あなたは吉事の前に白い汗をかく、不思議なお地蔵様のお話を耳にしたことがありますか?
志摩半島の名所、大王崎灯台に向かう途中、波切バス停前にある波切薬師堂。
ここにそのお地蔵様は祀られています。
なんと、座高1メートルほどですが、全国各地から参拝客が絶えません。
今回は、日本昔話でも有名な『汗かき地蔵祭り』について、
歴史や見所、日程、アクセス情報をご紹介させていただきます。
『汗かき地蔵祭り』の歴史は?
その昔、天文年間(1532)頃。
地元の漁師が大王崎の沖で漁をしていた時、その網に地蔵がかかったそうです。
漁師は地蔵をそのまま浜に放置しておいたところ、
まばゆい光明が差したと言います。
両氏は慌ててお堂を建てて、地蔵を運び込み、大切に祀ったとか、
これが始まりとされています。
それ以来、このお地蔵様は、豊作や大量など
吉事の前には白い汗をかき、
凶事の前には黒い汗を流し、
人々に予兆を知らせ、備えさせたといいます。
また、もう一つの汗をかいている理由として、
民衆の苦役を一身に背負っているともされており、
とにかくどういう原理なのか常に汗をかいています。
(実際のお地蔵さまもしっとり湿っている?)
これが『汗かき地蔵様』の由来です。
現在では、毎年2月24日に、
家内安全、家業繁盛、海上安全、大漁満足などを祈願して
このお地蔵様をお参りするお祭りが催されています。
2019年『汗かき地蔵祭り』の見所は?
縁日の2月24日には堂の山周辺に数々の屋台が建ち並び、参詣する人々で賑わうものの、
そこまで大規模なお祭りではありません。
なので、本当に散策がてらが丁度よいでしょう。
高野山の一の橋へいくと、表参道を見つけることができます。
こちらから奥の院に向かって進むと小さな川が流れているのが目に入ります。
そこからほぼ中間地点が中の橋。
その橋の左側にお堂に入った汗かき地蔵様がいますので、ここでお参りはしておきたいところ。
ちなみに、お堂の右側には「姿見の井戸」と呼ばれる井戸があります。
この井戸、なんと覗きこんで自分の顔が映らなければ
3年以内に死んでしまう
と伝えられる恐ろしいデストラップ。
でも、この井戸水で目を洗うと眼病も治ったとか。
えっ。。。目は治るけど死ぬ可能性がある??
どっちなんだ??
もっと奥に進むと、かつれ弘法大師が腰を掛けたとされる石「腰かけ石」があります。
ちょっとこれ、これだけでも、とんでもない隠れたパワースポットといえるのではないでしょうか?
さて、以下は『汗かき地蔵』のある高野山を歩く様子です。趣がありますね。
8分頃に汗かき地蔵と姿見の井戸が出てきます。って、普通にカメラでのぞいてますし。。
とにかく、あまりがやがやしたお祭りが苦手な人が楽しめる催しではないでしょうか。
2019年『汗かき地蔵祭り』の日程は?
『汗かき地蔵祭り』は例年2月下旬に開催されます。
2019年の日程は2月24日(日)8:30~16:30頃
が予定されていますが、詳しくはホームページをチェックしましょう。
2019年『汗かき地蔵祭り』へのアクセスは?
『汗かき地蔵祭り』へのアクセスをご紹介させていただきます。
住所:〒517-0603 三重県志摩市大王町波切412 霊汗地蔵
電車の場合:
近鉄鶴方駅下車、三重交通バス大王崎行きに乗り20分、波切下車
お車の場合:
伊勢自動車道「伊勢西IC」から国道167・260号経由で35km約60分
近隣に駐車場はございますが、どうみても台数は少ないです。
なので、当日は車で来てしまう人たちの混雑が予想されるため、
公共交通機関の利用がオススメです。
お問合せ:
・志摩市観光協会
0599-46-0570
・大王町まちづくり課
0599-72-0255
・大王町観光協会
0599-72-0789
2019年『汗かき地蔵祭り』 おわりに
今回は『汗かき地蔵祭り』の歴史や日程情報についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
漁師たちを守るお地蔵様なんて趣がありますし、
様々な言い伝えから本当に人々に愛されてきたお地蔵様だと感じ取れますよね。
なぜ、汗をかいているのを現実で再現できているのかは不思議ですが、
何かしらのしかけがあったりするのでしょうか。
お祭りも小さな規模ですが、高野山の散策がてら丁度良いと言えるでしょう。
ところで、大王崎は熊野灘と真珠の養殖で知られる英虞湾に面しています。
そして、大王崎灯台の周辺はカツオ漁で奥志摩随一の漁獲量を誇っているのです。
この灯台周辺の沿道にはみやげ物店が軒を並べており、地元の特産品や干物を販売しています。
汗かき地蔵様へお参りした後は、近所を散策して、海風を気持ちよく感じながら、
たまには、日常の喧騒を忘れ、灯台の下の茶屋などで一服して海を眺めてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたにも汗かき地蔵様のご利益があるはずですよ(^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました。