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みずほ銀行のシステム障害の原因は?ベンダーはどこなの?

あなたはどこの銀行口座をお持ちでしょうか。

もしみずほ銀行ユーザーでしたら、今年2021年はハラハラ

しながら過ごしているのではないでしょうか?

 

みずほ銀行では2021年2月〜9月までの期間で計7回もの

システム障害が起きており、ついに9月22日、金融庁より

業務改善命令が出る事態となりました。

 



 

みずほ銀行はどれくらい大きいの?

みずほフィナンシャルグループは、

 ・三菱UFJフィナンシャル・グループ

 ・三井住友フィナンシャルグループ

と肩を並べる日本3大メガバンクのひとつで、

第一勧業銀行・富士銀行・日本鉱業銀行を前身とする銀行です。

 

公式ホームページによると、法人取引は上場企業の70%と

取引があり、個人口座は約2400万も開設されており、

これは日本の総人口の約20%にあたるシェアとなります。

 

みずほシステム障害の概要は?

では、システム障害とは具体的にどんなことが起きたのか、

時系列をおって見ていきましょう。

 

2021年2月28日
自行ATMの7割超にあたる4318台が一時停止
ATMが通帳やキャッシュカードを取り込むトラブルが5244件発生
2021年3月3日
ATMが通帳やキャッシュカードを取り込むトラブルが29件発生
2021年3月7日
定期預金口座への入金処置エラーにより入金不成立が24件発生
2021年3月11日〜12日
外貨建て送金などに関する夜間処理に遅れ
当日中の期限に間に合わない送金が263件、加えて、海外送金を受け取るための入金案内処理が当日中未完了となる事案が761件発生
2021年8月20日
みずほ銀行とみずほ信託銀行店頭での入出金や振込不可
2021年8月23日
約1時間半にわたって約130台のATMが使用不能
2021年9月8日
約1時間にわたって最大100台のATMやインターネットバンキングが使用不能

 

あなたがみずほ銀行ユーザーだったら、このペースでこれだけのシステム

障害が発生すると、自分の資産が脅かされる不安を持ってしまうのではない

でしょうか。

 



 

 みずほシステム障害の原因は?

気になるのが、なぜこれだけの障害が発生したのかということです。

 

障害の具体的な原因として、

・データーベースが更新不能になった
・通信エラー
・取引共通基盤のディスク装置の故障

などと報じられています。

 

つまり、銀行の要である勘定系システムのあちこちで障害が

生じているということです。

 

みずほでは、2011年より勘定系システム「みのり」の開発を開始し、

8年後の2019年7月よりこのシステムを全面稼働させています。

 

 みずほシステムのベンダーは?

ベンダーとは、システムの製造元、販売供給元のことです。

 

特に、コンピュータ、ソフトウェア、ネットワーク機器などのIT関連製品

の販売業者のことを指すケースが多く、販売する製品によってハードウェア

ベンダー、ソフトウェアベンダー、システムベンダーなどと呼ばれています。

(ビジネス用語集より引用)

 

みずほの勘定系システム「みのり」は下記4社により開発されました。

・富士通
・日立製作所
・日本IBM
・NTTデータ

 

4社とも、日本を代表する大企業でエリート集団のイメージなのに

何故このように事故が相次ぐのでしょうか。

 

そもそシステム開発を複数の企業で行うことがよくないのでしょうか。

 

いえ、そうではありません。

 

複数のITベンダーが共同一致して開発プロジェクトを推進することを

マルチベンダー体制と言います。

 

そのメリットとして、得意領域を持ち寄って各領域のノウハウや実績を

活用できることが挙げられます。

 

それぞれの得意を持ち寄って、より良い成果を上げることは、

あなたの仕事や日常生活においても共通することですよね。

 

ただ、このみずほシステムのプロジェクトの場合、

第一勧業銀行・富士銀行・日本鉱業銀行が経営統合をして誕生した背景から、

報道によると、経営統合に伴い主導権争いが続いたことが、勘定系システムを

4社で開発することに影響しているとされています。

 



 

みずほ銀行のシステム障害の原因は?ベンダーはどこなの? まとめ

いかがでしょうか。

 

みずほシステムは今なお根本的な障害箇所の特定がしきれていないとの

噂も多く、永遠に完成しないシステムとして

『IT業界のサクラダファミリア(完成しない建築)』

などと揶揄されている状況です。

 

2021年9月22日、金融庁はみずほ銀行と持ち株会社みずほ

フィナンシャルグループに対し、一連のシステム障害に対する

業務改善命令を出しました。

 

原因を紐解いていくと、2000年の経営統合から続く主導権

争いが、勘定系システム開発の体制にも影響を及ぼした結果、8ヶ月間で

7回にわたるシステム障害が発生し、いまだに潜在的な障害の予兆が検知

できない状態に読み取れます。

 

システム開発には、富士通・日立製作所・日本IBM・NTTデータの

4社に及ぶベンダーが関わっていますが、開発したシステムを主体的に

運用していくのは、あくまでもみずほ自体です。

 

システム障害が頻発する状況に対するみずほの対応が、根底に主導権争い

があるという説を裏付けているように思えてきます。

 

いずれにしても検査が終わる前の業務改善命令は異例のことですので、

今ごろ、みずほ銀行に半沢直樹の黒崎検査官みたいな人がオネエ言葉で

「あんたは黙ってなさい!」と業務改善してくれている姿を想像しつつ、

いちユーザーとしては、自分の資産を安心して預けられる金融機関を

見極める目を養いたいものです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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