あなたは「姫路ゆかたまつり」をご存知ですか?
梅雨の真っただ中、6月22日、23日、24日の3日間を通して行われるお祭りで、
毎年20万人以上の人出で賑わいをみせます。
今では全国の様々な場所で「ゆかたまつり」が行われていますが、
中でも兵庫県姫路市の中心部とその周辺で行われるこの「姫路ゆかたまつり」こそ代名詞。
期間中は、浴衣でお祭りに参加することで様々な特典も受けられるのですよ。
今回はそんな「姫路ゆかたまつり」について、
由来や見所、そして交通規制情報をご紹介していきたいと思います。
姫路ゆかたまつりの由来とは?
姫路ゆかた祭りは長壁神社(おさかべじんじゃ)の例祭が由来となっています。
長壁神社は千年以上前から現在の姫路城がある姫山に鎮守神として祀られていた神社です。
遡ること江戸時代の中期。
榊原政岑(さかきばらまさみね)という播磨姫路藩藩主がいました。
彼は倹約令の出ているご時世にも関わらず放蕩(ほうとう)の限りを尽くし、
幕府の怒りを買ってしまいます。
そして結果的に政岑は追放の憂き目にあってしまいます。
追放される直前の1742年の夏至、6月22日。
政岑は庶民も気軽に長壁神社に参拝できるようにと
社を姫路城から500mほど南に位置する長源寺の境内に移し、
遷座祭(せんざさい)を開催しました。
この遷座祭の日程が急に決まったことから町人は式服を作る間がなく、
参加するのを躊躇っていたところ、政岑は浴衣姿での参加を認めます。
それが由来となり、それ以来長壁神社では6月22日が例祭と定められ、
参拝する人はそれに倣って浴衣を着るようになりました。
これが現代の「ゆかたまつり」へ繋がっていると考えられています。
その当時、浴衣は下着と同様の扱いであり、
そのまま外に出ることはとてもはしたないことだとされてきました。
そんな浴衣が夏祭りの和装として定着していったのは、この遷座祭が発端だとされているんですよ。
姫路ゆかたまつりの見所は?
「姫路ゆかたまつり」は開催三日間の午後4時30分から午後9時30分にかけて行われます。
盛りだくさんの見所の中でも、特に注目すべきものを見ていきましょう。
オープニングセレモニー
22日の午後6時から城南公園で行われ、姫路ゆかたまつりの開幕を知らせます。
ゆかたパレード
走馬灯を手にした子供達や姫路お城の女王を筆頭に、
さまざまな柄の浴衣を着た老若男女が参加する活気のあるパレードです。
露店
西日本最大級の露店数を誇ります。
一時期その数は減少しましたが、今でも多くの露店で賑わいます。
舌鼓を打ちながら初夏の雰囲気を楽しむのもまた一興ですよ。
地域ふれいあいステージ
城南公園の特設舞台で、よさこいや和太鼓など様々なイベント・出し物が
三日間かけて披露されます。
また様々なイベントとは別に、
期間中は浴衣を着用することで様々な特典が受けられるんですよ。
- 神姫バス運賃の半額
- 姫路城、好古園、動物園などの入場料が無料
- 美術館、歴史博物館、文学館の常設展の観覧が無料
- 映画料金の割引(アースシネマズ姫路)
- 書写山(しょしゃざん)ロープウェイの往復乗車券割引
- 各商店街での割引や記念品の配布など
このようにお得な特典がいっぱいです。是非浴衣でお越しください。
姫路ゆかたまつりの交通規制は?
「姫路ゆかたまつり」では来場者の安全面に配慮し、
会場の中心である姫路駅前を中心に交通規制が行われます。
場所はJR姫路駅前から大手前通り周辺にかけてで、
- 長壁神社周辺道路・・・午後4時~午後22時
- 姫路駅東側のロータリーと山陽百貨店付近の道路・・・午後9時~翌午前5時
で規制されます。
- キャッスルガーデン
- キャッスルビュー
- 連絡デッキ
- 駅前芝生広場
なども通行規制がされますので注意してください。
詳しくは姫路市の公式ホームページをご覧くださいね。
姫路ゆかたまつりとは? おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は「姫路ゆかたまつり」について見てきました。
梅雨の時期ということもあり、期間中は雨が降ることも多いですが、
お祭りの雰囲気・盛り上がりは熱気に満ちていて夏の到来を予感させてくれるものです。
今年の夏至は浴衣を着て夏を先取り、姫路にお出かけしてみてはいかがですか?
お読みいただきありがとうございました。