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小学校学習指導要領とは?各科目をわかりやすく解説します


あなたは、2020年(令和2年)から、

 

小学校の学習指導要領が全面実施されるのをご存知でしょうか。

 

そもそも、学習指導要領って??

 

今までと何が変わるの?

 

今回は、各科目の変更もあわせてわかりやすく解説していきますので、

 

ぜひ、最後までお付き合いくださいね。

 

学習指導要領とは?

学習指導要領は、国が定める教育課程の基準をまとめたもので、

 

各学校は学習指導要領に沿って授業を行います。

 

内容はその時流に合わせて約10年ごとに改訂され、

 

これに伴い教科書や時間割も新しい学習指導要領の内容に変わります。



小学校学習指導要領 今回の大きな変更点は?

英語の教科化

 

3年生から「外国語活動」5・6年生では「教科」になります。

 

道徳の教科化

 

正式な「教科」となり、教科書も導入されます。

 

プログラミング教育の導入

 

プログラミング教育で論理的思考力を養います。

 

新学習指導要領は「社会に開かれた教育課程」が理念

 

今の子ども達が大人になる頃には、どのような社会になるか予測不可能な面があります。

 

今回の改定は、そのような先行き不透明な状況下でも、各人が

 

  • 主体的に向き合う
  • 広い視野を持つ
  • 自分の人生を切り拓いていける

 

などを身に付けていくことを重視した内容となっています。

 

小学校学習指導要領 英語・道徳・プログラミング科目は 具体的にどんなふうになるの?

英語(外国語)

 

3・4年生

 

  • 英語に慣れ親しむことが目的
  • 「聞く」「話す」のコミュニケーションが中心
  • 年間35時間(小学校での1単位は45分)授業

 

現在、5年生から行われている英会話や英語に触れる授業が、

 

改訂後は2年前倒しされることになります。

 

5・6年生

 

  • 年間70時間授業に増えます
  • 英語も成績のつく教科となります
  • 「聞く」「話す」に加え、大文字・小文字の文字指導(活字体)、語順の違い、文構造への気づきなども指導されます。

 

道徳

いじめや青少年の自殺が大きな社会問題となっていていることなどを背景に、

 

教科化されました。

 

具体的な例では、いじめをテーマにした場合

 

「自分はだれとでも仲良くしたいと思いながら、実際はいじめられている友達をみているだけ」

 

などの状況を考え、その葛藤と向き合い、自分とは異なる意見をもつ他者と議論を交わします。

 

道徳には、ハッキリとした正解はありません。

 

そのため、道徳は教科にはなりましたが、数値化された評価の対象にはならない方針です。

 

プログラミング

AI(人工知能)や情報化の急速な進化に対応できるよう、

 

小学校から情報やコンピューターを学習し、中学高校へと更に充実化を図ります。

 

児童がプログラミングを実際に体験し、コンピューターに意図した処理を行わせるために

 

必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動が計画的に実施されていきます。

 

ただし、新教科にはせず、現行の各教科のなかに組み込まれていきます。

 

小学校学習指導要領 その他の5科目は?

その他の5教科については大きな改訂はありませんが、

 

「社会に開かれた教育課程」を基に質の向上が図られます。

 

国語

 

内容教科等を越えたすべての学習の基盤として育まれ活用される資質・ 能力として

 

言語能力が重要視されています。

 

漢字も都道府県で使われている漢字25文字を4年で学習し、

 

代わりに4年で習っていた漢字23字を5.6年で学習します。

 

漢字の学習量は、4・5・6年で20文字増えます。

 

また、

 

  • ことわざ
  • 故事成語
  • 伝説
  • 古文・漢文の音読

 

などの指導も充実され、伝統的な言語文化に関すること等が新設されます

 

ローマ字学習は、は現行の4年から3年に移行されます

 

社会

 

歴史の年代を暗記だけするのではなく、

 

  • 「何故、その出来事は起こったのか」
  • 「その出来事がどのような影響を及ぼしたか」

 

を追求していきます。

 

その過程で当時の社会や現在に持つ意味などを含め、知識相互がつながり関連つけられ

 

社会における様々な場面で活用できる知識として、身に付けていくことが重要視されます

 

算数

 

  • 基礎的
  • 基本的な知識
  • 技能

の確実な定着のため、発達や学年の段階に応じた反復による指導が充実されます。

 

例えば、1年生で簡単な2ケタの足し算引き算を導入的に扱い、

 

2年生で2ケタの足し算引き算を本格的に習います。

 

4年生では整数の計算の定着と活用が行われます。

 

学ぶことの意義や有用性を実感できるよう、実際の場面で活用する活動などの「算数的活動」を

 

  • 「数と計算」
  • 「量と測定」
  • 「図形」
  • 「数量関係」

 

4領域に加え、新たに指導内容として規定されます。

 

理科

 

身の回りの自然や現象に知的好奇心を持ち、

 

  • 課題の把握(発見)
  • 課題の探究(追究)
  • 課題の解決

 

という過程を通じた学習活動が行われます

 

子どもが主体的に「何故?」の疑問を持ち、

 

それに自ら取り組んでいくような働きかけの授業が行われます

 

小学校学習指導要領 増えた時間数はいつやるの?

2020年に全面実施される小学校学習指導要領では、英語の時間数分の授業時間が増加され、

 

その他の授業の時間数は現行のままです。

 

その時間数をどのように時間割に組み入れるかは、各学校の工夫に任せられます

 

なので、学校によって土曜の休日や、夏休みなどの長期休暇の活用

 

45分を何回かに区切り

 

  • 朝の授業開始前
  • 昼休み
  • 放課後の時間

 

などの利用などで工夫することになります。



小学校学習指導要領とは? まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

2020年の改定では、すべての科目で未来を担う子どもたちに必要な

 

教育における、知識・技能を持つだけでなく、

 

それを自在に、自分らしく使いこなせるところまでを目指します。

 

「何を知っているか」だけでなく、その知識を使って

 

  • 「何ができるか」
  • 「どのように問題解決を成し遂げるか」

 

までを学力と見なすことになります。

 

昭和、平成と教育方法はどんどん変わっていきますね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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