数年前から話題の「ファスティング」。
聞いたことはあっても、詳しくは知らない人が案外多いかもしれませんね。
今回はファスティングのすごい効果をわかりやすくご紹介していきます!
ファスティングとは?
「ファスティング」とは「断食」のこと。
食べない=痩せる、という短絡的なイメージによって
ファスティングはダイエットの手法だと思っている人も多いようですが、
決してそうではありません。
フランスにおいてファスティングは「メスのいらない手術」と称されているほど、
健康を手に入れることの出来る一種の治療だと認識されています。
一定期間、固形物を摂らないことで内蔵機能を正常な状態に回復させ、
人間本来の健全な代謝を復活させることが真のファスティングなんです。
つまりファスティングでダイエットできるというのはひとつの結果であって
目的ではないということ。
暴飲暴食や不規則な生活などで乱れてしまった内臓機能を一旦リセットするために、
正しい方法でファスティングを行えば大きな効果が期待できます。
現代人の体は悲鳴をあげている!?
過去記事【「朝食抜き」健康法は体に良い?悪い?メリットとデメリットを解説!】
のなかでも詳しくご紹介しましたが、
体調不良を訴える人の多くは「食べ方」にその原因があります。
飽食の時代となったゆえに起こる食べ過ぎの影響はもちろんのこと、
食品に含まれている添加物や残留農薬などの有害物質による活性酸素の発生、
それに加えて日々のストレスによって内蔵器官は疲弊しきっているのです。
食べ物を消化するには大変なエネルギーを要します。
血液は消化器官に集中し、他の臓器へはいきわたらない時間も発生します。
消化という重労働がなければ疲れていた各器官は
時間とともに修復され元気な状態を取り戻せますが、
次から次へと食事やおやつやお酒が入ってきては消化するのが精いっぱいで
修復作業まで手が回らず、どんどん体を痛めつけることになってしまうのです。
ファスティングの効果って?
こんな負のループを一旦断ち切るのがファスティングです。
つまり断食することで、一切の消化活動から解放された臓器は休息時間を与えられ、
しっかりと本来の機能を取り戻せるのです。
ファスティングの効果として
- アレルギー(花粉症・アトピーなど)
- 肩こりや腰痛
- 冷え性やむくみ
- 女性特有の不調
- 不眠
- 便秘や下痢
などの症状改善が期待できます。
消化活動の為に胃腸へ集中していた血液が体内にいきわたることで、
筋肉をほぐし体のコリや痛みが解消されていきます。
腸内環境が整うことで免疫機能が改善されると
アレルギーが発症しにくい体質へと変わっていきます。
- 代謝ホルモン
- 女性ホルモン
- 睡眠ホルモン
の分泌が高まることによって、
- 冷え
- むくみ
- 不眠
- 生理痛
などが軽減されます。
腸内細菌の活動も促進され、便秘や下痢が改善されていきます。
ファスティングのやり方を知りたい!
こんなにいいことずくめのファスティングなら是非やってみたい!
と思われたかもしれませんが、安易に始めるのは危険です。
持病をお持ちの方は必ず医師に相談のうえ判断してください。
女性の場合、妊娠中はもちろんのこと生理期間中は行わないこと。
また、仕事の繁忙期や大きな悩みを抱えている時期など
ストレスが多い時にもおすすめできません。
今までの食生活が突然、数日間とはいえ何も食べない暮らしになるのですから、
まずは出来る限り体調や生活を整えてからスタートしましょう。
ファスティングの期間も1日だけ実施する「プチ断食」と呼ばれるものから、
1週間ほどかけて本格的に取り組むものまでさまざまです。
「断食道場」などの専門施設や、
ラグジュアリーホテルで実施される「ファスティングプラン」など、
宿泊しながらプロの指導を受けて体質改善に成功する人もいます。
自宅でファスティングをする場合、しっかりと効果を実感するには
3日間~7日間程かけて、じっくり行うのがベストだと言われています。
その時、必ず注意してほしいのは
- 1日に2~2.5リットル以上の水分を摂る
- 前後に準備期間と回復期間を設ける
ことです。
無意識に食事から摂取していた水分が全く入ってこない状態のため、
こまめに水分補給をしなければ脱水症状になりますので
水分量には細心の注意をはかりましょう。
この場合の水分とは、
- ノンカロリーのミネラルウォーター
- お茶
- 酵素の摂取を目的とした酵素ドリンク
- 野菜ジュース
- 塩分補給の意味で具なしの味噌汁
など、目的や好みによって選択してください。
また、ファスティング開始前には食事量を徐々に減らしていき、油っぽいものや肉類を避けて
和食中心の軽いものにする準備期間を1日~2日ほど設けましょう。
ファスティング終了後も、いきなり普通食をお腹いっぱい食べてしまっては
内蔵を傷めますので、最初の食事は重湯から、徐々におかゆ、柔らかい麺類など
少しずつ固形物の量を増やしながら2日ほどかけて普段の食事に戻してください。
ファスティングとは?効果や美容と健康への影響をわかりやすくご紹介!まとめ
今回は基本的なファスティングについてご紹介しました。
著者も以前、3日間の酵素ファスティングを実施した経験があります。
その際に一番驚いたのは、
毎日欠かさず薬を飲まなければ1日中とまらなかった鼻炎による鼻水が
2日目の朝からピタっと止まったことでした。
外見では計り知れない体内の変化が確実に起こっていたんだと思います。
知るほどに奥の深いファスティング。
次回は更に詳しい情報をご紹介したいと思っていますのでお楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございました。