コロナ禍で経済の停滞が心配な世の中、
ご自身の懐も心配な今日ごろではありませんか?
一時給付金が手に入ったとは言え、
少しでも欲しいものはお得に買いたいもの。
特に高額な商品の購入は慎重になりますね。
そんな時にちょっと覚えておいて欲しいキーワード、
それが今回ご紹介する「先物取引」です!
どうやら、今回は合理天狗くんが詳しそうですので、
ここから先は合理天狗くんに仕組みをわかりやすく教えてもらいましょう!
先物取引って、英語でなんていうの? どんな仕組み?
先物取引は英語で「Futures contract」と言う。
単語を直訳すると「未来に契約する」となりますが、
まさにそうした仕組みを指します。
例えば、御パンダくんが彼女さんにダイヤモンドの指輪を贈ろう!と決めたら、
まず予算を決めて、それまで貯金しようと思いますよね。
じゃあダイヤモンドの指輪のためにいくら用意すれば良いの?
と考えたときに、宝石類は相場や景気で、
今日の価格がそのまま将来も据え置きされるかはわかりません。
せっかく今の値段まで貯金しても、
5年後に御パンダくんが宝石店に行ってみたら、
5年前に決めた貯金額では足りなかった・・・
というケースが起こる可能性があります。
そこで、御パンダくんは
「この金額で5年後に買いますから、取り置きしておいてください!」
と宝石店に交渉します。
人の好い宝石店は「けなげなパンダだな」と感動して、
現時点の価格で5年後も購入できるように契約してくれました。
これからは、全部の買い物を先物取引にすれば良いんじゃない?
では次からは、先物取引のメリットとデメリットについて、合理天狗くんに教えてもらいましょう。
先物取引は夢の制度!? メリットとデメリットは?
先物取引のメリットは、先に紹介した御パンダくんフィクション例のように、
リスクヘッジとして利用できることです。
リスクヘッジという言葉はもともと金融取引で使用されているもので、
投資の分散などを目的に対策することを指します。
つまり将来的に値上がりしてしまう
「将来的な危機(リスク)」を回避するために「防止策(ヘッジ[hedge])」を取るのが
先物取引です。
御パンダくんフィクションの例には続きがありました。
御パンダくんはダイヤモンドの指輪を100万円で宝石店と契約し、
せっせと節約して貯金に励みました。
5年後に無事貯金額が100万円に達した御パンダくんは、
意気揚々と宝石店に向かいます。
「ご契約していた指輪はこちらです~」
と店員さんが笑顔で差し出した指輪のその横に、
もっとカラット数の大きいダイヤモンドの指輪が、80万円で売っていた!
お約束通り購入していただかないと困りますぅ~
お客様は既に100万円でご契約頂いていますので、100万円お支払いくださいねぇ~
つまり将来的に価格が下がってしまう場合は、実質損してしまうのが
先物取引のデメリットです。
住宅ローンの
- 「固定金利」
- 「変動金利」
などの仕組みも、先物取引に近いかもしれません。
「固定金利」は35年ローンでずっと同じ金利を負担すれば良いですが、
変動金利より若干高めです。
「変動金利」は金利が固定金利より低いことが多いですが、
世間の景気によって度々変動するので
固定金利の金額よりもずっとお高い利率を支払う可能性があるのです。
変動金利を使って、途中自分が失業した時に
金利が爆上げしてしまって支払えなくなっちゃった・・・
そんなリスクに備えたい場合は、
固定金利で月々一定額を支払えるようにしておこう、と考えますね。
でも実際35年経ってみたら、変動金利が固定金利を上回ることが無かった、
としたら、結構な金額を無駄に支払ってしまった
と言うデメリットも背負っているのです。
このような視点で考えると、
固定金利で住宅ローン=先物取引で契約する
と言えるかもしれません。
先物取引とは?英語でなんていうの?仕組みをわかりやすくご紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。
先物取引は将来的な値上げに伴うリスクを軽減するために有効な対策手段ですが、
将来価格が下落した場合は割高になるデメリットも考慮しておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。