青森県の「ねぶた祭」といえば、毎年200万人以上を動員し、
仙台の七夕祭り、秋田の燈(かんとう)祭りと並んで
東北の三大祭りに名を連ねる大人気のお祭りです。
毎年青森県民はもちろん、全国からの観光客で大にぎわいです。
そこで、今回は、まだ一度も訪れたことがない方へ、そもそもねぶた祭りとは何か?
その歴史や今年2020年の日程、アクセス情報をご紹介していきます。
ねぶた祭りとは?
青森ねぶたまつりとは、毎年8月2日から7日まで青森市内で開催されるお祭りです。
ねぶたとは、他のお祭りでいう山車のようなものです。
ねぶた師と呼ばれる職人が1年に1度、たった1週間のお祭りの為に、
最大サイズ幅約9m、高さ約5m、奥行き約7mと言う規定のもと手作りされます。
8月2〜6日が夜間運行で、
まつりの最終日の7日は「七日日(なぬかび)」とよばれ、
日中に街中をねぶたが運行し、夜になるとこの年に受賞をし、
選ばれた数台が海の上を運行します。
打ち上げ花火を背景に、ゆらゆらと海の上を流れていく景色は必見です。
ねぶた祭りの歴史は?
ねぶた祭は、奈良時代に中国から伝わった七夕祭りや、
昔からの精霊流しなどの習俗が変化したものといわれています。
七夕祭りでは健康や秋の豊穣を祈って
燈籠とともに穢れ(けがれ)を川や海に流していました。
やがて、紙や竹、ロウソクの普及で16世紀頃から巨大な行燈が作られ始め、
京都の祇園祭の山車をまねて担ぐスタイルへと発展しました。
18世紀には踊りが付いていたという記録もあります。
「ねぶた」の語源は、夏の農作業を妨げる睡魔を払う「眠り流し(ねぶりながし)」
という農民行事が由来という説や、
アイヌ語で不思議という意味の「ネプターン」が由来という説などさまざま。
県内の地域によって
- ねぶた
- ねぷた
- ねむた
など異なる呼び方をされています。
その歴史の深さから1980年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
ねぶた祭り2020年の日程とアクセスは?
今年2020年のねぶた祭の日程はまだ未発表ですが、
2019年の青森ねぶた祭は、
- 8月1日 前夜祭
- 8月2日(金)~7日(水)19時から21時ごろまで
6日間開催されました。
ねぶた祭りの会場は、1か所だけではなく、
青森県内だけでなんと40以上の地域で、同様のお祭りが開催されています。
初参加に必ず見たい有名な2会場は?
弘前ねぷた祭り
- 日程:2019年は8月1日(木)~8月7日(水) 2020年は確認中
- 場所:弘前駅付近
- アクセス:JR新青森駅より奥羽線で約40分
五所川原 立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)祭り
- 日時:2019年は8月4日(日)~8月8日(木) 2020年は確認中
- 場所:五所川原市街地(青森県五所川原市大町506-10) 付近
- アクセス:青森空港から車40分または新青森駅から車45分
8月1日の前夜祭
様々なイベントが開催されます。
- 時間:12:30~21:00
- 場所:JR青森駅付近(東側)青い海公園特設ステージ
雨でも運行します!!
青森ねぶた祭は¨雨天決行¨となっています。
ねぶたに大きなビニールをかけて運行するので、今までは雨で中止になったことはありません。
ただし、雷雨の場合は、開催の判断が変わる場合もございます。
ルールを守れば飛び入り参加OK!
「ラッセーラー!ラッセーラー!」と掛け声をかけながら
「ハネト」と呼ばれる踊り手がねぶたの周りを取り囲み、
お囃子の音に合わせて元気よく飛び跳ねます。
ねぶた祭りの主役はもちろんねぶたを乗せた山車ですが、
青森ねぶた祭ではこれを盛り上げる「ハネト」が大変重要な役割を果たしています。
実はこのハネトはルールさえ守れば誰でも飛び入り参加することが認められています。
ルールは簡単で、
- ハネトの衣装(正装)を着ていること
- 勝手な鳴り物などを持ち込まないこと
- その他運営の方の指示に従うこと
衣装は地元の百貨店で購入もしくは、レンタルも可能です。
意外と参加のハードルは高くなさそうです。
ただし団体によっては飛び入りNGのところもあるので要注意です!
運行スタート前に団体の方へ「参加しても良いですか?」と一言声をかけて、
OKが出たら参加しましょう。
地元でないお祭りで突然の飛び入りは緊張するかもしれませんが、
我こそはという方は今年ハネトデビューを目指してみては?
ねぶた祭りをアプリで解説!!
平成30年度より㈱フォルテが「ねぶた アプリ」を配信しています。
全ての大型ねぶたに位置情報端末(GPS)を取り付け、
利用者がアプリをダウンロードすることで、
ねぶたの位置情報をリアルタイムで把握できるほか、
ねぶたが利用者に近づくと、そのねぶたの団体名や制作者、詳細説明などを設定した言語で
自動的に音声解説してくれます。
現在、対応言語は
- 日本語
- 英語
- 中国語(繫体字、簡体字)
- 韓国語
の5言語。
グローバル対応ですね。
ねぶた祭りとは?歴史やぜひの日程、アクセス まとめ
歴史があり重要無形民俗文化財に登録されている青森ねぶた祭。
青森県内40か所で行われており、
期間中に何か所か回ってみるのも楽しそうですよね。
また、せっかく参加できるのでぜひ正装を準備して、
青森の地元の人たちと一緒にハネを体験したいですよね。
見るだけでももちろん圧巻のねぶたですが、
一緒に踊ればきっと来年も訪れたくなるいい思い出ができますよ。
最後に、東北、青森とはいえ昼間は非常に暑いです。
熱中症や日差し対策をしっかりして参加してくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。