あなたは普段お使いの化粧品の表記を読んだことがありますか?
そこには無添加や防腐剤フリーなんて書かれていますよね。
添加物は少ない方がいいのかな。
防腐剤は肌や体によくないのかな。
これくらいはわかります。
ですが何がどう体に良くないのか、よくわからない人も多いと思います。
そこで今回は、最近よく聞く
パラベン
について調べてみました。
今や星の数ほど種類がある化粧品。
無添加、防腐剤フリー、パラベンフリーが体に良さそうと思って選んでいるあなた。
確かに体には良いですが使い方を間違えると、時に毒となることも。
今回はパラベンとは一体なにか、毒性はあるのか、パラベンフリーの化粧品についても考察していきます。
パラベンとは?
最近良く聞くようになったパラベン。
正式名称は、「パラヒドロキシ安息香酸エステル(または、パラオキシ安息香酸エステル)」といいます。
使用される目的は主に、防腐剤としてです。
化粧品や食料品を長く使用し続けるのに、カビや微生物は天敵です。
そういったカビや微生物の活動を抑制するのが、パラベンです。
防腐剤には様々な種類があります。
薬品を組み合わせて作られたものは強力です。
でも、発がん性があったり、強力すぎて肌の負担になるリスクもあります。
しかしパラベンは自然界、天然の素材にも存在するものなので、人体への影響が少ないと言われています。
たとえば、普段から口にしているトマトやオリーブオイルなどの中にも、パラベンは含まれています。
植物が元々持つ抗菌作用を、人間が使う化粧品などにも使っているようなものなので、安心安全に使用できるということですね。
ちなみに医薬品に初めてパラベンが使用されたのは今から約100年ほど前(1924年)。
以来食品や化粧品など、様々なものにパラベンは使用されてきました。
最近よく名前を聞くようになりましたが、古くから使用されてきた防腐剤なのです。
パラベンの毒性は?
良いことばかりでも、薬になれば、毒にもなるのでは?
確かにパラベンも自然界にあるとはいえ、過剰な摂取は体によくありません。
そこで日本では厚生労働省によって、「化粧品基準」というものが定められています。
つまり、一般的に販売されている化粧品で基準を超えたパラベンが使用されていることはありません。
またパラベンの使用には古い歴史があるので、効果や安全性は証明されています。
しかし自然界にある成分とはいえ、防腐剤で使用されているため、抵抗がある方もいらっしゃると思います。
そもそも防腐剤を化粧水や食品に入れなければならないのか、とも思いますよね。
一度や二度、短時間に全て使い切るのであれば、防腐剤は必要ありません。
ですが1瓶に最低でも100mlくらい入っている化粧水を、短時間で使い切ることはできません。
そして一度開封した化粧水にはどんなに気をつけていても雑菌が付き、腐敗が進んでしまいます。
腐敗した化粧水を肌につけると、肌荒れを起こしたり、別の疾患を引き起こす可能性があります。
どうしても防腐剤は必要で、使うのなら自然由来の物が安心。
ということで、パラベンが広く使われているのです。
パラベンフリーの化粧水について考察
パラベンという言葉は、化粧品関連のもので多く見かけます。
ここまででパラベンが自然由来で、防腐機能があるとわかってきましたよね。
では最近良く目にするパラベンフリーの化粧品は良くないのか?
メリットとデメリットで見ていきましょう。
パラベンフリー化粧水のメリットは?
まず、パラベンフリーのメリットを考えてみます。
パラベンは長く使われてきた成分とはいえ、防腐剤として使用すれば多少は肌に刺激を与えます。
中には0.3%という確率ですが、パラベンという成分そのものに、アレルギーを起こす方もいらっしゃいます。
そういった方には、パラベンフリーを強くオススメします。
パラベンフリー化粧水のデメリットは?
パラベン以外の防腐剤が使用されていない場合、化粧水が腐敗しやすいです。
腐敗すると、どれだけ良い材料で作られた化粧水でも、肌荒れを起こしてしまいます。
またパラベン以外の防腐剤が入っていた場合、それが肌に合わない可能性もあります。
さらにパラベンフリーの化粧品だけを使用しようとすれば、品数が絞られてしまうでしょう。
化粧品会社もパラベンフリーのものを出したくても、腐ってしまうリスクとの戦いなのです。
パラベンフリーの化粧水について考察した結論
パラペンフリーの化粧品は、当然パラベンに対してアレルギーがある方には、強くオススメできます。
しかし、パラベンを使用した化粧品で全く問題がない方はメリットが少ないかもしれません。
そもそも化粧品の種類が少なくなってしまううえ、腐敗に気をつけなければならないからです。
もし、パラベン入りの化粧水を使用していて肌に違和感があれば、皮膚科に相談してみましょう。
そういう場合は自分の皮膚にあったパラベンフリーのものを使用してみるのも良いでしょう。
パラベンとは?パラベンの毒性やパラベンフリー化粧水について考察 おわりに
いかがでしたでしょうか。
長く自然界に存在し、私たちの生活に使用されてからも100年近くが経つパラベン。
便利で使われ続けてきたのは、自然由来でリスクが少ないからでした。
ただ中にはアレルギーを起こしてしまう方もいるので、一概に良いものとはいえません。
化粧水が肌に合わないと感じておられる方はパラベンフリーの化粧水を試してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。