぁ」
合理天狗「脳科学の分野には、『脳は主語を理解できない』という説があるそうじゃ。『脳の仕組み』として、自分が口にしたすべての言葉を、『自分のこと』として受け入れようとするため、『他人に向けた悪口』であっても、脳は『自分に向けた悪口』としてとらえてしまう。つまり、人の悪口を言えば言うほど、自己嫌悪に陥ることになる」
御パンダ「ええ!他人への悪口が自分への悪口になるの?人のことを悪く言うと自分に返ってくるってこと?」
合理天狗「悪口を声に出すことは、『自分自身を非難している』のと同じことして脳はとらえる。悪口やネガティブな言葉は、自分の脳にもネガティブなメッセージを伝えてしまう。健全な精神を保ちたければ悪口はやめて思いやりの言葉を口に出すべきじゃ」
御パンダ「でもでも、つい悪口って口から出てきちゃう。どうしてだろう?」
合理天狗「では自戒の意味を込めて、人はなぜ悪口を言ってしまうのかを考えてみよう」
人はなぜ悪口を言ってしまうのか
悪口を言うのはいけないことだということは誰でも知っています。
悪口を言った後に嫌な気持ちになる人も多いでしょう。
それなのに、どうして悪口を言ってしまうのでしょうか?
原因を探ってみましょう。
合理天狗「悪口を言ってしまう主な原因は以下の通りじゃ」
・嫉妬
・自信がないため
・相手の悪い面ばかりを見てしまう
・場を盛り上げたいだけ
①嫉妬
御パンダ「嫉妬かぁ。人間関係のいざこざの原因は大抵これだよね」
合理天狗「人はどうしても他人と自分を比較してしまう。自分よりも優れていると思った相手を尊敬できればいいのじゃが、妬んでしまう人も多いのじゃ。そして、妬みが不満へと変わり、誰かに悪口を言うことで発散しようとする」
御パンダ「どうして妬みが不満に変わるの?」
合理天狗「人間は自分を正当化する習性がある」
御パンダ「僕もだよ、防衛本能みたいなものだよね」
合理天狗「うむ、自分の方が才能があるはずなのに、あいつの方が選ばれた、出世した、良い女と付き合ってる、イケメンと結婚した、などなど、あいつばかり気に入られてずるい。絶対に自分の方がうまくできるのに。こんな風に相手と自分を比較して、優遇されている相手に悪い感情を向けてしまいがちなのじゃ。」
②自信がないため
御パンダ「自分の方が優秀だと過信するのはいけないね。でも、自信がない場合でも悪口を言うことがあるの?」
合理天狗「自信があるならばわざわざ誰かと比較する必要はない。相手と自分を比較してしまうのは実は自分に自信がないからなのじゃ。そして、相手のせいにすることで自分の責任を回避するのじゃ」
御パンダ「自分に自信が持てないのを相手のせいにすることで自分のプライドを守ろうとしているのか。自分に自信がないのは努力して克服するしかないのに、他人のせいにしちゃいけないね」
③相手の悪い面ばかり見てしまう
合理天狗「何でも悪い方ばかりを見てしまう人というのが居るだろう。良いところもたくさんあるのにあえて欠点だけを見てしまう」
御パンダ「いるいる!みんなで『これって素敵!』って盛り上がっているときに、『でもあそこがよくないよ』、みたいなこと言って水差してくる人!」
合理天狗「そういったタイプの人間は無理やりにでも悪い面を探して、相手を下に見ようとする。自分が優位に立つために相手を否定する材料を探しているのじゃ。そして相手を下に見ることで優越感に浸る」
御パンダ「そんなことばかりしていると嫌な人間になってしまいそう」
合理天狗「相手を下げて自分が相対的に上にいるように思えたとしても、実際に自分は何も変わっていないから無意味なのじゃ」
④場を盛り上げたいだけ
合理天狗「これが一番たちが悪い。人の悪口を言うことで盛り上げると思って悪口を言う者がいる。これは大きな勘違いだぞ」
御パンダ「テレビでお笑い芸人が面白くいじっているから真似しちゃうのかも。でも、うまくできないとただのいじめになっちゃうよね」
合理天狗「お笑い芸人のいじりは計算されつくされたプロの技術じゃ。それに、場の雰囲気を悪くしないために一緒になって悪口を言い出す者もいるが、これも同罪じゃぞ」
御パンダ「ぎくっ!……すみません。この間、友達の悪口に乗っかっちゃいました。もうしません」
合理天狗「人の悪口を言うことで笑いを取るなんてセンスがない、ちなみにこれ以外にもストレスを発散するためだけに悪口を言う人、嫌いな人を陥れるために悪口を言う人などがいるぞ。いずれにしてもよくないことなのでやめるように」
御パンダ「悪口を言うと良いことが一つもないね。今すぐやめたいな。でも、どうしたらやめられるんだろう」
合理天狗「世の中には人の悪口を言わない人間もたくさんおる。次は人の悪口を言わない人間の特徴を学んでみよう」
人の悪口を言わない人の特徴は?
世の中には人の悪口を言わない人もたくさんいます。
それはきっと悪口を言うことの悪影響をよく知っているからでしょう。
人の悪口を言わない人の方が成功する確率が高いといいます。
人の悪口を言わない人をお手本にしてみましょう。
合理天狗「人の悪口を言わない人の特徴をまとめてみたぞ」
・相手の長所を見つけるのがうまい
・自分に自信がある
・ポジティブシンキング
・悪口を言うことの悪影響を知っている
①相手の長所を見つけるのがうまい
合理天狗「何でも良い方に考えることが大事なのじゃ。誰かのことを考えるときに悪い面を見るのではなく、良いところを見つける。寡黙で人付き合いは苦手だけれども、一つの作業をじっくりとこなすことができるタイプ。お調子者で失敗もするけれど、度胸があり誰とでも打ち解けられるタイプ。人間探せば良いところはあるはずじゃ。良いところを見よう」
御パンダ「僕はのんびり屋でやる気があまりないけれど、愛嬌だけはあるよ」
合理天狗「お前は自分の良い面だけ見すぎじゃ」
②自分に自信がある
合理天狗「悪口を言わない人間は自分に自信があるのじゃ。自信があるから余裕が生まれる。余裕があれば嫌なことを言われても、影響されることはない。受け流したり、吸収したりして成長に繋げていく」
御パンダ「誰に何を言われても揺るぎない強さ。憧れるなー」
③ポジティブシンキング
御パンダ「ポジティブシンキングは大切だよね!」
合理天狗「人の言葉を素直に受け入れられる謙虚な心が必要じゃ。嫌な批判を素敵なアドバイスとして受けいれて成長するのじゃ」
御パンダ「ポジティブな人は卑屈になったり妬んだりしないからね。悪口を言う必要がないね」
④悪口を言うことの悪影響を知っている
合理天狗「先程から言っているように悪口には悪影響がたくさんあるのじゃ。そのことを知っていれば、悪口を言おうとは思わなくなるじゃろう」
御パンダ「悪口を言うと自分に返ってくるからね。でも、それをわかっていても悪口を言ってしまう人もいるよ。どうしたらいいの?」
合理天狗「よし。では悪口を言わない人間になるために、実践できることを考えてみよう」
人の悪口を言いたくない人へ!人の悪口を言わない方法は?
前の項目で人の悪口を言わない人の特徴を挙げてみました。
人の悪口を言わないようにするには、悪口を言わない人のようになればいいのです。
余裕を持ち、ポジティブシンキングを保つことはとても難しいことです。
しかし、意識的に取り組むことで変わっていくはずです。
合理天狗「人の悪口を言わない人間になるために必要なことを挙げてみよう」
・悪口の悪影響を知ること
・相手のことを思うこと
・悪いことを良い方に考えてみる
・いいことや感謝を眠る前に思い出し、メモする
・ポジティブな言葉を日常的に使う
・ストレスを溜めないようにする
①悪口の悪影響を知ること
合理天狗「まずは悪口の悪影響をよく考えること。これが始まりじゃ。悪口を言っている時の自分の顔は醜い。友人をなくす。成長もできないと認識するのじゃ」
御パンダ「わかった。わかったよー。気持ちを入れ替えます。でも、気持ちを入れ替えるにはどうしたら?」
②相手のことを思うこと
合理天狗「思いやりを持つことじゃ。相手の立場になって考えよう。悪口を言われるのは誰でも嫌なものじゃ」
御パンダ「わかりました!おしゃべりをするときは相手と有意義な時間を過ごせるよう、楽しいことを話してみるよ」
③悪いことを良い方に考えてみる
合理天狗「また、物事の悪い面ばかりを見ずに良いことを見つけよう。嫌いな相手の嫌いな部分を良いように解釈し直すのじゃ。頑張って良い点を見つけよう。例えば御パンダはおしゃべりでいつもうるさいが、みんなを明るくすることができる、というようにな」
御パンダ「それって褒めてるの?ありがとう。合理天狗くんも理屈っぽくて偏屈だけれど、ツンデレで世話好きだよね」
④いいことや感謝を眠る前に思い出し、メモする
合理天狗「毎日物事の良いところを探していくのじゃ。そして、寝る前にはメモして忘れないようにしよう」
御パンダ「良い出来事こそ言語化して脳に刷り込むべきだよね!良かったことを書き記して忘れないようにしよう!」
⑤ポジティブな言葉を日常的に使う
合理天狗「また、良い言葉は積極的に使っていこう。ポジティブな言葉は人生を明るくする」
合理天狗「忙しそうだね、と聞かれたときに愚痴を言うのではなく、充実して嬉しい。落ち着いたらまた話を聞いてくれ、といった感じじゃだな。『申し訳ない』、『すみません』よりも『ありがとう』、『助かった』の方が印象がいい」
御パンダ「愚痴や文句よりも感謝の言葉を使っていた方が感じが良いね」
⑥ストレスを溜めないようにする
合理天狗「相手の気分を害さない上に自分の心も明るくなるぞ。そして、何よりも大切なのはストレスを溜めないこと!」
合理天狗「ストレスを溜めないためには、苦手な相手から距離を置くのも一つの手じゃ。どうしても苦手な相手で嫌な部分しか見えないなら、なるべく付き合わないようにした方がいい。しかし、どうしても関わらなければいけないときは第3者に間に入ってもらおう」
合理天狗「また、悪口という形ではなく相談という形で建設的に解決していこう」
人の悪口を言いたくない方必見!人の悪口を絶対言わない方法について 終わりに
いかがでしたでしょうか。
悪口を言うことはあなた自身の心を苦しめます。
人生は1回きり。
こうしている間にも私たちは終わりに向かい続けています。
気持ちの良い毎日を送るためには、意識して悪口を言わなくする必要があります。
何事にも良い面と悪い面がありますが、なるべく良い面を見るようにすることで心の平安を保ちましょう。
トレーニングすることで、自分の気持ちに余裕も生まれてくるはずです。
御パンダ「人の悪口を言わない人は好かれるよね。気持ちに余裕のある人は付き合っていて楽しい。僕もそうなりたい」
合理天狗「自動的にポジティブシンキングになれるわけではない。意識して物事を良いように受け止められるよう、心のトレーニングを頑張らなければならない」
御パンダ「でも、そんなことできる人いるの?」
合理天狗「例えば、松井秀喜は人の悪口を言わないそうじゃ」
御パンダ「その話は有名だけど、本当なのかなぁ」
合理天狗「松井秀喜は中学2年生の頃、家で夕食中に友だちの悪口を言ったそうじゃ。すると、父が夕食を食べるのを止めてこういったらしい。『人の悪口を言うような下品なことをするんじゃない。今、ここで二度と人の悪口を言わないと約束しなさい』と」
御パンダ「ええ話やね。松井秀喜のお父さんかっこよすぎる」
合理天狗「うむ、松井秀喜ですら中学2年生までは人の悪口を言っていたということじゃ」
御パンダ「僕も今からでも悪口を言わない漢になってみせるよ」
最後までお読みいただきありがとうございました。