今では欠かせないコミュニケーションツール、SNS。あなたも使っていますか?
まぁ個人差はあるでしょうが、最近はSNSでの評判で世間が動くことも多いですね。
国政が動くことまでありますし!
いつでも誰とでもコミュニケーションが取れる便利なツール、SNS。
一庶民でも、世界中に自分の意見を簡単に発信できるツール、SNS。
でも、悲しい事件が起こってしまいましたね。
「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの方は、
SNS上でひどい誹謗中傷を受けていたことを苦にして22歳の若さで亡くなった、とされています。
この事件以前にも、たくさんの方々がSNS上で心無い暴言を浴びせれらる被害を受けています。
本名が出ていないからって、何でも言って良いわけではありません!!
今回は、こういったSNSで誹謗中傷した人を特定できる方法について、また、訴えられた事例をご紹介します!
SNSとは何?いつから流行りだしたの?
そもそもSNSとは何か?と言うところから始めましょう。
SNSとは「ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)」の略で、
大抵は会員制です。
予め登録された利用者同士が交流できる、ネット上の会員制サービス全体を指します。
SNSのハシリと言えるのは「パソコン通信」。
Nifty-ServeとかPC-VANとかの名前でサービス展開されていました。
このころはまだインターネットを使うこと自体一般的ではなく、その方面に詳しい一部のマニアが集っているイメージでした。
まだ秋葉原に萌え~なお姉さんがいない時代ですね。
Windows95が発売されてから、一般のPCでも比較的簡単にインターネットができるようになります。
インターネットはパソコン通信とは逆で、全世界でだれでもどこでもアクセスできる点が魅力でした。
そこに、インターネット上でも特定の仲間だけで情報交換したい、というニーズから生まれたのがSNSです。
2004年にサービス開始された「mixi」が最初に流行った代表的なSNSと言えますね。
その後スマホの普及により、PCの操作はちょっと・・・
と敬遠していた一般の人々までもが、ネットを使えるようになると
「Line」
「Facebook」
「Twitter」
など、様々なSNSが登場しました。
同窓会気分で旧友を探したり、通話料を安く連絡が取れたり、写真や動画も交換できて最高!
・・・そんな便利で楽しい夢のツール、SNS。
ここからなぜ、悲しい事件が起きてしまったのでしょうか?
なぜSNS上での誹謗中傷は無くならないの?
そう、PCオタクは少なからず、ネット世界の怖さを知っていたのですね。
パソコン通信でも、会社の上司・同僚や近所のママさんとの付き合いと、何ら変わらないことを。
しかしネットには、実世界とは決定的に違うことがありました。
「匿名で発言できる」
ネット上での匿名発言の土壌を作ったのは「2ちゃんねる」と言えるかもしれません。
「2ちゃんねる」とは1999年に個人(ひろゆきさんが創始者)の掲示板サイトとして発信したのが始まりで、
掲示板に書き込むために本名を名乗ることなく、ニックネームやデフォルトで設定された名前のまま書き込めるのが
気楽に本音を書き込める場として大ブレイクしました。
本名を名乗らず書き込める=身バレしない、という思いから、発言に責任を持たない人が増え始めました。
日頃のストレス発散?として、日頃の不平不満やびっくりした出来事など、色々な話題が展開されるようになります。
次第に「2ちゃんねる」は話題ジャンルも豊富に、規模も巨大になり、いつしか犯罪じゃないこれ?とも思えるような
書き込みさえ目にするようになりました。
この文化を会員制のSNSでも引き継いでしまっている点は否めません。
2ちゃんねるより悪いのは、SNSは「閉ざされた世界」ということ。
外部から見られないため、どんなひどいことが書かれているかは第3者にはわかりません。
よりディープな内容や、関係者しか知らないことまで書き込みされるようになります。
こうして「裏アカ」なる非公開の匿名アカウントで、特定人物へのいじめなどが横行しだします。
その延長上が、芸能人・著名人への誹謗中傷です。
有名人とは所詮実際に会うことは無いし、本名も出していないから、ある事無い事書き立てる文化ができてしまったと推測されます。
そうなんです、サイトには表示されていないだけで、じつは誰が書き込んだのかがわかるんです!
こうした仕組みを利用して、誹謗中傷書き込みを行った人物を訴えた事例をご紹介しましょう。
SNSで誹謗中傷した人は特定できるの?訴えられた事例はある?
SNSには会員登録を行っているので、書き込み者を突き止めるのは比較的容易です。
ネットカフェから匿名書き込みを行っても、書き込みを行ったPCのIPアドレスから辿っていくと、
どこにあるPCから書き込まれたものかはすぐにわかります。
ところが、実際に誹謗中傷を書いた人をあぶり出すのは難しいです。
なぜなら、書き込みは個人の秘匿情報に当たるからです。
内容は「表現の自由」というやつですね。
通信の秘密を守ることは、電気通信事業法でプロバイダなどの事業者に課せられた義務なのです。
本当に、法律って融通きかないのです。。
でも、逆に法律に則って、発信者の情報公開を依頼する方法もあります。
それが「発信者情報開示請求」です。
規定の「発信者情報開示請求標準書式」にそってプロバイダなどの通信事業者に申し込めば、
「プロバイダ責任制限法」に則って手続きが行われます。
この制度を利用して刑事告訴まで行ったのが、元AKB48メンバーでタレント・実業家の川崎希さん。
川崎さんは2019年に本人のブログで、川崎さん本人が行ったレストランや店舗に
やってもいない無銭飲食や窃盗のクレーム連絡を入れられていたことや、
妊娠発表後に「嘘つくな」「流産しろ」といったメッセージが毎日届いていたそう。
あまりな内容の誹謗中傷のコメントの多さに恐怖を感じた川崎さんは、弁護士を通じて「発信者情報開示請求」を行い、
名前と住所を特定した上で刑事告訴。
結果、女性2人が侮辱罪で書類送検されました。
SNSで誹謗中傷した人は特定できるの?訴えられた事例をご紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。
現実社会であれ、ネット社会であれ、相手を思いやり言葉を選ぶのは当然のたしなみです。
誰も判らないだろうからいいや・・・ということは、絶対ありません!必ずバレます!!
後から自分も家族も泣かないように、マナーを守って便利にSNSを使いましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。