あなたは岩手県の名前の由来をご存知でしょうか。
諸説の一つに「岩手」とは、「岩」に、悪さをした鬼の「手」を押し当てて、二度と、悪さをしないと誓わせた事に由来しているとされています。
なんだか神秘的ですよね。
今回は、岩手の名前にも関係しているとされ、
昭和53年からスタートし、毎年100万人を超える人が集まり、
盛岡市の夏を彩り続けて、今年で61回目を数える
「盛岡さんさ踊り」
について、起源や2018年の日程、アクセスをご紹介させていただきます。
盛岡さんさ踊りの起源
なんと藩政時代から受け継がれてきたとされる「さんさ踊り」。
その起源は、現在の岩手県盛岡市三ツ割の東顕寺(とうけんじ)にある
三ツ石伝説に由来していると伝えられています。
その昔、岩手山が噴火した際、
東顕寺に三つの岩が落ちてきたそうです。
この岩は神様が宿っているとして、
人々から「三ツ石様」と呼ばれ、信仰を集めていました。
その後、南部盛岡城下に羅刹(らせつ)という悪鬼が現れ、
人々へ悪行を繰り返し暴れていました。
困り果てた人々は、三ツ石神社に悪鬼の退治を祈願します。
まさに神頼み。
その願いを聞き入れ、三ツ石に宿る神様が現れたと言います。
神様は悪鬼と壮絶な戦いの末、三ツ岩に括り付けます。
そして、もう二度と悪さをしないように誓いの証として、
境内の大きな三ツ石に手形を押させたそうです。
これに喜んだ人々は、三ツ石の周りを、笹で作った笠をかぶり、
「さんささんさ」
と踊ったのが、さんさ踊りの起源とされています。
以下は、2017年の三ツ石神社への奉納演舞となります。
前述の通り、岩手県の名前の由来になったのは、
鬼が「岩」に「手形」をつけたこと
から由来しているとされています。
なんだかRPGのストーリーみたいですが、非常に興味深いですよね。
盛岡のさんさ踊りはいつ?
さんさ踊りの開催期間は、
8月1日~8月4日の18時~21時
となります。
メイン会場は、岩手県盛岡市中央通会場(※)です。
(※)雨天中止の場合は盛岡市民文化ホールとなります。
サブ会場は、盛岡市民文化ホールと、JR盛岡駅前滝の広場です。
詳細なお問合せは、「盛岡さんさ踊り実行委員会(019-624-5880)」へ。
盛岡さんさ踊りへのアクセス
さんさ踊りのパレードは、国道455線・岩手県庁前から中央通2丁目交差点の区間で行われます。
お車
当日は17:50~21:30の間、車両通行止めの交通規制が敷かれます。
遠方からの来訪者には臨時無料駐車場が12時~23時まで開放されます。
例年は下橋中、仁王小、桜城小、河北小などで、それぞれ200台程度の先着順となっています。
下橋中学校:〒020-0876 岩手県盛岡市馬場町1-1
仁王中学校:〒020-0015 岩手県盛岡市本町通2丁目18−1
桜木小学校:〒020-0022 岩手県盛岡市大通3丁目8−1
河北小学校:〒020-0062 岩手県盛岡市長田町16−1
地元の方は会場周辺にある有料駐車場を利用する必要があります。
下記をご参照ください。
市営盛岡駅西口地区駐車場(駐車可能台数・459台 24時間入出庫可能)
〒020-0045 岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目
電車
最寄り駅はJR盛岡駅
帰りの混雑を見越して、あらかじめ帰りの切符を買っておくのがオススメですよ。
盛岡さんさ踊りの見どころ
見どころは何と言っても『世界一の和太鼓』。
なんと、2007年6月に
「世界一の和太鼓の数の祭り」としてギネス世界記録
になっています!
2014年にも和太鼓同時演奏の世界記録に挑戦して、見事達成!
世界記録であった3,437名の同時演奏を3,465名に塗り替えています。
これだけの人数が躍る様は圧巻でしょう。
ただ、このギネス世界記録の
「世界一の和太鼓同時演奏パレード」は8月4日のみ
なので注意です。
当日のさんさ踊りの全体の流れは以下の通りですが、
詳しくは公式ページのパレード出演順をご参照ください。
・パレード前の伝統さんさ輪踊り
・踊るさんさパレード第一部
・踊るさんさパレード第二部
・愉しむさんさ輪踊り
さんさ踊りに参加する方法
さんさ踊りは、見るだけでなく当日練習して、パレードに参加することもできます。
・輪踊り
どこでも服装は関係なく自由に参加できます。
・パレード
事前にお申し込みが必要です。
メールで「さんさおれへんせ集団(info@sansaodori.jp)」へ申し込みを明記して送りましょう。
後日、集合場所や集合時間について詳細が届きます。
こちらも詳細は公式ページをご参照ください。
練習会の場所は、盛岡歴史文化会館前広場で16時~17時30分の間に行われます。
歴代さんさ踊りのミスなどからなるサポートメンバーが指導してくれるだけでなく、
20時からのパレード参加時は、おそろいの半てんを貸し出してくれます。
まさに至れり尽くせりですね。
さんさ踊りの2018年ミスは?
毎年、さんさ踊りはミスが選ばれ、2018年は5名が選出されています。
彼女たち5名は、美しい着物姿と華麗な踊りでパレードを演出します。
以下は、第40回のミスの方々のさんさ踊りの様子です。
さんさ踊りを観覧するには?
さんさ踊りは無料で観覧することができます。
じっくり見たい方には、有料席が央会場県庁前と内丸緑地公園前に設けられています。
1席2,500円で3歳以下のお子さまは膝上が観覧無料です。
チケット購入方法は、盛岡商工会議所1階窓口で6月1日から販売されています。
お1人9枚まで購入可能で、販売枚数は、8月4日、5日ともに50席用意されています。
セブンイレブンでの販売も行われていますので、
遠方にお住まいの方はこちらからご購入するのが良いかと思います。
さんさ踊り おわりに
いかがでしたでしょうか。世界にその名を響かせる岩手のさんさ踊り。
見るだけでなく、一緒に踊ること、そして、事前に予約をすればパレードにも出ることも可能です。
パワースポットとしても有名な『三ツ石神社』へ訪れてパワーをチャージするのもよいでしょう。
今年2018年は、岩手の盛岡へ足を運んで、さんさ踊りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。