東京の墨田区には春の訪れを感じることができる
桜のお花見スポットが数多くあります。
どこへ行くか迷っている方、確かに隅田川沿いが有名ですが、
人が多く混雑は避けられません。
今年2020年は向島百花園の桜などはいかがでしょうか。
規模は小さいものの2カ月間ゆったりと落ち着いて鑑賞できるのが特徴です。
そこで、今回は東京墨田区の向島百花園の桜について、
日程やアクセスをご紹介します。
向島百花園の桜とは?
江戸時代につくられた庭園で、1804年頃に骨董商を営んでいた佐原鞠塢が、
交友のあった江戸の文人墨客の協力を得て、花の咲く草木鑑賞を中心とした
民営の花園として開園したとされています。
百花園の名称は、
- 「梅は百花に魁けて咲く」
- 「四季百花の乱れ咲く園」
という意味を込めて付けられたという説もあり、
開園当初は360本のウメが主体だったとか。
詩経や万葉集など、中国・日本の古典に詠まれている有名な植物を集め、
四季を通じて花が咲く庭となり、
現在では、国指定名勝及び史跡に指定される名庭園となりました。
桜の総本数は29本と多くはありませんが、種類が多く、
- 2月下旬・・・カンヒザクラ
- 4月下旬・・・フゲンソウ
と長い期間お花見を楽しめるのもこの日本庭園ならではです。
庶民的で文人趣味豊かな庭として、
大名庭園とは異なった美しさが魅力の庭園といわれています。
向島百花園の桜の見ごろの日程は?
2月から4月まで楽しめますが、一番多くの桜が咲いているのは4月上旬頃。
例年この頃になると土日では約500人、平日約300人の人が鑑賞に訪れます。
ライトアップなどはない無骨なところもありますが、
落ち着いて見られるという意味では素晴らしいのではないでしょうか。
向島百花園の開園時間は?いつ空いているの?
- 開園・閉園時間
9:00~17:00 (最終入園時間は16:30)
※イベント開催期間及びゴールデンウィークなどで休園日開園や時間延長が行われる場合もあります。 - 休園日
年末・年始
12月29日~翌年1月3日まで
※「隅田川七福神めぐり」の開催期間中は、12月29日~翌年1月3日も福禄寿尊堂のエリアのみご利用できます。
※年末年始以外にも、文化財は後世に残すべき貴重な財産であり、これを守るために定期的な保存修理工事を要する時は休園されます。 - 入場料
一般 150円
65歳以上 70円
小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と
付添の方は無料
【20名以上の団体】
一般 120円
65歳以上 50円
※無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
【年間パスポート】
一般 600円
65歳以上 280円
【9庭園共通年間パスポート】
向島百花園を含む都立公園、浜離宮・旧芝離宮・小石川後楽園・旧岩崎邸庭園・清澄庭園・六義園・旧古河庭園共通の年間パスポートです。
各園入園料の4回分が年間パスポート料金になっているので、購入日から1年間5回以上訪問入園すればお得です。
一般 4,000円
65歳以上 2,000円 - 施設
トイレ 2カ所(庭園内1カ所、児童遊園内1カ所)
授乳スペース・おむつ替えスペースはありません
売店 1カ所
※向島百花園は、文化財保護法(第2条)により芸術又は観賞上価値の高い日本庭園として、国指定名勝及び史跡に指定されており、将来の文化向上発展の基礎をなすものであるため、その保存が適切に行われるように、周到の注意をもって多くの方々に静かに観賞していただいている施設ですので、ペット連れの入園はできません。 - 庭園ガイド(無料)
気象状況等により実施を中止する場合があるので、当日の実施については向島百花園サービスセンターにお問合せください。
毎週 土曜日・日曜日午前11時と午後2時から(約45分)
特別ガイド:団体向け(予約制)
TEL 03-3611-8705
向島百花園へのアクセス方法は?
最寄りの駅から徒歩圏内のため、公園の駐車場はありません。
車でアクセスする場合は、最寄りのコインパーキングに駐車する必要があります。
- 住所:東京都墨田区東向島3-18-3
- 電話番号:03-3611-8705
- 公共交通機関
東武スカイツリーライン線「東向島駅」より徒歩8分
京成電鉄押上線「京成曳舟」より徒歩約13分
都営バス日暮里―亀戸(里22)「百花園前」より徒歩3分
【東京墨田区】向島百花園の桜とは?日程やアクセスをご紹介します おわりに
いかがでしたでしょうか。
桜の季節に満開の桜のトンネルをくぐるのもいいですが、
暖かい春の日差しがある日にゆっくりと桜の花を愛でるのもいいですよね。
向島百花園は、歴史は古いものの管理がきっちりされているため、
桜はもちろん一年中季節の花を楽しむことできる隠れた名所です。
また、草木が自然に近い形で植えられているため、
- ウグイス
- シジュウカラ
- メジロ
などの野鳥が訪れます。
季節によっては、都会では珍しい
- スズムシ
- コオロギ
- マツムシ
などが奏でる音色も楽しめるのも特徴です。
また、花だけでなく、
入り口付近の庭門に蜀山人(しょくさんじん)の扁額(へんがく)、
門柱には詩人・大窪詩仏(おおくぼ しぶつ)が書いた
- 「春夏秋冬花不断」
- 「東西南北客争来」
の聯(れん)がかかっています。
そのほか、芭蕉の句碑を含め、合計29の句碑、石柱が園内随所に建ち、
庭造りに力を合わせた文人墨客(ぶんじんぼっかく)たちの足跡をたどれます。
桜の名所としては東京の中でも意外と知られていない向島百花園ですが、
自然と文人に触れることもできる公園なので、
今年2020年はぜひ一度足を運んでみてはいかがでしたでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。