あなたは東京都練馬区で行われる「関(せき)のボロ市」を知っていますか?
なんと270年以上の歴史があり、毎年8~10万人もの人が訪れるお祭りです。
今回はその「関のボロ市」とは?名物になっている「シャーピン」とは何か?をはじめ、
今年2020年の「関のボロ市」の日程やアクセスをご紹介します。
「関のボロ市」の歴史は?
「関のボロ市」は、練馬区関町北の日蓮宗本立寺で開かれる、
日蓮(にちれん)聖人の法要「お会式(えしき)」とともに開かれる
- 「本立寺の市」
- 「暮の市」
とも呼ばれていた門前市のことです。
「関のボロ市」は、江戸時代の1739年代頃から続いているとされ、
練馬区指定無形民俗文化財にも指定されています。
「関のボロ市」では、江戸時代から戦前までは、この地が農業地帯だったことから
衣類や鎌、くわなどの農機具、ざるやおけといった生活用品や、
お正月用品などが売り買いされ、当時は近隣の農家が押し寄せ
1年分の生活必需品を買い求めていたといわれています。
「ボロ市」という名前がついたのは、その後、古着屋から買った古着を裂いて、
草履の緒やわらじのひもを作って売られていたことからと言われています。
関のボロ市では、物の売り買いだけでなく、
- 相撲
- 寄席
- オートバイの曲芸
なども披露したりするなども行われ、娯楽性に富んだ市として現在まで受け継がれてきました。
そんな歴史ある「関のボロ市」の今
武蔵関駅北口から練馬区関町北の日蓮宗本立寺までの門前に、
- 骨董品
- 衣料品
- 仏具等の販売
などのほか、定番の焼きそばやチョコバナナなどの約330の露店が軒を連ね、
ボロ市らしく古着のリサイクルショップや
天然素材のまな板やかごなどの生活用品を特価販売するお店や植木屋もあります。
「関のボロ市」の万灯(まんどう)行列とは?
「関のボロ市」が開催されている12月9日には、「万灯行列」が行われます。
万灯行列は、日蓮宗の法要「練供養」であり、
日蓮宗の檀徒(だんと)や一般参加者などが、
長い傘に花飾りをつけて電飾を施した「花万灯」30台と「纏(まとい)」を中心に、
鐘や太鼓を持った法被姿の人々が太鼓の音と纏を振りかざしながら
威勢のいい掛け声とともに、にぎやかに街を練り歩くものです。
万灯行列はどこから?
毎年12月9日の19時から武蔵関駅南口周辺をスタート地点にして、
本立寺までの約1キロを2時間ほどかけて練り歩きます。
しかし、今年2020年は開催するとしても新型コロナウィルス感染予防も考慮してソーシャルディスタンスを心掛けた運営となるはずです。
関のボロ市名物「シャーピン」って何?
「関のボロ市」では、露店が「武蔵関駅」の北口から「本立寺」まで続く参道の両脇に
約330店舗出店されます。
その中でも、最近名物になっているのが「シャーピン(餡餅)」というもの。
「中国おやき」ともいわれ、大判焼きの形をした、「餃子」のような食べ物のお店です。
シャーピンのサイズはどら焼きを一回り大きくしたくらいの大きさで、
表面はカリッとしていて堅めで、中の餡は餃子と似ています。
皮はカリッとしているけど、モチモチしていて、中の餡がジューシーなところが、
味のみならず食感をすごく楽しめることが人気です。
シャンピーのお店は年々増え、名物と言われるまでになっています。
ただし、店によって、具材もお値段も微妙に違うので、
何件か見て回って買うのがおすすめです。
2020年 関のボロ市はいつ?
関のボロ市は、「お会式(えしき)」とともに開かれるため、
毎年12月9日・10日の2日間開催と決まっています。
なので、今年2020年は
- 2020年12月9日(水)11:00~22:00
- 2020年12月10日(木)11:00~20:00
の2日間となります。
今年2020年は、新型コロナウィルスの影響に加え、平日の開催なので例年よりは混雑は少なそうですね。
関のボロ市のへのアクセスは?
- 会場:東京都練馬区の本立寺境内と門前
- 住所 東京都練馬区関町北4-16-3
- TEL:03-3920-1384(本立寺)
- 公共交通:西武武蔵関駅→徒歩すぐ
専用の駐車場はありません。
関のボロ市が開催されている2日間は、
午前9時から夜10時まで、武蔵関駅北口および近辺に交通規制が敷かれます。
周辺の駐車場も収容台数が少ない駐車場ばかりなので、車はおすすめできません。
電車で来られることをお勧めします。
関のボロ市とは?シャーピンとは?2019の日程やアクセス まとめ
いかがでしたでしょうか。
「関のボロ市」は、練馬の冬の風物詩として親しまれ、270年も続くお祭りです。
普通のお祭りと違って、元々日用品を売っていた関のボロ市は、
飲食系の露店以外にもさまざまなジャンルのお店が軒を連ねているので
眺めているだけでも楽しめますよ。
また、最近では韓国のチーズハットグやタピオカ、
今回ご紹介させていただいたシャーピンなど、
食べ歩きしやすく美味しい露店もどんどん増えて、
若者からお年寄りまで幅広い世代が楽しめるイベントになっています。
今年2020年は、平日の開催で、
例年よりは混雑を回避して参加できることが見込まれますので、
あなたもぜひシャーピン片手に万灯行列と、
東京の伝統的な風物詩を味わいに出かけてみませんか?
くれぐれもソーシャルディスタンスを意識して、安全に楽しむようにしましょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。