あなたは「ダイエット」に対してどんなイメージを持っていますか?
もしかしたら「辛い」「苦しい」「できればやりたくない」
なんてことを思い浮かべてはいませんか?
あなたがダイエットに失敗したことがあるのなら、原因はそのイメージにあるのかも。
メンタルさえ変えれば、ダイエットは「ラクに」「楽しく」成功するんです!
今回はそのメカニズムを「コーチング」という手法をからめながらご紹介していきます。
「メンタル」や「コーチ」の世界に詳しくない初心者さんにも
わかりやすく解説していきますね。
「思い込み」の驚くべき力!
- 「わたしってなにを食べても太っちゃうのよねぇ」とボヤきながら食べると本当に太る。
- 「わたしってどんなに食べてもどんどん痩せていくのよねぇ」と言いながら食べると本当に痩せる。
あなたはそんな話を聞いたことはありませんか?
「そんなバカな~!」と思うかもしれませんが、これがあながち嘘ではないんです。
そのわかりやすい例としてこんなお話があります。
玄米は白米よりも体にいいという話を聞いたことがある方は多いと思います。
しかし、玄米食を実施している人の方が白米食の人にくらべて
罹患(りかん)率(様々な病気にかかる割合)が高いという説があるんです。
実際に玄米の方が白米よりも優れた健康食であることは間違いないのに、です。
なぜだと思いますか?
玄米食を実施している方は「病気になりたくない」と強く思っている傾向があります。
- 「病気は嫌だ」
- 「白米なんて病気のもとだ」
- 「玄米を食べていれば病気にならなくて済む」
などと繰り返し考えていることがかえって病気を引き寄せる一因と推察できます。
また、健康オタクとか意識高い系などと揶揄(やゆ)されがちな人に多いのは、
人の食べ物や店の商品にまでいちいち小言をいう行為。
- 「ジャンクフードなんてよく食べるよね?」
- 「こんなに添加物いっぱいのお菓子食べたら癌になるよ!」
などと他人に口出ししたり、心で思ったりしています。
常に頭の中では「病気」を意識し、体に悪いと判断した食べ物に対しては文句を言う・・・
逆に白米が大好きで、時にはファーストフードや着色料たっぷりのお菓子も食べながら
- 「美味しいなぁ」
- 「幸せだなぁ」
とニコニコしている人の方が元気な場合も多いのです。
これってダイエットにも通じると思いませんか?
何を見ても何を食べても
「太る」「太る」「太る」・・・と考えていると本当に太ってしまうんです。
このシステムには「潜在意識」がからんでいて、事実そうなるように人間はできています。
潜在意識は主語を認識しないので「〇〇を食べると太る」の「太る」部分だけを感知して、
太らせる方向へ導いていくんです。
怖いですよね。
でもこの仕組みは逆でも使えるということ!
どうですか?
メンタルを変えるとダイエットに成功するって本当かも!と思えてきませんか?
「コーチング」ってなに?
「コーチング」とは、うまくいっている組織や
人の力を引き出す能力に長けている監督やマネージャーなどの手法を体系化したものです。
学校教育や職場のOJT(教育訓練)で実施される「ティーチング」とは教え導く指導法。
対して、本人の能力を最大限発揮できるよう支援していくのが「コーチング」であり、
それをサポートするのが「コーチ」です。
ダイエットに置き換えると「ティーチング」とは
- 「これとこれを食べて量はこれくらいを守りなさい」
- 「運動はこれくらい必ずしなさい」
と教えて指導すること。
しかし、この手法では多くの人が我慢できなかったり、
続かなかったりするためなかなか成功しないのです。
では「コーチング」をベースにしたダイエットとはどういうものなのでしょう。
コーチングの基本は「質問」と「答え」の繰り返しです。
コーチの質問に対してクライアントが答え、
その答えをさらにコーチが掘り下げていくことで
クライアント自身も気づいていなかった新たな視点や選択肢を引き出していきます。
実際のコーチにサポートしてもらうのが一番の早道ですが、
これを応用して自分で自分に問いかけながら意識を変えていくことも十分可能です。
- 「食べたい」でも「食べられない」
- 「運動が嫌い」でも「運動しないとだめ」
この状態は顔を真っ赤にしてアクセルとブレーキを目いっぱい踏み込みながら
「進まないじゃないか!」と激怒しているようなもの。
こんなことを続けていては自動車も壊れてしまいます。
ブレーキから足をあげ、そーっとアクセルを踏みこんで
気持ちよく前進できる方法をご紹介しますね。
メンタルダイエットの簡単な方法
実際のコーチングでは
1つの課題に対して膨大な問いかけを繰り返すことで心のなかを掘り下げていきます。
しかし、初心者のセルフコーチングの場合そこまでやるのはハードルが高いので、
まずはたったふたつのことをやってみましょう。
- どうしてダイエットをしたいのか
- ダイエットが成功した自分はどうなっているのか
これを書き出していきます。
モチベーションが上がるように素敵なノートやお気に入りの筆記具を用意するのもオススメです。
どうしてダイエットをしたいのか
ダイエットをしたいと思うのには必ず理由があるはずです。
それを思いつく限り、どんどん書き出していきます。
例えば
- キレイになって彼氏をつくりたい
- 同窓会でかっこよくなった姿をみんなに見せたい
- 好きな洋服を堂々と着こなしたい
- 別れた恋人にスマートになった自分を見せつけてやりたい
- 痩せて素敵になることで自分に自信をもって生きたい
など、あなたの心の声をありのままに出来るだけたくさん書いていきます。
書き出すという作業は、普段自分でも気づけなかった気持ちを発見できる大切な行為です。
誰に見せるわけでもないので正直に、表現は出来るだけ前向きにしてください。
「恋人を後悔させてやる」とか「オドオド生きるのは嫌だ」という書き方だと
「後悔」や「オドオド」のほうに潜在意識が反応してしまいます。
ダイエットに成功した自分がどうなっているのか
ここでは理想の体型や状態を具体的にイメージします。
- 体重は何キロになっているのか
- 期間はどれくらいかかるのか
- 誰のようになりたいのか
- ダイエット成功後に何をしているのか
- 「いつまでに体重を何キロにするのか」をまずはしっかりノートに宣言しましょう。
この場合に大切なのは「頑張れば達成できる範囲で書く」ということ。
1か月で10キロの減量を目標にするのは相当ムリなことをする必要が出てきます。
例え達成できたとしても、そのムリが続かなければ
今まで挫折してきたダイエットと同じことになってしまいます。
また、心の中で
「こんな目標クリアできるはずないよね・・・」
と思ったとしたら間違いなく潜在意識は「できるはずない」を採用します。
短期間で体をしぼってキレイになるのは理想ですが、
それが難しいことをあなた自身はよく知っているはずです。
自分の気持ちとよく相談して「頑張れば達成できる範囲」を書き出しましょう。
誰のようになりたいのか
具体的にしておく方が潜在意識に良い影響があります。
「タレントの〇〇ちゃん」でもいいですし、「10年前の自分」を目標にしても構いません。
雑誌の切り抜きや昔の写真を探してノートに貼って毎日見ながらイメージすると
さらに効果は上がります。
ダイエット成功後に何をしているのか
ダイエットの最終目的は痩せることではありません。
痩せたあなたが今よりどれだけ幸せを感じているのかです。
想像してください。
ノートの最初に書いた「どうしてダイエットをしたいのか」を全てクリアしたあなたの姿を。
『1年で10キロも痩せたわたし。
久しぶりに会った友達から驚かれて気分がいい!
今までは体の線がバレないような服ばかり選んでいたけど、
今は着たかった服が着られてすごく嬉しい!
なんだか自信もついてきて、前より明るくなったなんてよく言われる。
こうなったらダイエットだけじゃなく、
お化粧も頑張ってもっともっとキレイになるぞ!』
そんな妄想を思う存分してください。
オススメは夜ベッドに入ってからウトウトするころ。
この状態は日中、理性に支配されている顕在意識優位の状態から解放されて
潜在意識のフタが開いているんです。
そこへ素敵な妄想を流し込むことで潜在意識はそちらの方向へ動き始めます。
すると、無理やり食事制限を課さなくても
- 自然とカロリーの少ないメニューを選ぶようになったり
- 朝から運動をしたくなったり
してきます。
いままで一番にやらなければならないと思ってしぶしぶ取り組んでいたことを
自らやりたくなるんです。
面白いですよね。
妄想するのにお金はかかりませんし、人から笑われることもありません。
とにかく理想の姿になった自分に毎晩酔いしれてください。
- ノートに書き出し
- 毎日確認し
- 毎晩妄想する
これが着実に出来ればダイエットには成功したも同然ですよ!
メンタルダイエットとは?コーチングで痩せる?そのメカニズムを徹底解剖!まとめ
いかがでしたか?
「そんなことで痩せるわけないじゃん」
と思った方は、思ったとおり痩せません。
「えー、そうなの?面白そう!やってみよう!」
と思った方は成功できる可能性大です。
メンタルにアプローチするには「素直さ」ってとっても大切なんです。
なにかを達成するには出来ない理由を並べるよりも、
- 「やってみようかな?」
- 「楽しそうだな!」
というワクワク感を大事にしてみてください。
きっと今までとはまるで違ったダイエット体験ができるはずですよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。