喪中のおせち料理は食べてよい？注意すべきマナーは？

もし、あなたが来年「喪中」だったら。

今年家族に不幸があった場合、翌年のお正月は喪中なので、

年賀状を出さないことはご存知ですよね。

また、正月恒例の「あけましておめでとうございます」も控えることや、

正月飾りを自粛することも。

ところで、当サイトでは以前「おせち料理の由来」についてお話したことがあるのですが↓

おせち料理は「元旦や節句などのお祝い事があった時に食べる料理」と解説しました。

・・・という事は、喪中時にはおせち料理は、どうなってしまうのでしょうか？

喪中のおせち料理は食べて良いの？正月の過ごし方は？

そもそも、「喪中」の定義とは何なのでしょうか？

近親者が亡くなった場合に、一定の期間死をいたみ、身を慎むことを

「忌服(きふく)」または「服喪(ふくも)」と言います。

俗に言う「喪に服す」ですね。

仏事の慣例としては、明治７年に出された

太政官布告（だじょうかんふこく）を元に考えられています。

たとえば父母の死亡に際しては七七忌（四十九日）までが忌中、

一周忌(一年間)までが喪中とされることが多いようです。

※太政官布告『忌服令』（昭和２２年廃止）　喪中期間の目安としてご覧ください。

江戸時代以前には、実の親が亡くなった時は３年間喪に服するとされていたそうです。

本来なら父母の亡き後は５０日、家から出てはいけないとされているのですが、

その間仕事もせず、買い物もせずにいると言うのも、難しいご時世ですよね。

喪中の期間中は故人の冥福を祈り、静かに過ごす事が望ましいです。

晴れがましいことや派手な行動は慎みましょう。

ただ最近では、忌中時には控えるものの、

喪中の場合は、めでたい感じの食材を除けば良いのでは？という考えもあるようです。

例えば

意外なところでは「昆布巻き」。

”よろこんぶ”に繋がってしまうので、避けておきたいところですね。

また「お重」に詰めるのではなく「大皿」に盛り付けるのが良いでしょう。

重ねることを意識させないような配慮が必要です。

ちなみに、年越しそばとお雑煮は、喪中時・忌中時ともに食べても大丈夫と言われています。

年越しそばは「１年間の厄を切り捨てる』という意味があるので、問題ありません。

お雑煮はお祝い料理としてではなく、通常の料理として食べる分には問題ありません。

喪中のお宅にお伺いする時に、大切なマナーとは？

お年始には、日ごろお世話になっている恩師や上司宅、

あるいは旦那の実家のご本家に皆が集まる、ということがありますよね。

もし訪問先が喪中だったら、どうしたら良いのでしょう？

基本的には「お祝い事は避ける」が基準になります。

まずは「おめでとうございます」のご挨拶は避けましょう。

もしあなたが喪中で、相手から「おめでとう」と言われても、

「Me,Too.」と返してはいけません。

何事も無かったかのように「Hello!」で大丈夫です。

また「お年玉」本来は避けるべきなのですが、

世のお子様にとっては年に１度のビッグイベント。

ですので、袋には「お年玉」ではなく「書籍代」「文房具代」などと表書きして、

通常の正月との違いを理解してもらってから手渡しするのが良さそうです。

喪中のおせち料理は食べてよい？注意すべきマナーは？　おわりに

いかがでしたでしょうか。

喪中でお正月を迎えると、どことなく寂しい感じになるのは否めませんが、

どれほど悲しいことがあっても

無事新年を迎えられたことに感謝して過ごすことは、大切なのではないでしょうか。

神社へ初詣には行けませんが、初日の出を見て１年の抱負を誓うのはＯＫですよ！

また、関連して喪中に年賀状を送ってしまった…

そんなあなたは当サイトの「喪中に年賀状を送ってしまったら？謝罪はすべき？しなくてよいの？」を併せてお読みいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。