あなたは社会人になって5年後、10年後と、昇進し続けていくために必要な能力は何だと思いますか?
企画力? プレゼン能力? 技術力? コミュニケーション力?
どれもYESです。
確かに、わかりやすくあなたの評価を上げる「攻撃力」は大切です。
しかし、ほとんどの方はいきなりそんな「攻撃力」を持ち合わせていないでしょう。
それでも、多くの方は功を焦ってしまい、致命的なミスをしてしまいます。
すると何が起こるでしょう?
― 3択 ひとつだけ選びましょう ―
① 聡明なあなたは、突如、会社の業績を上げる画期的な反撃のアイデアを閃き、ミスが帳消しになる。
② 上司や同僚など仲間が助けてくれる。
③ 現実は非常である。嫌な上司や同僚からここぞとばかりに批判され、昇進の道が閉ざされる。
― 答え③
・・・答え③
答え③
人間関係が壊れ、仕事のモチベーションも落ちて悪循環に陥り、下手すると会社を辞めてしまう人もいます。
このため、どんな職種についてもまずなにより最初に身に着けるべき能力は、
致命的なミスをしない最低限の「防御力」
と言っても過言ではないのです。
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社会人生活における致命的なミスとは?
遅刻? 居眠り? 忘れもの? 失言?
否。
ズバリ
情報セキュリティ事故
です。
他のミスは個人に限定された被害ですが、情報セキュリティ事故は、組織全体の信用が失墜し、
最悪、全社員の人生に影響します。
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情報セキュリティで何を守ればいいの?
「情報セキュリティがとても大切なのは何となく伝わった。けど、
そもそも情報セキュリティで何を守ればいいの?」
という方も多いのではないでしょうか。
色々な観点で情報セキュリティがありますが、私たちは、主に下記 3種類の情報資産 を 死守する必要があります。
【1】パソコンやサーバ、モバイル内にある情報
→ あなたの個人情報やパスワードなど
【2】お客さまの情報
→ 自社で取り扱うお客様の個人情報など
【3】技術情報
→ 自社のナレッジなど
ITの利活用は、もはや私たちの生活や、企業の収益性向上に不可欠となりましたが、【1】私たちの個人情報や、【2】企業が保有する顧客情報、【3】技術情報などを狙うサイバー攻撃は増加し、手口は巧妙化しています。
どれだけ便利なIT技術も、情報セキュリティの知識を身に着けないまま利用すると、あらゆるリスクが付きまとうことになってしまうのです。
まず、情報セキュリティ事故を起こさないための知識を身に着けて「防御力」を上げるよう意識してみましょう。
それは社会人生活だけでなく、プライベートでも今後の長い人生において、多くの危険からあなたを守ってくれるでしょう。
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情報セキュリティで情報を守らなければいけない3つの理由
今この時もあらゆる業界内で多くの情報セキュリティ事故が起きています。
情報セキュリティ事故で最も多いのは、システムよりもヒューマンエラーと言われる人が起こす事故です。
皆さんもパッと思い浮かぶはずで、飲み会の後の カバンの置忘れ などは耳の痛い方も多いのでは?
情報セキュリティ事故は、実際に起きるまで具体的な被害がイメージしにくい特徴があります。
そのため、社内で重箱の隅をつつくように情報セキュリティを取り締まっている担当者の多くは
基本、煙たがられます。
下手すると、現場の人からは、
「ちっ、この暇人め」
などと捨て台詞を吐かれたりもします。
しかし、あなた以外の誰かが起こした事故で、あなたの給料が下がったり、あなたが路頭に迷うことだってあるのです。
今回は、ちょっと億劫な情報セキュリティ啓蒙活動のモチベーションアップを目的に、情報資産を「がんばって守る理由」を3つ挙げてみました。
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がんばって守る理由1 悪用されたら困るから
情報を悪用されたら困るから
例えば、
あぁやっと休日なのにもう11時か。
何だか今日は家から出たくないわぁ。てか、腹減った。。
そうだ、たまには自分にご褒美でピザの出前を頼もう!
スマホでポチポチ「シーフードピザ コーラ フライドポテチ」っと..支払完了っ!
あ、待ってる間にパソコンで動画でも観よう…わぁすごいなぁ。
ピンポーン。
お、ピザが来た~。
はふはふ。休日最高~。
って、あなたの行動パターン…
全てどこかに記録されています。
情報セキュリティが甘いと
ピザ1000人前
を注文されたり、
何の動画を見ていたか
拡散されてしまうリスクがあるのです。
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がんばって守る理由2 信用棄損してしまうから
あなたが路頭に迷うから
前述の通り、もしあなたの会社で情報セキュリティ事故が起きてしまい、顧客情報の流出などが発生すると
あなたが起こしていない事故であれ
会社の信用が失墜します。
具体的に何が起こるかというと、
「ヤダー、ちょっとなにこの会社コワーイ」と思われてしまう
そうすると、顧客が離れる
そうなると、仕事がなくなる
当然、給与が下がっていく(あなたも)
異変に気が付くと、優秀な社員から辞めていく
やがて、会社が潰れる
残った社員は路頭に迷う(あなた含むかも..)
このため、自分一人くらいはいいだろう、という甘い気持ちは禁物です。
上司、同僚、部下、全員が連携して一丸となり、当たり前のことを当たり前にやる習慣作りをしていくことが大切になってきます。
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がんばって守る理由3 カッコいいから
カッコいいから
これは一番のモチベーションになるはずです。
会社に長くいて、情報セキュリティ事故を起こしていない人は、男女問わず単純に
カッコいいです
例えば、上司で社給携帯を紛失した過去があったりすると、偉そうなことを言っても
「…いやいや待て待て、おまえ社給携帯なくしてたやんけ。」
とか
「…なんだ、こいつレベルの情報セキュリティ意識でも昇進できるのか。」
と 舐められます。
やはり涼しい顔して情報セキュリティ事故ゼロの人は社会人としてカッコイイのです!
【情報セキュリティ】なぜ社会人なると注意しなければならないか考察 おわりに
いかがでしたでしょうか。
あなたがこれから情報セキュリティ事故に対して気を引き締めていただけると幸いです。
最後に一つ、覚えてほしいことがあります。
もし同じ組織に情報セキュリティ事故を起こしてしまった人がいた場合です。
その方は多くの批判にされされると思いますが、同じ組織で働くあなたの仲間だということを忘れないでください。
そして、ほとんどの事故が故意ではありません。
本人が一番悔しい思いをしているのが事実です。
しかし、残念なことに、中には鬼の首を取ったように
再発防止の名目で
人格否定に近い
責任追及をしてしまう人
が少なくありません。
結果、情報セキュリティ事故を起こした人が辞めてしまったりしたら本末転倒で、
会社としてはさらに大きな損失で、二次被害が広がって暗い爪痕を残していくでしょう。
いずれにせよ、情報セキュリティ事故は百害あって一利無しのため、駆逐していくべきです。
話は戻りますが、
「情報セキュリティ事故など起こさないのは当然です。」
「威張るほどでもない最低限のエチケットですよ。」
と涼しい顔で言い放てる人は信用されます。
社会人になると、「あの人は何かいい人だから」で信用されることは少ないです。
当たり前のことを当たり前に、長く積み重ねられる人だけが信用を得られます。
一朝一夕では得られないのが信用です。
自分の積み重ねた信用=キャリアを守るためにも、情報セキュリティを学び続けていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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