日本に70万人以上いるとされる「ひきこもり」。
自分の部屋などに閉じこもって生きていく人たちが、ひきこもりを
続けていける条件として、両親が健在であったり、お金持ちで
あったりと様々な要因があるものの、あなたは、「ひきこもり」の
末路をご存じでしょうか。
今回は、「ひきこもり」の末路や親が死んだらどうなるのか、
ひきこもりから抜け出す方法についてご紹介しますので、
詳しく見ていきましょう!
「ひきこもり」の末路は?
■「就職先がなくなる」
「ひきこもり」は、長くても1年で社会復帰しなければ厳しいと
されており、理由として、「就職できない」状態となってしまう
ことがあげられます。
企業は人材を採用する際に、「正社員として働いていない期間が長い人」
に対してマイナスイメージを抱きがちで、
・「なぜ正社員として、働こうとしなかったのか」
・「おそらく正社員として、働けない理由があるのだろう」
・「この人には、何らかの大きな問題があるに違いない」
と、邪推されがちなのです。
「ニート」となればアルバイトすらしていなかったわけですから、
印象はさらに悪くなっていきます。
1年に1回くらいは小さなインターネット上のお仕事でもよいので
何かしらの職歴を入れておきたいところです。
■「人間関係が親だけになる」
「ひきこもり」を続けていると、人間関係が親だけになっていきがちです。
ひきこもり状態では、同居の家族以外の友達や知人に会うことがなくなる
ため、人間関係は極端に狭くなります。
人間が豊かな人生を送るための要素として、人との出会いや、
人と一緒に何かを経験していくことは欠かせません。
「人との出会い」の延長に、恋愛や結婚だってあるのですから、
ひきこもって自分の殻に閉じこもり、社会から遮断された状況
に身を置いていると、何も経験できません。
■「親の高齢化で生活が苦しくなる」
「ひきこもり生活」があまりにも長いと、親が高齢化していって
生活が苦しくなります。
働けなくなった親を介護する必要が出てくると、ひきこもり生活を続けるのは
難しくなるでしょう。
■「親が亡くなる」
さらに「ひきこもり生活」が長くなると、親が亡くなってしまいます。
数十年もひきこもっていると、唯一接点のあった親は亡くなり、
「頼りにできる友達や親戚さえいない」という状況に陥ります。
孤独は人の心をどんどん蝕んでいき、無気力だったひきこもりは、
さらに気力を失ってしまいます。
これまでは「親がいるから大丈夫!」と安心していたことが、
「大きな間違いだった…」と気付かされるタイミングが、親を
亡くした時なのです。
■「孤独死する」
大げさに聞こえるかもしれませんが、ひきこもりの最悪な末路は
「孤独死」です。
なぜなら、「ひきこもり」を続けていると以下の流れを避ける
ことはできないからです。
①「ひきこもりとなり、実家に居続ける」
②「親以外との人間関係がなくなる」
③「親が高齢になり、生活が苦しくなる」
④「働こうと思っても、仕事先がない・仕事しても続かない」
⑤「親が亡くなる」
⑥「完全に孤独になる」
⑦「死んでも、誰も気が付かない」
「ひきこもり」は親が死んだらどうなる?
家にひきこもっていた人は親が亡くなったらどうなるのか、最も多くの
末路としてあがるのが「ホームレス」です。
「ひきこもり」は、養ってくれる親が生きているうちは、無職でも親の
収入や年金を頼りに生活していくことができます。
しかしその親が死んだら、一時的に保険金が入るかもしれませんが、
その後は所持金が徐々に少なくなっていき、やがて底を尽いてしまい
ます。
仮に住んでいるところが「賃貸」の場合、家賃が払えないと、部屋を
出て行かなくてはなりません。
住んでいるところが「持ち家」であった場合も、「固定資産税」の支払い
があり、滞納した場合にはいずれ差し押さえとなるでしょう。
仕事をしなければ、当然収入は入りません。
そのため「無職のひきこもり」を続けていると、いずれ家を追い出されて
「ホームレス」になってしまう可能性が高いのです。
「ひきこもり」から抜け出すには?
■「アルバイトをする」
「アルバイト」であれば種類が豊富にあり、「シフト制」であれば、
自分で好きな勤務時間や曜日を選ぶことも可能です。
ですが、長年「ひきこもり生活」を続けている人の中には、他人との
コミュニケーションに「不安」や「恐怖」を覚える人もいます。
ひきこもりの末路は?親が死んだらどうなる?抜け出すためには? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は、「ひきこもり」の末路や親が死んだらどうなるのか、ひきこもり
から抜け出す方法についてご紹介しました。
ひきこもりの末路を知り、リスクを理解したうえで、いきなり就職するのは
むずかしいと思うので、まずは「アルバイト」からスタートしつつ、親が
亡くなった時に備え、少しずつ社会とのかかわりも持っておくと良いでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。