あなたは息をのむような美しい景色を見たことがありますか?
美しい自然に恵まれた日本には私たちを魅了してくれる絶景が数多くあります。
その中でも今回は「五色沼」を紹介したいと思います。
正式名称は「五色沼湖沼群」。
なんと、30近い湖沼が集まっています。
場所は福島県の北西部・北塩原村。
すぐ南には日本百名山にも選ばれた
磐梯山(ばんだいさん)がそびえる自然豊かなスポットです。
一番の魅力は、水面の青色の美しさ。
30近い湖沼群それぞれが独特の色を持ち、季節や天候、見る角度により
様々な変化を見せてくれます。
五色沼自然探勝路という、湖沼群地帯を横断する散策コースもあり、
のんびりと景色を楽しむことができるのも魅力の一つです。
今回は2016年に観光スポットガイド「ミシュラン・グリーンガイド」で1つ星に選ばれ、
「神秘の湖沼」とも呼ばれる五色沼の歴史や見所に迫っていきたいと思います。
五色沼の歴史は?
五色沼はどのようにして作られたのでしょうか?
時は今から130年前、日本が明治時代だった頃まで遡ります。
磐梯山の噴火により山の北側が崩れます。
この際、岩屑がなだれとなって近辺の川を堰き止めたことにより、湖や沼が形成されます。
そこから10年近くは荒廃した人の住まない土地として放置されていましたが、
遠藤現夢(えんどう げんむ)という人物が現れます。
現夢は”美しい自然を取り戻そう”という理念のもと、約二年間かけて植林を行っていきます。
まさに「木を植えた男」現夢の植林が、現在の自然豊かな観光地としての礎を築き上げたといっても過言ではありません。
現夢は「裏磐梯の緑化の父」と呼ばれており、五色沼のほとりにある墓碑には辞世の句
なかきよに(長き世に)
みしかきいのち(短き命) 五十年
ふんかおもへば(噴火思えば) 夢の世の中」
が刻まれています。
五色沼の絶景は自然災害を契機とした人間の信念と努力によって形成された歴史があったのです。
五色沼の見所は?
五色沼自然探勝路は、五色沼エリアを全行程3.6kmにかけ横断しています。
五色沼自然探勝路には東に「五色沼入り口」、西に「裏磐梯高原駅」の二か所の入り口があり、
どちらの入り口からも入ることができます。
東から、
- 毘沙門沼
- 赤沼
- みどろ沼
- 竜沼
- 弁天沼
- るり沼
- 青沼
- 柳沼
の順で並んでおり、順に楽しむこと、また、途中で折り返すことも可能です。
道中は平坦ですが、中々の長丁場。
動きやすい服装で臨んだ方が快適に楽しむことができそうです。
五色沼の中で最も大きいのが「毘沙門沼」。
30分700円、60分1,300円でボートも楽しめます。
ぜひ、コバルトグリーンが鮮やかな水上でくつろぐ非日常を味わってみてください。
小ぶりな大きさながら、太陽光を浴びると巨大な宝石のような輝きをたたえる「青沼」。
うっとり見惚れてしまいます。
他にも、水面に映る植物の影が幻想的なコントラストを生み出す「るり沼」。
コバルトブルーが輝かしい「弁天沼」など、
それぞれがオンリーワンの魅力を持つ沼を
ハイキングをしながらのんびりと楽しむことができます。
沼のほかに、自然を肌で感じられる雄大な大自然も魅力的です。
野鳥を観察することもできますし、山々に関しても息をのむ見事な光景が広がっており、
場面場面で風景画のような透き通った景色を堪能することができます。
一休みしたいときは、途中にあるレストハウスが便利です。
ここでは五色沼の鮮やかなブルーに倣った
塩風味の「五色沼ソフト」が350円で楽しむことができますよ。
五色沼へのアクセスや駐車場は?
ここへのアクセスは車か路線バスが便利でしょう。
路線バスをご利用の場合は、最寄りの猪苗代駅から裏磐梯方面行の路線バスに乗ります。
スタートする位置によって降りる駅を選びましょう。
料金は猪苗代駅~五色沼入り口で片道770円、猪苗代駅~裏磐梯高原駅で片道900円です。
約30分ほどで到着します。
また、路線バスは本数が少ないので、事前に磐梯東都バス時刻表ページで運行時間をチェックしておきましょう。
お車をご利用の場合
五色沼自然探勝路近くには計3か所駐車場があり、全て無料。
五色沼駐車場(約100台)。毘沙門沼のすぐそばですね。
裏磐梯ビジターセンター駐車場(約70台)
裏磐梯物産館駐車場(約70台)。柳沼の近くにあります。
探勝路を片道だけ歩き、路線バスで折り返すという方法もあります。
あまり急がずのんびり楽しむようにしましょう。
五色沼とは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は福島県・北塩原村にある「五色沼」の魅力を紹介してきました。
それぞれの沼は固有の透き通った青色をたたえる水面を持ちます。
その色は季節や天候によって変化していくため、
あなたの目に映った色はその時しか見ることができない唯一無二の思い出になるでしょう。
「自分にしか見れない景色がある」
素敵だと思いませんか?
写真や文章だけでは感じ取ることのできない魅力いっぱいの五色沼。
あなたもぜひ実際に足を運んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。