あなたは「唐津くんち」を見たことがありますか?
「唐津くんち」とは、
佐賀県唐津市、唐津神社の秋季例大祭のことです。
「くんち」は「くにち」が転化したもので、「供日」「九日」と書きます。
収穫感謝の意が込められている、唐津最大のお祭りです。
幾重にも貼り合わせた和紙と漆(うるし)による手の込んだ技法で制作された、
巨大な「曳山」(「ひきやま」または「ヤマ」と読ませる)が有名です。
「唐津くんち」は、昭和33年に佐賀県重要有形文化財、
昭和55年に国の重要無形民俗文化財、
そして平成27年には、ユネスコ無形文化遺産にも登録され、
海外にも広く紹介されています。
今回は、そんな「唐津くんち」についてご紹介しましょう。
『唐津くんち』とは?その歴史に迫る!
唐津くんちの確実な記録は宝暦13年(1763年)、
土井・水野両藩における引継文書にあたる覚書の中の文書の一節に
とあります。
この中で神輿(みこし)の列が西ノ浜へ神幸しているのが分かります。
また、この神輿に現在の曳山以前の形態である「傘鉾等(かさぼこなど)」が
付き従っているのが確認できます。
『唐津くんち』2018年の日程、その内容とは?
唐津くんちは、毎年11月の2,3,4日に行われることになっており、
2018年も同じ日程で開催されます
11月2日 19:30~22:00 宵山(よいやま)
提灯の灯りが浮かぶ、幻想的な曳山が魅力です!
各町が曳き順通りに一番近い場所から参加し、最後に唐津神社前に勢ぞろい。
幻想的な宵山は観客を魅了します。
11月3日 09:30~16:30 お旅所神幸(おたびしょしんこう)
唐津神社と特別な関係のある神田地区の青年が、
神前にて雄獅子、雌獅子の獅子舞を奉納します。
獅子は木造の漆塗りで頭にかぶって演じます。
この舞は、口元をカブカブ動かすところからカブカブ獅子とも呼ばれています。
その後、神輿を中心として前後に曳山が従い、
明神台(西の浜お旅所)までの巡行が始まります。
唐津くんちの最大の見どころとして、大勢の見物客が訪れます。
11月4日 10:00~17:30 町廻り翌日祭(まちまわりよくじつさい)
前日の御神幸とほぼ同じ巡路で、旧城下の東西約8キロを回ります。
前日と違うのは、神輿ではなく、各町ごとに揃いの鉢巻き、
江戸腹、パッチ(股引)、腕ヌキに身を固めた、いなせな曳子たちが回ること。
「エンヤ、エンヤ」の掛声とともに、フィナーレへと高まっていきます。
感動間違いなし!
以下は2017年の唐津くんちの様子、エンヤ、エンヤと子供が可愛いですね!
赤獅子・青獅子、鯛、兜などが14基並ぶんだ。
巨大魚「アラの姿煮」は60cmを超えるって、デカいね!!
『唐津くんち』が開催される場所、アクセスは?
唐津くんち期間中の交通規制は、曳山の巡行にあわせてまちまちに行われますので、
公共交通機関のご利用をオススメします。
松浦河畔公園駐車場~唐津駅南口間で、シャトルバスが運行されます(2日・3日・4日)。
駐車場は、唐津神社から徒歩2分~20分の範囲で、臨時駐車場も含めて7カ所ありますが、
曳山の巡業スケジュールにより、付近が通行止めになり混雑することが予想されます。
くれぐれも事前準備を怠りなく。
おくんち以外はここで展示されているので、残念ながらおくんちを見逃した人は、是非行ってみると良いぞ。
『唐津くんち』 おわりに
いかがでしたでしょうか。
「唐津くんち」は長い歴史があり、世界中から注目されるお祭りです。
期間中は50万人が集まり、熱気と迫力は必見ですよ。
ぜひ、この秋に九州旅行に足を運び、現地で楽しんでみてはいかがでしょうか。
受け継がれてきた宝への愛着、伝統を受け継ぐ覚悟とか唐津の誇り、
色々なものが「唐津くんち」に込められているんだな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。