あなたは「オルガニスト」と聞いて、どんなイメージをお持ちですか?
御パンダくん、ピアノを弾く人は「ピアニスト」ですよ!
「オルガニスト」は、合理天狗くんの言うように「オルガンを弾く人」です。
でもオルガンにも様々な種類があるので
「教会でパイプオルガンを弾く人」だけを指すわけでは無いのです。
オルガニストとは? どんな仕事をしているの?
まず、楽器を使った仕事としてはすごく大まかに分けると
- 演奏する仕事
- 指導する仕事
に分かれます。
「○○ニスト」という言葉は、主に演奏する仕事を行っている人たちです。
またオルガニストがギタリストやバイオリニストと違う点は、
自分の楽器を持ち歩けないことです。
自分の楽器を持ち歩くなら、いつでもどこでも演奏することが可能ですが、
オルガンは持ち歩けないので、会場にオルガンがあることが条件になるのです。
という訳で、オルガニストの出没場所は割と限られていて
- 大きなコンサートホール
- 教会
- ホテルや結婚式会場のチャペル
- 学校
が主な仕事場所になります。
そうなんです。
オルガンと言っても、結構たくさんの大きさや形があるのです。
まずは、コンサートホールでよく見る大きなパイプオルガン。
鍵盤は3段~5段のものもあり、パイプも大きく手入れも大変な楽器です。
まさに「選ばれしオルガニスト」が弾くにふさわしい楽器とも言えますが、
会場によっては市民のために体験イベントを設けてくれているところもありますよ。
さすがにこのサイズは中々入らないので、
教会やホテルのチャペルなどに装備されているオルガンはもっとコンパクトなものが多いです。
特徴としては音を出す仕組みに電気を用いることで、
装置の大きさを縮小することができる点です。
音色はコンサートのパイプオルガンまでは揃わないものの、
基本的な音色を使うことができます。
音量の調節や音色チェンジなど、演奏するにも割と容易に操作することができます。
意外かもしれませんが、学校のオルガンも立派なオルガンの一種です。
こういう小さいオルガンは音色は1種類しか出ませんが、
空気を送り出して音を出す、という仕組みは
コンサートホールの大きなパイプオルガンと一緒なのです。
学校の先生や保育士さんだって、立派なオルガニストと言えますよ!
ここまで紹介したオルガンは「クラシックオルガン」の部類に入り、
主に教会の讃美歌を弾いたりするのに適していますが、
最近はもっとたくさんの音色を鳴らすことができる電子オルガンというのもあります。
こちらを使うとクラシック音楽はもちろん、
ポップスやジャズなど様々な音楽ジャンルに対応できます。
結婚式会場ではむしろ、この方が使いやすいとも言えますね。
また調律の必要が無い点、楽器そのものの重さがクラシックオルガンに比べて軽いので、
楽器の移動も比較的楽です。
野球場や公共施設、イベント会場にも置いてある所があります。
オルガニストになるには? 募集状況や収入についてチェック!
まずはオルガニストというのは、ハローワークで募集していることはまずありません。
求人情報サイトにも載ってないですねえ・・・
オルガニストとなるためには当然ですが、それなりにオルガンが演奏できなくてはいけません。
そのため、
- 音楽学校出身のOB
- 現職のオルガニスト
からの紹介が多いようです。
オルガニストとして活動するには
- コンクールで上位の成績を取りまくって、スカウトを待つ
- オルガンの置いてある会場の専属オルガニスト募集に応募する
- 芸能事務所から紹介してもらう
- オルガン団体の会員になって紹介してもらう
- 音楽学校OBから紹介してもらう
- 信仰している教会に頼んでみる
などが挙げられます。
会場のオーディションや芸能事務所の採用試験を受けるにも、
一般募集するケースはほとんど無く、関係者からのコネ経由で応募することがほとんどです。
これは音楽学校でも「オルガン科」を専攻できる学校がほとんど無く、
民間のスクールやピアノ科出身者が対応するケースがほとんどだからと思われます。
そう、オルガニストは演奏毎に報酬を頂くという形態がほとんどです。
かと言って完全に「腕次第」で金額が高いとも言えないのが難しいところ。
金額は曲の難易度や拘束時間によって様々ですが、1回の演奏で数千円~数万円。
安定した金額を得るのは難しい場合がほとんどで、
大抵のオルガニストは指導の仕事などを掛け持ちしています。
そしてやっぱり大事なのは人間関係。
特に稼働先の施設のスタッフや、共演者たちとの連携は欠かせません。
普段は自分1人で演奏できてしまうオルガン奏者は、
みんなのまとめ役として苦労することも・・・
そう、何と言っても楽器演奏の仕事は「夢を与える仕事」。
報酬の安さを嘆きながらも、その魅力に取りつかれて
オルガニストは日々練習に励んでいるわけです。
オルガニストとは?なるには?募集状況や収入について おわりに
いかがでしたでしょうか。
普段はなかなか目にすることが無い「オルガニスト」。
今度、結婚式やクリスマスイベントなどで見かけたときには、
ちょっと注目してみてくださいね。