これまで3回にわたって「ファスティング」の素晴らしさについてご紹介してきました。
でも、ファスティングにデメリットはないのでしょうか?
もし副作用があったら怖いですよね?
今回はファスティングのメリットとデメリット、そして副作用の事例などを検証していきます!
ファスティングに副作用はあるの?
「副作用」をGoogle検索してみるとトップには
『その薬(更に広く、処理法など)の目的とする作用(効果)に伴って起こる
別の(有害な)作用。』
と表示されます。
わたしたちが普段この言葉を使う場合も「頭痛薬を飲みすぎたら胃が痛くなった」
というように、「頭痛自体は楽になったけれど他の部分に支障をきたした」場合に
「副作用」と表現します。
ファスティングにおいては、食を絶つことで様々な不快な症状が現れることを指して
「好転反応」という呼び方をしています。
「好転反応」もファスティングを行うことによって発生した「副次的な作用」、
つまり「副作用」ということになりますが、
前述した「どこかが良くなった代わりにどこかが悪くなった」というものとは
少しニュアンスが違うように感じます。
とはいえ、「好転反応」による不快な症状は
ファスティングを行う人にとってはデメリットであるとも言えますので、
今回は広範囲で捉えた意味も含めて「副作用」及び「デメリット」として
その事例をご案内していきます。
ファスティングの副作用の種類は?
ファスティングは正しいやり方で実践すれば
好転反応以外の副作用はほぼ無いと言える治療的な方法です。
ただし、起こりうる副作用については以下の3つが考えられます。
実践してはいけない人がファスティングした場合の症状
- 子供
- 老人
- 妊婦
- 摂食障害経験者
- 糖尿病患者
- 代謝異常の人
これらの人がむやみにファスティングを行うと支障をきたす場合があります。
ファスティングは断食ですので、
一切の食事が絶たれるという体にとっては衝撃的な事態が発生します。
そのことによって体内の緒器官が休まり毒素の排出や痛んだ臓器の修復が行われ、
劇的な体質改善がみられるわけですが、
成長期の子供さんやお年寄り、妊娠中の方などにはそのショックは与えるべきではない
ということは明らかです。
過去に摂食障害を経験した人にとっても、
せっかく整った食生活を再び狂わせるきっかけになる恐れがあります。
ファスティング期間中に酵素ドリンクなどを用いることで
血糖値の乱高下を招くこともありますので
糖尿病の患者さんや代謝異常が見られる人も控えた方が賢明です。
ちなみに、白糖を使わず果糖のみで作られた質の良い酵素ドリンクであれば
腸から吸収された糖質はただちに中性脂肪に変換されるため
血糖値にはほぼ影響はないとされています。
いずれにせよ、これらに当てはまる方や持病をお持ちの方が
どうしてもファスティングをしたい場合は必ず医師の判断をあおがなければなりません。
こういった方たちが自己判断でファスティングを実施した場合に起こる症状は
副作用と言えるでしょう。
好転反応による不快な症状
- 頭痛
- 吐き気
- 眠気やだるさ
- 便秘や下痢
- 吹き出物
これらを全く感じない人もいれば複合的に症状が現れる場合もあります。
発症する主な原因は、食事によって摂取していたブドウ糖が絶たれるからだと考えられます。
不足したブドウ糖を補うために肝臓が脂肪を使ってブドウ糖を作りはじめるのですが、
それでも足りない分はケトン体や脂肪酸を使うことになります。
このような日常とは異なったサイクルがうまく働かないと頭痛やだるさを引き起こします。
日頃から糖質控えめの食生活を営んでいる場合は
この仕組みが既に構築されているので、好転反応が起きにくいようです。
また、脂肪には食品添加物など有害物質が蓄積されており、
断食によって脂肪が分解されはじめると
毒素が一気に溶け出して吹き出物などが現れることもあります。
いずれにせよ、体が正常な状態を取り戻し、
懸命にデトックスしているからこそ反応している状態ですので
ファスティング成功への過程と考えて差し支えありません。
おおむね半日から1日で症状は軽減されますが、
あまりにも辛い場合には無理をせずにファスティングを中止しましょう。
ファスティング後の生活によって発生する症状
- リバウンド
- 胃腸の悪化
ファスティング終了後に最も危険なのは反動による食べすぎです。
特にやり終えた直後の数日間は食事の量や内容をゆるやかに普通食に戻していかなければ
胃腸をはじめとする内蔵は傷ついてしまいます。
また、ダイエット目的でファスティングを実施した人に高い確率でみられるのが
リバウンドです。
ほとんどカロリーを摂取せずに過ごしたファスティング期間はおのずと体重が減ります。
その後、回復期間を経て通常の食生活へ戻る場合にも食べ方の工夫をしていくことで
さらに減量が加速されるのです。
しかし、堪えきれずに一気に食べてしまい
せっかくのダイエット黄金期を逃してしまう人がとても多いのが実情です。
それどころか断食によって食に対する執着心が増してしまい、
ファスティング前よりも太ってしまう人もいます。
正しい知識と意味を理解せずに安易なダイエット法としてファスティングに挑戦すると
このようなデメリットを自らが招いてしまう危険性がありますので十分に注意してください。
ファスティングのメリットとデメリットは?副作用の事例をご紹介!まとめ
いかがでしたか?
「メスのいらない治療」とまで謳われるファスティングにも、
成功するためにはいろんな過程や落とし穴があることがご理解いただけたでしょうか。
ファスティングを実施する場合には、ご自身の体調や、持病などを考慮したうえ、
事前によくやり方を調査して、最大限の効果を上げられるように取り組んでみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。