あなたは「郡上踊り(ぐじょうおどり)」をご存知でしょうか?
郡上踊りは岐阜県の郡上市で毎年7月から9月の間に開催されている、
日本一ロングランな盆踊りと言われ、日本三大盆踊り、三大民謡のひとつです。
盆踊りというと年配の女性が多く踊るイメージですが、
この郡上踊りは若い男女も浴衣姿で踊り、
8月の盂蘭盆会(うらぼんえ)には徹夜で盆踊りを踊り明かすのです。
この記事では、地元以外の人も参加可能な「郡上踊り」の深い歴史や
2019年の日程、アクセス方法を見ていきましょう。
郡上踊りとは?
郡上踊りの歴史
江戸時代の城主が当時、百姓一揆など頻発していたので、何とかこれを鎮めようとしました。
そこで、士農工商の交流を図るために、
郡上藩のあちこちの村で踊られていた盆踊りを城下にに集めて
「お盆の4日間は身分など気にせず無礼講で踊ってよい」としたのです。
これが年々盛り上がりを増して現代の形になり、
地元民も観光客もひとつの輪になって踊る郡上踊りとなったのです。
郡上踊りってどんな踊り?
郡上踊りは、色々な村の盆踊りを集めた「盆踊り大会」です。
つまり実際に「郡上踊り」という踊りは無く、
10種類の盆踊りが踊られる夏のお祭りのことを言うのです。
毎年、7月から9月にかけて、おおよそ30夜、
郡上市中心部の長良川沿いで郡上踊りが繰り広げられます。
中でも盂蘭盆会の4日間に開催される郡上踊りは徹夜で踊り明かすのです。
郡上踊りの見どころは?
参加が自由
郡上踊りの参加は自由です。
踊りが開催されている場所へ行って自由な服装で踊ることができます。
ただ、地元の人たちは老若男女とも、浴衣姿の方が圧倒的に多いので、
ここは浴衣で参加した方がテンションもあがるでしょう。
最初から郡上踊りの参加目的の場合は、浴衣の準備をされていかれた方が、
「やっぱり浴衣着たかったな~」と後悔せずに済むでしょう。
浴衣は地元でレンタルで着たり、着付けをしてくれたりするお店もあるので
ぜひご利用してみてくださいね。
浴衣が無くても下駄は必須で参加していただきたいですね。
それは下駄を鳴らす音が更に郡上踊りを盛り上げ、
囃子の音とマッチして踊りに一体感が生まれるからです。
レンタル店としては、「石山呉服店」や「るうてん」が有名です。
浴衣着付けは、郡上八幡城南着付教室などが評判が良いので
問い合わせてみてはいかがでしょうか。
盂蘭盆会の徹夜踊り
郡上踊りは7月から9月にかけて30夜以上も行われます。
その中でもメインとなる開催日は8月13日、14日、15日、16日の
盂蘭盆会に開催される郡上踊りです。
この4日間は「徹夜踊り」と呼ばれ夜の20:00から始まり夜明けまで踊り明かされます。
普段は20:00から平日と日曜は22:30まで、土曜日の夜は23:00までです。
徹夜踊りの4日間は、お盆で帰省してきた若者たちも夜通し踊ります。
盆踊りというと年配の女性が多く踊っているイメージですが、
郡上踊りは若い人も沢山参加されて、しかも男性の参加者も非常に多いのが特徴です。
何万人もが一斉に同じ踊りを夜通し踊る「徹夜踊り」は明け方近くになると時折、
下駄、囃子、踊りが一つになる瞬間があります。
何万人もの踊り手の心が一つになるのです。
その一体感を味わいに行ってみても良いのではないでしょうか。
以下は、代表的な郡上踊りのひとつ「かわさき」の様子です。
楽しそうですよね!
郡上踊りを覚えるには?
盆踊りなんて踊れないけど、参加はしてみたい、という方には郡上踊りの体験教室があります。
郡上踊り保存会の講師が指導してくれるのです。
講習を受けた方には修了証がいただけます。
保存会の講師の方が丁寧にかっこよく踊るポイントを教えてくれるので、
ひょっとしたら郡上踊りの免許状がいただけるかもしれませんよ。
実際の盆踊り最中に審査が行われ、上手に踊っている人に免許状が渡されるのです。
その流れは、踊っているときに木札が渡されます。
その木札を保存会の事務所へ持っていくと免許状と交換することができるのです。
免許状を目指して踊るのもひとつの楽しみですね。
郡上踊り 2019年の日程は?
下記のとおり7月から9月の郡上踊りの日程をご紹介します。
7月
- 13日 旧庁舎記念館前、おどり発祥祭 (7時30分~)
郡上踊りの無事を祈願する神事が執り行われます。 - 14日 旧庁舎記念館前、犬啼水神祭
- 16日 上殿町 八坂神社、天王祭 おどり
- 20日 旧庁舎記念館前, 下柳町神農薬師祭
- 21日 旧庁舎記念館前、常盤電気地蔵祭
- 27日 積翠園前、毛付市 赤髭作兵衛慰霊祭
- 28日 城山公園、毛付市岸剱神社川祭凌霜隊慰霊祭
- 30日 川原町、慈恩禅寺弁天祭
8月
- 1日 本町、大乗寺三十番神祭
- 2日 城山公園、山内一豊夫人の夕べ
- 3日 下殿町、およし祭
- 4日 大手町、城山地蔵祭
- 5日 積翠園前、宝暦義民祭
- 7日 本町、洞泉寺弁天七夕祭
- 8日 郡上八幡駅前、越美南線開通記念祭・人権の夕べ
- 9日 今町、秋葉祭
- 10日 新栄町、恵比須祭
- 11日 下日吉町、秋葉祭
- 12日 城下町プラザ, 納涼祭
- 13日 新町~橋本町 盂蘭盆会(徹夜おどり)
- 14日 新町~橋本町 盂蘭盆会(徹夜おどり)
- 15日 橋本町~新町 盂蘭盆会(徹夜おどり)
- 16日 本町 盂蘭盆会(徹夜おどり)
- 18日 下愛宕町、十八観音祭
- 19日 立町、日吉神社祖霊祭
- 20日 本町、宗祇水神祭
- 24日 上桝形町、桝形地蔵祭
- 25日 八幡神社、小野天神祭
- 31日 新町、商工祭
9月
- 1日 新町、女性の夕べ
- 7日 新町、今町おどり納め
少々の雨であれば行われるそうです。
ただし、台風、集中豪雨などでは中止の場合があります。
郡上踊り会場へのアクセス方法は?
郡上踊りの中心となる「郡上八幡観光協会」までの道のりをご紹介します。
郡上八幡ICからお車で
長良川鉄道郡上八幡駅からバスで
郡上踊り各会場マップ
お問い合わせ
郡上八幡観光協会501-4222住所 岐阜県郡上市八幡町島谷520-1
TEL 0575-67-0002
FAX 0575-67-1771
郡上踊り おわりに
いかがでしたでしょうか。
夏の間ずっと行われる郡上踊り。
老若男女問わず参加できる人々の交流を深めるお祭りです。
踊りが解らない方も、浴衣が無い方も参加できるのでご安心を。
何万人もの人たちとの一体感を味わえる盆踊り。
あなたも今年2019年の夏は郡上踊りへ参加して、
夜通し盆踊りを楽しんでみては、いかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。