あなたは「鎌倉まつり」へ訪れたことがありますか?
4月の第2日曜日から第3日曜日にかけて行われるこのお祭り、
鎌倉初代将軍・源頼朝にゆかりのある神社「鶴岡八幡宮」を中心に、
市内で様々な催しが披露される春の恒例行事です。
「流鏑馬(やぶさめ)」が特に有名で、
鎌倉武士を思わせる勇敢な演技は非常に迫力があります。
今回はそんな「鎌倉まつり」の歴史や見所、アクセス情報について
探っていきたいと思います。
鎌倉まつりの歴史とは?
「鎌倉まつり」が始まったのは1959(昭和34)年のこと。
その起源と言われているのが、
1934(昭和9)年から1962(昭和37)年にかけて行われていた
「鎌倉カーニバル」というお祭り。
このお祭りは鎌倉文士である大佛次郎や久米正雄らが
フランスでカーニバルに参加したことで発想を得て、
地域の活性化のために始められたのでした。
市内の中高生らで編成される音楽隊や、おみこし、おはやしなどが
順に若宮大路を練り歩く「パレード」は特に、
「鎌倉カーニバル」から受け継がれたものではないかと考えられています。
鶴岡八幡宮の「流鏑馬」や「静(しずか)の舞」の歴史は
鎌倉時代にまで遡ることが知られており、
「鎌倉まつり」は伝統的な日本芸能と「鎌倉カーニバル」のような
近代的かつ西洋的なイベントいずれもの要素を持つお祭りなのですね。
鎌倉まつりの見所は?
2019年は4月14日(日)から4月21日(日)の一週間で開催されます。
主なイベントの日程を見ていきたいと思います。
- 4月14日(日) 11:00 鎌倉まつり行列巡行
源頼朝や北条政子、おみこしなどが「パレード」します。 - 4月14日(日) 13:00 2019ミス鎌倉お披露め
場所は鶴岡八幡宮の舞殿(まいどの)です。 - 4月14日(日) 15:00 静の舞
「しづやしづ しづのをだまきくりかえし 昔を今になすよしもがな」
という歌で有名です。
この舞の由来は遡ること1186年。
源義経一行は頼朝の追手から逃れるため、吉野山に逃げ込みました。
その際義経は愛する人である静御前を京都へ送ります。
しかし静御前は途中で結局捕らえられてしまい、頼朝のもとに送られます。
京の名高い白拍子(しらびょうし)であった静御前は
頼朝の命で鶴岡八幡宮に召し出され、舞を踊ることを求められます。
その時、静御前が愛する義経を偲んで舞ったとされるのが「静の舞」なのです。
場所は鶴岡八幡宮の舞殿(まいどの)です。
- 4月20日(土) 14:00 伊豆の国市子ども創作能「伊豆の頼朝」
源頼朝が伊豆で挙兵する物語を伊豆の国市の子供達が能で上演します。
場所は鎌倉宮です。 - 4月20日(土) 15:00 野点席
鶴岡八幡宮境内に茶席を設けて茶の湯が行われます。 - 4月21日(日) 13:00 流鏑馬
「武田流」という流派によって披露されます。
鶴岡八幡宮の流鏑馬は
源頼朝が放生会(ほうじょうえ)の後に奉納したのが起源と言われています。
境内中央付近にある東西の鳥居を挟んだ参詣道で行われます。
鎌倉まつりへのアクセスは?
「鎌倉まつり」の中心地である鶴岡八幡宮へのアクセスを紹介したいと思います。
電車をご利用の場合
JR鎌倉駅東口、または江ノ電鎌倉駅より徒歩10分です。
- 東京駅から
JR横須賀線で直通。約55分。 - 小田原駅から
JR東海道線で「大船駅」へ行き、横須賀線に乗り換え。約55分。 - 新横浜駅から
JR横浜線・根岸線か横浜市営地下鉄で「横浜駅」へ行き、JR横須賀線に乗り換え。約50分。
車でお越しの場合
最寄りのインターチェンジは、横浜横須賀道路の「朝比奈I.C.」です。
- 東京方面から
首都高速から横羽線または湾岸線経由で「狩場I.C.」まで。
狩場I.C.より横浜横須賀道路を利用。 - 関西方面から
名神高速、東名高速を利用し「横浜I.C.」まで。
そこから国道16号線→横浜横須賀道路を利用。
ただし、「鎌倉まつり」開催中の土・日・祝日は交通規制がなされるようです。
詳しくは鎌倉市のホームぺージで確認してみてください。
鎌倉まつりとは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「鎌倉まつり」の歴史や見所、アクセス情報について探ってきました。
伝統ある「流鏑馬」や「静の舞」など見所満載ですし、
もともと地域振興のために始まった「鎌倉カーニバル」の名残も
感じることができることができるかも知れませんよ。
あなたも是非「鎌倉まつり」に足を運んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。