注目キーワード
  1. PCR
  2. コロナ
  3. 格闘技
  4. お祭り
  5. イベント
イベントやグルメ、スポーツなど心躍るエンタメ情報やお役立ち豆知識をご紹介します

戒名とは?相場は?自分でつける人が知っておくべき作り方をご紹介

あなたの大切なご家族が亡くなった悲しいとき、

日本では多くの方が僧侶に「戒名(かいみょう)」をつけていただくことになります。

 

戒名をつけてもらうにはお金が必要で、表向きは「お気持ち」とされていますが、

その相場はなんと20万円~高いものでは200万円以上にもなります。

 

これは当然ですが残されて悲しみに暮れるご家族にとって

更に大きな負担となり疑問を抱く方も多いのでは?

 

そんな状況下で数年に1度会うかどうかの僧侶に高額なお金を払うよりも、

みんなで少し良い食事をしながら、故人を偲んで、思い出を語りながら、

故人の特徴を最も知るご家族で考えて、自分たちで戒名をつける方が増えています。

 

今回はそもそも戒名とは何か、相場はどれくらいか

そして、自分でつけたい人が知っておくべき作り方をご紹介していきます。



戒名とは?

「戒名」とは、「僧名(そうみょう)」とも呼ばれ、

故人がお亡くなりになった後、仏教の世界に旅立たれ、仏教徒になった際に付与される名前です。

 

新しい名前として戒名を授かることで、私達のいる世界に別れを告げ、

極楽浄土へ旅立つことができるとされているのです。

 

実は仏教が発祥したインドに戒名は存在しませんが、

はるか昔、日本へ仏教を伝えた中国では戒名が使用されていたことから、

日本でも江戸時代あたりから戒名が使用されるようになった背景があります。

 

当時の戒名は出家したとき、つまり、生前につけられていたそうですが、

そこから出家しなくても仏弟子になれたり、

死後の葬儀の際に戒名を付けるように変化して現在に至ります。

 

現在でも生前に戒名を授かることもできます

 

日本では生前まったく仏教徒ではない生活スタイルの人も、

亡くなると仏門に入り、仏弟子になると考えられていることから、

お亡くなりになる際に戒名をもらう流れが一般的になっています。

 

浄土宗、真言宗、曹洞宗、臨済宗、天台宗では「戒名」と呼びますが、

浄土真宗では「法名」、日蓮宗では「法号」などとも呼ばれ、

宗派によって微妙な違いがあります。

戒名の相場は?

戒名は本来、故人がそのお寺とどれくらい繋がりがあり、貢献していたか

また、故人の信仰の深さや社会的な地位などによって決められ、

決してお金でランク付けするものでは無かったと言います。

 

しかし、現在は1文字10万円などと揶揄されるようになりました。

 

これは江戸時代に世俗化したお寺の僧侶たちの収益源とされてしまったことがはじまりで、

本来は値段が付くものではありません。

 

しかし、現実として、戒名はお寺の僧侶に「戒名料」を支払って授けてもらうようになっていきました。

この相場は宗派によって差はありますが、

戒名は、位すなわちランクがあり、

2万円前後のものから200万円以上するものまで以下の目安で幅があります。

俗名:25万円~35万円
信士・信女:35万円~50万円
居士・大姉:50万円~100万円
院居士・院大姉:100万円~

「なぜこんな高いの・・・?」

と思った方が多いと思います。

 

確かに、これは普通のサラリーマンが必死に働いたお金を数か月貯めた金額に匹敵しており、

現代社会において大きな問題となって見直す動きも出てきています。

 

かつては、日本の文化として特に何も考えず支払っていましたが、

お布施額がランクに直結するということから、

残された家族の故人への想い、自尊心をくすぐる効果もあって

高額でも許容されてきた背景がありました。

 

しかし、時代が移り変わり、多くの外国人も日本に住むようになったことで多様な価値観のもと、

コロナ禍の大不況も手伝って、

「文化とか考慮しても、どう考えても高すぎる」

「葬儀代や火葬代は理解できるが、こんな人生最悪に辛い状況で何故そんな高額なお金を払わないといけないんだ」

「故人は残された家族にそんな負担をかけることを望んでいないのに・・・」

「そもそも戒名ってなんなんだよ?」

といったように、

故人の死後、悲しみに暮れるご家族に対して

高額な戒名料を強いてくるお寺の文化に疑問が投げかけられ、

戒名料を巡って寺院の僧侶と個人の家族で

大きなトラブルに発展するケースが後を絶たなくなりました。

 

そんな中で生まれてきた新しい考え方が

「戒名なんて文字数やルールさえわかれば、故人を知らない人に適当に作ってもらうよりも、自分らで作った方が故人が喜ぶのでは?」

という発想です。

 

特に、仏教徒としてお墓に入る場合は戒名が必須とされていますが、

お骨を家に置いたり、お墓に置かないスタイルを考えている人にとっては

この先も益々「戒名は残された家族で考えればよいのでは?」という流れが強くなってくるでしょう。

戒名を自分でつける人が知っておくべき作り方は?

戒名は、「院号」「道号」「戒名」「位号」という4つの要素で構成されており、

字数が多い戒名ほどランクが高いとされています。

【1】院号

戒名の一番上に置かれます。生前にお寺に対して貢献度が高かった場合に付与され、院号が付くと戒名料は高額になります。

近年は寺院との関係によらず、院号を用いることもあり、

「○○院」や「○○院殿」、宗派によっては「○○軒」、「○○庵」と付けられます。

【2】道号

戒名と調和する文字で、戒名の上につけられます。

故人の職業や趣味、性格など、人となりが分かるように付けられる部分です。

例として、故人が誠実なら「誠岳」、故人が優しい人なら「優雲」など、

故人の人となりが思い浮かぶ一字にします。

【3】戒名

漢字2字で付けられます。2字のうち1字を故人の本名から、1字を故人の尊敬していた人などの1文字をとって付けるのが特徴です。(※1)

仏さまや経典から一文字を取るという方法もあります。

【4】位号

戒名の下に付けられ、位を表します。(※2)

男と女、年齢によって異なり、成人男性の位の高いものから順に並べると、以下になります。

院居士
院信士
居士
信士

成人女性の位の高いものから順に並べると、以下になります。

院大姉
院信女
大姉
信女

15歳位までの場合は、童子・童女、
3歳位までの場合は、嬰子・嬰女、
5歳位までで孩子・孩女がつけられます。

有名な人の戒名は下記となりますのでご参考にしてみてください。

黒澤明:映明院殿紘國慈愛大居士
石原裕次郎:陽光院天真寛裕大居士
福沢諭吉:大観院独立自尊居士
美空ひばり:茲唱院美空日和清大姉
ジャイアント馬場:顕峰院法正日剛大居士
力道山:大光院力道日源居士

※1:浄土真宗の「法名」のみ3文字
※2:浄土真宗は「院号」、「釈」、「法名」の3構成で位号はない

戒名を自分でつける人が知っておくべき注意点は?

菩提寺へ事前連絡しておく

戒名はルールさえ守れば故人のご家族・ご友人でつけることができます

僧侶より故人を深く関りのあるご家族・ご友人が最も適切な戒名をつけることも、

故人が満足してそのときを迎える選択肢の一つであることは間違いないでしょう。

 

ただ、自分で戒名を考える時は、事前にお寺に相談しておくと円滑でしょう。

ここで故人のご家族の意思を尊重し、

快く了承してくれるお寺は戒名の本来の意味を理解されているのではないでしょうか。

使用しない方がよい漢字を避ける

また、自分で戒名をつける場合、使用すべきでない漢字があることに注意しておくと良いでしょう。

 

例えば、死や悪い意味を持っていたり、

読んだ時に不吉なものを連想させてしまう漢字は、控えたほうがよいでしょう。

 

皇室の方や著名人のお名前も避けるべきとされています。

 

使用すべきでない漢字を避けるために勉強するという手もありますが、

全てを読んでいたら何日かかるかわかりません。

 

そんなあなたにオススメなのが

スマートフォンに無料ダウンロードできるアプリ「戒名メーカー」です。

なんとこのアプリ、生前の名字や、名前を組み込んで適切な漢字を自動で選定したうえで、戒名を生成してくれるだけでなく、

仏教の各宗派のルールを踏まえて使うべきでない漢字を除外してくれるのです。

当然、本職の僧侶も使っており、戒名の編集、管理、戒名授与証書も作成、印刷できて、

白木の位牌に印刷もできる優れもの。

高額な「~居士」などの院号も自分でつけられますのでお金はかかりません。

iPhone、Andoroidのどれでも使えますので、下記よりダウンロードしてみてくださいね。

ダウンロードURL:GooglePlayGooglePlayGooglePlay/AppStore



戒名とは?相場は?自分でつける人が知っておくべき作り方をご紹介 おわりに

いかがでしたでしょうか。

 

戒名には宗派ごとの小さな決まりごとはありますが、

これが正解といった正確な「答え」はありません

 

そして、故人を弔う際の大きな費用となり問題化しているのが「戒名の高額なお布施」です。

表向きは「お気持ち」とされていますが、非常に強い圧となって残された遺族にのしかかります。

 

「そもそも故人は残された家族を苦しめるなんて望んでいないよ」

と、ここ数年は、戒名を自分でつける人が増えており、

最近では生前に自分自身で戒名をつけることで、

納得できる自分らしい好きな戒名をつけて旅立つ方も増えています。

 

この流れは今の若い世代が大人になっていくと更に広まりを見せていくのではないでしょうか。

 

あなただったら、もし亡くなる時、

残していく家族に100万円近い負担をかけてまで戒名をつくってほしいですか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

error: Content is protected !!