オーロラやバンフのエメラルドグリーンの湖、ケベックの紅葉など、
一度は訪れてみたい国、カナダ。
観光で気軽に訪れたいところですが、
入国するにはまず先に「eTA」の取得が必要なことをご存知ですか?
御パンダくんのようにうっかり「eTA」の取得を忘れて出発日になってしまった、
などということがないように、旅行の計画を立てる時点で早めに取得すると安心です。
今回はカナダ入国に必須の「eTA」について、
申請方法や留意点をわかりやすくご紹介します。
カナダのeTAとは?有効期限は?
「eTA」とは、「Electronic Travel Authorization」の略で電子渡航認証の意味です。
大まかにいうと、簡易的な観光ビザの電子認証システムです。
現在、電子渡航認証を実施している国は、
- カナダ
- アメリカ
- オーストラリア
の3か国で、それぞれ別の名称があります。
誤って別の国の電子渡航認証を取ってしまわないように気を付けましょう。
<各国の電子渡航認証名>
- カナダ「eTA」
- アメリカ「ESTA」
- オーストラリア「ETA(S)」
カナダの入国に関して、日本はかつて観光ビザ免除国でしたが、
テロ対策の意味も含めて空路での入国に関してだけは「eTA」の申請が義務付けられました。
- 陸路(アメリカからの車移動やバス移動など)
- 海路(クルージングなど)
からの入国は「eTA」は必要ありません。
「eTA」を取得し、適切な入国要件を満たしたうえで、
最長6か月までの短期滞在であれば何度でもカナダに渡航することができます。
また、以下の人は「eTA」の取得が免除になります。
- カナダの永住権を持っている人
- 就労許可(ワーキングホリデー含む)または就学許可を取得している人
- アメリカ国籍の人
※アメリカ「永住者」はeTA取得が必要です。
「eTA」の有効期限は、最長5年です。
ただし、「eTA」はパスポートナンバーに紐づけられるため、
有効期限内であっても途中でパスポートを変更・更新した場合は、
パスポートナンバーも変わり再度「eTA」の申請が必要になります。
特に女性の方は、結婚して姓名や本籍地が変わった場合、
パスポートの変更が必要になります。
電子渡航認証も一緒に再申請することを覚えておきましょう。
カナダのeTAの申請方法・確認方法とは?
「eTA」の申請はオンラインになります。
申請画面が英語オンリーなため、英語が苦手な方は難しく感じるかもしれませんが、
入力する情報を控えておけば簡単です。
用意する必要な情報は、
- パスポート
- Eメールアドレス
- クレジットカード
の3点のみです。
オンライン申請サイト
上記のサイトから申請できます。
大まかに下記の流れで質問がありますので、それぞれ選択・入力してください。
1ページ目
- 「フランス発行のパスポート所持の有無について」
(選択するとガイドラインの続きが出ます)
Continue to the eTA application form をクリックして次のページへ。
2ページ目
- 「代理申請の有無について」
3ページ目
- 「パスポートの種類について」
4ページ目
- 「パスポート内容について」
(すべて入力すると続きが出ます)
- 「個人情報について」
多重国籍の人は国籍を選択(オプション)
今までのカナダのビザ申請履歴がある人は、UCIナンバーの入力を求められます。
- 「連絡先、住所について」
- 「旅行予定について」
(すべて入力すると続きが出ます)
- 「犯罪歴、疾患歴などの身元調査事項(Background)」
全て入力したら、同意にチェックと自分のサインを入力し、
次のページでクレジットカードの支払情報を入力すれば完了です。
申請料は7ドルです。
申請後の確認方法は、
入力したEメールアドレス宛にカナダ移民局(CIC)よりEメールが届きます。
早ければ数分~遅くとも72時間以内に連絡が来ますので、
Eメールが来ない方は迷惑メールBOXなどに自動振り分けされていないかどうか
チェックしてみてください。
カナダ移民局(CIC)より届くEメールのうち、
「Confirmation of receipt of eTA application」は、
正式に申請を受理しましたという旨で、未だ承認はされていません。
記載されている「Application no.」は「申請番号」の意で、
eTAナンバーではありませんので間違わないように注意してください。
「eTA approved」というEメールが届いたらeTA取得完了です。
このEメールに記載されている「eTA no.」が
あなたのeTAナンバーとしてパスポートに紐づけられています。
カナダのeTAの注意点は
入力間違いに気を付けること
eTAがオンラインで気軽に申請できるからといって、
うっかり入力事項を間違えてしまうと容易に変更はできません。
支払入力の完了前であれば入力内容の変更ができますが、それ以降は不可となります。
入力内容の再確認画面がないので気を付けてください。
- パスポートナンバー
- 出生国
- Eメールアドレス
などの略歴項目を間違えた場合には「再申請」が可能ですが、
申請料は再度支払うことになります。
最も注意する点は、
- 「今までのビザの申請履歴」
- 「身元調査事項(Background)」
の項目は修正も再申請もできない点です。
もしも最初の申請と二度目の再申請でこの項目の内容が異なっていれば、
単なる入力ミスであっても虚位の報告をしたとみなされてしまい、
渡航許可は下りなくなってしまいます。
例えば犯罪履歴のない人が、うっかり犯罪履歴ありにチェックをしてしまった場合、
変更もできず渡航許可も下りないままとなってしまいますので、
入力内容は確定前にしっかりチェックしましょう。
人数分それぞれ申請すること
eTAは1人につき1ナンバー必要です。
家族で渡航する場合、
家族のうちの誰かひとりがeTAを取得していれば渡航できるというわけではないので
ご注意ください。
たとえ赤ちゃんであっても、パスポートにeTAが紐づくため取得が必要です。
eTAナンバーは控えておくこと
eTAはパスポートナンバーにリンクしており電子で管理されているため、
渡航時には控えは必要ありません。
しかし、オンライン上でeTAの状態を確認する場合に
eTAナンバーが必要になります。
たとえば前回eTAを取得したけれど、
有効期限が切れているかどうか確認したい場合に、下記ウェブサイトから照合ができます。
Check your statusを
「I have an approved eTA. I want to consult my file」にしてください。
その際eTAナンバーの入力が必要になります。
ナンバーを忘れてしまいEメールも消去してしまった場合は、残念ながら確認ができません。
eTA状況確認ウェブサイト
また申請後、申請受理のEメールは確認できたけれど、
現在の承認状況が分からないという場合にも、同サイトから確認できます。
その場合はCheck your statusを
「I am a new applicant.I want to check my status」に選択すると、
アプリケーションナンバーの入力を求められます。
アプリケーションナンバーとeTAナンバーの記載されたEメールは
消去せずに保管するか、控えを取っておきましょう。
万が一eTAナンバーを無くしてしまい、
現在のステータスが有効かどうかがわからない場合は、
あきらめてeTAの再申請をすることをお薦めします。
カナダのeTAとは?おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回はカナダの電子渡航認証eTAについてご紹介しました。
eTAの申請自体は所要5分ほどで完了します。
決して難しい申請内容ではありませんので、
入力ミスさえなければとても簡単で取得も容易です。
カナダ渡航の際には必ず必要になりますので、
気持ちと時間に余裕をもって早めにeTAの申請をすることをお薦めします。
この記事で少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。