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【モラハラ】ガスライティングとは?やり方や対処法についてご紹介

あなたはガスライティングという言葉を聞いたことがありますか?

 

一言でいうと、相手をコントロールする目的で、

 

事実と異なる情報を信じ込ませ、

 

心理的に摩耗させていくモラハラや虐待の一種で、近年は各国で認知が進んでいます。

 

具体的には、「気が付くか、気が付かないか、ぎりぎりの些細な嫌がらせ」をしたり、

 

意図的にしつこく誤った情報を伝え続けて、

 

相手が「自分がおかしいのか?」と疑うように誘い込んでいきます。

 

今回はそんな恐ろしいガスライティングについて、手口や対処方法をお話ししていきます。

 

ぜひ、最後までお付き合いくださいね。

 



 

ガスライティングの由来は?

ガスライティングの誕生は1944年の米国のイングリッド・バーグマン主演の演劇『ガス燈(とう)』まで遡ります。(原題はGaslightです)

 

この映画では主人公が夜に屋根裏から靴音が聞こえると怖がり、それに対して夫が責め立て続け、

 

やがて主人公は「自分がおかしいのか?」と自身を疑い摩耗していきます。

 

作中の夫がしつこく、些末な音を立てては妻の勘違いを演出して追い込んでいく狂人っぷりから、

 

現代のDV(家庭内暴力)の一種としても見ることができます。

 

ガスライティングはどんなところで起こるの?

ガスライティングが起きやすい環境としては、前述の夫婦間といった家庭内をはじめ、

 

先輩と後輩、上司と部下、依存的な恋人間のような「上下関係」に生じやすく、

 

特に女性が被害者になるケースが多いとされています。

 

単位としては、個人間、集団間と、いじめと似ており、誰もが人生で一度はそのターゲットにされてしまうといえるでしょう。

 

ただ、いじめが一時的で死にまで追いやる目的で行われることが少ないのに対して、ガスライティングは長期間にわたり、相手を徹底的に破滅(死)まで追い込む特徴があります。

 

また、恋人や夫婦間では相手を死にまで追いやりませんが、徹底的に服従させてコントロールするように仕向ける傾向があります。

 



 

ガスライティングのやり方は?

では、具体的なガスライティングの例を2つほど見ていきましょう。

ここではガスライティングする人を「黒井さん」、ターゲットになる人を「白井さん」としましょう。

ターゲットに自分が言ったことを言っていないと否定するなど露骨なうそをつく

例えば、職場で上司の黒井さんが部下の白井さんに

 

黒井さん「ここは明日の打合せまでにこうやって修正しておいてくれ」

白井さん「わかりました」

 

-翌日の打合せ-

 

黒井さん「なんでこんな風になっているんだ!」

白井さん「黒井さんが言ったから・・」

黒井さん「そんなことを俺が言うわけないだろ!ふざけるな!おまえの記憶違いだろうが」

 

ターゲットが嫌われるよう立ち回ったり、ミスをするように仕向ける

例えば、サークルの黒井さんが白井さんに

 

黒井さん「青井さんの結婚式だけど、このメンバで決まったって。メールしておいて」

白井さん「うん、わかった」

 

-翌日の打合せ-

 

黒井さん「ねえねえ青井さんの結婚式、青井さんが呼びたかった人に連絡いってなくて大変なんだって!」

白井さん「黒井さんが言ったから・・」

黒井さん「そんなことを私が言うわけないでしょ!ひどい!」

 

共通の特徴として、ターゲットが説明を求めると、「おまえは頭がおかしい」「おまえの記憶力がない」と全否定して、服従させようとします。

 

ガスライティングを取り締まる法律はあるの?

聞けば聞くほど恐ろしく、なんだか自分もやられた記憶があるようなガスライティング。

 

日本では馴染みがありませんが、イングランドおよびウェールズでは、ガスライティング行為は罰金刑、または最高5年まで懲役刑に科せられることがあります。

 

ただ、ガスライティングを裁くには少なくとも以下2点を証明する必要があります。

 

  • ・最低2回は「身体的暴力によって脅されている」と感じた
  • ・加害者にされたことで生活に影響があったこと

 

これが困難なのは明白であり、かつ、ガスライティングされたと被害者を装い攻撃に使う人もいるため、2017年に起訴された約半数の被告に無罪の判決が下っていることが立証できない問題となっています。

 

ガスライティングの対処法は?

まず、ガスライティングの前提条件として、ターゲットとなった被害者が疑心暗鬼で相談できない特徴があります。

 

つまり、ガスライティングの対処における最初の一歩は、まず被害者が「自覚する」こと。

 

具体的には加害者に対して以下に該当するか、調べてみる必要があります。

 

  • いつも自分が悪いことをしている気になる
  • 思考が支配されている気がする
  • 加害者が悪くても自分が悪いと思い込んでしまう気がする

 

あなたがもしガスライティングのターゲットになっていると感じたら、加害者と距離を取ることから始めましょう。

 

具体的には、物理的な距離をとりましょう。

 

そして、職場や恋人関係など、即避けるのが難しい場合は、民間のカウンセリング機関に相談しましょう。

 

なぜなら、ガスライティングは世界的に認知されてきており、相談して無下にされることも少なくなっているからです。

 

もし、ガスライティングされていると感じた場合は、専門知識のある人を頼ることで、自分を追い詰めないようにしましょう。

 



 

【モラハラ】ガスライティングとは?やり方や対処法についてご紹介 おわりに

いかがでしたでしょうか。

 

まず、覚えるべきガスライティングの特徴は2つ。

 

  • 長期間かけてターゲットを徐々に破滅に追い込むこと
  • 特定するのが非常に難しいこと

 

あなたも一度はやられた経験があると思いますが、非常に悪質ですよね。

 

世界ではようやくこのガスライティングへの認知が深まり、社会問題としてとらえられています。

 

今後、辛い思いをする方が減っていくことを願って、ガスライティングをされたら毅然とした態度で臨むようにしましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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