あなたは夜寝ているときに
「あ~もう!いびきがうるさい!」
と言われたことがありますか?
家族ならまだしも、お友達や恋人とお泊まりをする時、
できればいびきはかきたくないですよね。
そもそもいびきとはどうやって起こるのでしょう。
今回は知ってそうで意外と説明できないいびきについて、
そもそもいびきとは何か、原因や対策、自分で治せない人へはいびき外来についてもご紹介します。
いびきとは?
あなたも知らずにいびきをかいていませんか?
いびきとはどこからきて、なぜ起こるのでしょうか。
まず、いびきには
- 音の高さ
- 大きさ
- 連続性
など個人差があります。
そして、同じ人でも、枕の高さや寝るときの姿勢、その日の体調などによって
いびきの様子も変わってきます。
しかし、いびきが生じるそもそもの仕組みは誰もが同じです。
そして、いびきの主な原因は、空気の通り道である『上気道』が何らかの理由で狭くなることにあります。
狭いところを空気が通ろうとすると空気抵抗が大きくなり、
呼吸をしたときに粘膜が振動して音が生じます。
この振動音が『いびき』なのです。
いびきの原因は?
原因1:口呼吸によるいびき
口呼吸をしていると鼻呼吸の人よりも軟口蓋(なんこうがい)が落ち込みやすくなり、
気道が狭くなってしまうのです。
スーパー銭湯や漫画喫茶で寝ていて、大きないびきをかいている人をよく見てみてください。
多くの人が口を開けて寝ており、口呼吸で寝ていることでいびきが生じているのです。
原因2:寝るときの姿勢によるいびき
椅子に座って体を起こした状態でウトウトしている時にいびきをかく人は少ないですよね。
ですが、体を仰向けにして寝ると、重力によって軟口蓋や舌の付根といった
上気道の周りにある組織が喉の奥に落ち込み、自然と上気道が狭められやすくなってしまいます。
寝ているときは体がリラックスして舌や咽頭(いんとう)周りの筋肉も緩んだ状態になっているため、
より上気道が塞がれやすくなるのです。
原因3:鼻づまりによるいびき
風邪や花粉症によって発生する鼻づまりが原因で、いびきが起こることがあります。
風邪を引いたりアレルギー反応で鼻腔内が炎症を起こして腫れることで鼻づまりが起こると、
必要な空気を出し入れするために睡眠時に口呼吸を併用するようになります。
これもいびきの原因となっています。
原因4:深酒によるいびき
飲酒もいびきの原因となります。
過剰に飲酒するとアルコールの麻酔作用によって筋肉が緩み、
それによって舌が睡眠中に垂れ下がり空気の通り道がせまくなってしまうのです。
お泊りの際には飲み過ぎも注意ですね。
原因5:肥満などの身体的特徴によるいびき
最も厄介なのが、身体的特徴によるいびきです。
肥満や二重アゴによって首の周囲に脂肪が沈着すると、
うまく空気を出し入れできない換気障害が発生し、いびきをかきやすくなるのです。
これは減量によって速やかに改善できますが、
そう簡単に減量できるとは限りませんので、普段から肥満には十分に注意しましょう。
さらに顎が小さい人ことがいびきの原因になる場合もあります。
さすがに顎が小さいなんて整形で削るしかないのかと思ってしまいますが、
実はあごが小さい理由は固いものを噛まないからなのです。
噛む力が弱くなってくることによって顎周りの筋肉が弱くなってしまいます。
そうなると、舌を支えることが難しくなり、気道が狭まり、いびきに繋がってしまうのです。
原因6:女性のホルモンバランスによるいびき
いびきをかく人の割合は、男性の場合は年齢による大きな変化はありません。
ですが、女性は年齢が上がるにしたがっていびきをかく人が増えていってしまうのです。
その原因は女性ホルモンの減少が大きく関係してきます。
女性ホルモンは舌を支える筋肉を緊張させる作用があるため、気道を確保しているのです。
しかし更年期により女性ホルモンが減少してしまい、気道を確保することが難しくなってしまうのです。
いびきの対策方法は?
口呼吸や鼻づまりによるいびきへの対策法は?
口呼吸を治して鼻呼吸を心掛けると、虫歯や歯周病、口臭やアレルギー、風邪予防にもなります。
ではどうやったら治せるのでしょうか?
習慣的に口呼吸になっている人は口輪筋(こうりんきん)という口を閉じる筋肉が弱くなってしまっている事が多いのです。
なので口と舌を大きく動かして『あ〜、い〜、う〜、べ〜』と言うことで
口輪筋が鍛えられ口呼吸も改善される可能性があるのです。
(これは声に出さなくても口と舌が動かされればOKです!)
目安としては1日30回、約1ヶ月で口呼吸が改善され、いびきが収まる傾向が見られてきます。(個人差はあります)
そして『あ〜、い〜、う〜、べ〜』体操と併用したいのが口が開かないように口の上下にテープを貼ってとめる方法です。
寝る姿勢によるいびきへの対策法は?
深酒によるいびきへの対策法は?
肥満などの身体的特徴によるいびきへの対策法は?
いびきの中でも注意が必要ないびきとは?
寝ている間
- いびきをかく。
- いびきがとまり、大きな呼吸とともにいびきがはじまる。
- 呼吸がとまる。
- 呼吸が乱れる、息苦しさを感じる。
- むせる
- 何度も目が覚める。
- 寝汗をかく。
起きた時
- 口が乾いている。
- 頭が痛い、ズキズキする。
- 熟睡感がない。
- すっきり起きられない。
- 身体が重いと感じる。
起きている時
- 強い眠気がある。
- だるさ、倦怠感がある。
- 集中力が続かない。
- いつも疲労感がある。
いびきラボ – いびき対策アプリ (SnoreLab)
いびき外来とは?
いびきの病院選びのポイントは?
耳鼻咽喉科か睡眠時無呼吸症候群に対応している医者を探すとよいでしょう。
耳鼻咽喉科はいびきの発生部位である上気道を専門に診察するためです。
しかし、内科の先生でも循環器内科・呼吸器内科など専門性があるように、耳鼻咽喉科の先生でも専門性があります。
「いびき外来」などわかりやすい診療科を設けている病院なら迷うことはありませんが、このような診療科はまだ少ないのが実情です。
なので、事前にホームページや電話で確認してから行くとよいでしょう。
初診から検査、治療まで、少なくとも複数回病院に通うことになります。
また、治療のために定期的な通院が必要になるケースもあるでしょう。
自分の生活に合わせて、通いやすい病院を選びましょう。
いびきとは?原因や対策、自分で治せない人へおすすめいびき外来は? おわりに
いかがでしたでしょうか。
いびきは、
『もーー、うるさいなぁ』
だけで片付けてしまいがちですが、確実に原因はあり、中には無呼吸症候群などの危険な病気が潜んでいることも。
いびきに悩むあなた。
ぜひ原因に基づいた対策をお試いただき、
それでもダメであれば自分にあった医者選びをしていきましょう。
あなたのいびきがなくなりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。