鶴ヶ城公園、霞ヶ城公園、三春滝桜を始めとして、桜の名所が数多くある福島県。
今回はその中でも「観音寺川の桜」をご紹介したいと思います。
場所は福島県のほぼ中央に位置する猪苗代町、
猪苗代湖(いなわしろこ)の北東に位置しています。
のどかで素朴、そしてどこか懐かしさもある風景を見ようと、
開花シーズンになると多くの人々が訪れる人気の花見スポットです。
それでは早速「観音寺川の桜」の見所や日程、アクセス情報について
探っていきたいと思います。
観音寺川の桜とは?
川桁(かわげた)山の麓を流れる観音寺川は、
これまで護岸工事がされていなかったこともあり、
ゆるやかなカーブと透き通った水のゆったりとした流れが特徴的な
幅1m~3mの小さな川です。
そんな観音寺川の両岸にある桜並木は1kmにも及びます。
上流の観音寺から磐越西線川桁駅にかけソメイヨシノを中心として
約200本の桜が連なって美しい桜並木を形成しています。
観音寺川沿いの桜は、明治の末から昭和の初めにかけて、
当時の川桁医院の院長や有志の方々によって植樹されたと言われており、
ソメイヨシノ以外だと、
- エドヒガン
- シダレザクラ
- ヤマザクラ
を見ることができます。
開花シーズンは4月の中旬から5月の中旬。
ゴールデンウィークの頃まで楽しめる、やや遅めの開花時期となっています。
特に、満開となる4月の下旬には県内外からの花見客やカメラマンがひっきりなしに訪れます。
川にはいくつか橋が架かっており、そこからの眺めも絶景で、
シーズン中はどの橋もカメラを構える花見客で一杯になります。
土手にある草花の緑色と、ソメイヨシノの薄紅色の対比が美しくものどかで
心落ち着く風景を演出しています。
また、磐梯山(ばんだいさん)の残雪や猪苗代湖の眺めも、
「日本の春」の代名詞らしい風情を出すのに一役買っています。
花見と言えば宴会を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、
「観音寺川の桜」はどちらかというと
川沿いを散歩しながら桜を楽しむ散策向きと言えるでしょう。
「いなわしろ新八景」、「東北夢の桜街道第11番札所」に選ばれており、
平成9年には「日本桜の会」から表彰もされました。
注目度はますます増し今年も注目のお花見スポットです。
観音寺川の桜の見所は?
4月中旬から5月上旬までの期間中には桜まつりが開催されます。
昼間は桜並木に沿って
- 花見茶会
- 露店の出店
- バンド演奏
- 和太鼓演奏
などのイベントも開催され、多くの人で賑わいをみせます。
観音寺川の桜並木は大体30分ほどで一周することができます。
短いと感じられる方もおられるかもしれませんが、
その風情あるまさに「春爛漫」といった景色は
長きにわたり脳裏に焼き付き続けることでしょう。
また、期間中は夜桜が7色もの光でライトアップされ、昼ののどかな雰囲気とは一転、
幻想的でロマンチックな風景が特徴でデートにも絶対おすすめですよ。
4月下旬~5月上旬と言えども夜は冷え込みます。
夜桜を見物の際は羽織れるものを1枚持つなど、防寒対策をしておくと安心です。
観音寺川の桜の日程は?
観音寺川のソメイヨシノは例年、4月中旬~5月上旬が見頃です。
桜まつりも開花時期に合わせて行われます。
ライトアップは夜の18時半~22時です。
観音寺川の桜へのアクセスは?
公共交通機関をご利用の場合
JR磐越西線の無人駅・「川桁駅」から徒歩1分です。
また、期間中は「猪苗代駅」から会場へ無料シャトルバス(1時間に1本程度)が出ており、
これを利用する方法もあります。
※「ホテルリステル猪苗代」の送迎バスに乗り、桜まつり近くの臨時バス停で下車。
車をご利用の場合
最寄りは磐越自動車道の「猪苗代磐梯高原I.C.」です。
そこから約10分で到着します。
上流、下流共に駐車場がございます。
- 上流の駐車場:約130台。
猪苗代町立東中学校の川向い。 - 下流の駐車場:約50台。
「川桁駅」の近く。
観音寺川の桜とは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「観音寺川の桜」について探ってきました。
まさに「日本の原風景」ともいえるうららかな風景を体験することができます。
今年2019年のゴールデンウィークは大型連休ですので、
ぜひ猪苗代町に足を運んで、この桜並木のすばらしさを感じてみてください。
きっと良い思い出になるはずですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。