あなたは全人口の5人に1人は当てはまるとされている、HSP(ハイリ—・センシティブ・パーソン)についてご存知でしょうか。
HSPの人々はさまざまな刺激に過剰に反応してしまい、心や身体が疲れやすいという特徴を持ちます。
人や物事に対しても共感力や感受性が高く、アートの世界や経営者として自分の特性を生かす方も多いとされています。
そんなHSP(とても繊細な人)の中に、【HSS型HSP】といわれるタイプの人々が存在します。
今回は、HSS型HSPについて詳しくご紹介するとともに、HSS型HSPのあるあるや、セルフで出来る診断方法について、あわせてご紹介します。
HSS型HSPとは?
HSS型HSPとは、「共感力がある物事や刺激に敏感」であるHSPの特性と、新しい刺激が大好きで、アクティブで行動力がある「外向的」な特性の両方を併せ持つ人のことを指します。
一般的に、HSPの人は大人数の場所よりも一人でいることを好んだり、自分の意見を相手に伝えたり表現するのが苦手な「内向的」な特性だと思われがちです。
ですが、HSS型HSPの人々は、
- 初対面の人と話すのが平気
- 社交的に振舞うことができる
- 刺激を求め、新しい環境や場所に出かけていく
- 行動力やバイタリティがある
という非常にアクティブな特性を持っています。
もちろん、HSS型HSPの方はHSPの特徴を持っているので、アクティブに活動を行いながらも、
- 刺激が続くと疲れてしまう
- 人の顔色や気分にあてられてしんどくなる
なども多いです。
この、一見矛盾した2つの特性を同時に持つHSS型HSPさんは、HSPの特性を持つ人々のうち6%ほどしかいない、といわれています。
HSS型HSPは天才肌?
「刺激に敏感なのに行動的である」という特性を持つHSS型HSPさんは、仕事や私生活において独特の悩みを抱える人が多いのが現状です。
ですが、HSS型HSPさんには自分の才能や特技を生かすことが得意な方が多く、”天才肌”が多いとされています。
元々、HSPの方々は
- 共感力が高い
- 人に好かれる
などの才能に長けています。
その才能に外向的な特性が備わったHSS型HSPさんは、コミュニケーションが非常に高いということがわかっています。
これは、HSS型HSPさんの中に「IQが高い人」が多いといわれていることからもわかります。
HSS型HSPさんの長所として、
- 共感力と思考力の高いHSPの特性に加え、社交性・行動力が備わっている
- 相手に共感しながら、うまく話をまとめることが出来る
- 人に物事を伝えることに長けているため、インストラクターやアーティストなど、クリエイティブな仕事に向いている
- 刺激を求め、成長することをストップさせないので、個人事業主や経営者に向いている
という点があります。
HSPの特性である、
- 刺激を受けやすい
- 疲れやすい
- 考えすぎてしまう
などにうまく対処法を見つければ、HSS型HSPさんは最強の人になれることでしょう。
HSS型HSPの「あるある」について
ここからは、HSS型HSPさんが感じる「あるある」について、実際のHSS型HSPさんたちの意見をまとめてみます。
怖がりなのに冒険してみるのが大好き
アクティブな面と繊細な面の両方を併せ持つHSS型HSPさん。
この「あるある」はもっともHSS型HSPさんに当てはまることかもしれません。
怖がりで不安もいっぱいだけど、新しいことや未知のものに興味があって、思わずその世界に飛び込んでしまう、という方が多いようです。
「自己投資」にお金を使いたい
HSPさんは自分にとって心地の良い環境が大好き。
さらにHSS型HSPさんは、そこに『外向的』な特性が加わるので、自分を高めることが好きな方が多いようです。
そのため、何よりも「自己投資」のためのお金を使いたい、と思うHSS型HSPさんが多いです。
本当はひとりでのんびりも好き
社交的で刺激を求めるHSS型HSPさんは、「大勢でいる賑やかな場所が好き!」と思われがちですが、1人の時間も必要なタイプ。
1人でゆっくりと過ごし、さまざまな刺激を「流す」時間も必要としています。
転職回数がやたらと多い
ひとつの場所やひとつの物事に留まるのが苦手なHSS型HSPさんは、転職回数が多いことも「あるある」だそうです。
新しい刺激を求めて次の場所を求めるという特性は、仕事だけに限らず、恋愛にも当てはまることが多いです。
人の目、視線が怖いと感じる
「目は口程に物を言う」という言葉があるとおり、顔のパーツの中でも特にその人の感情が出やすいのが、「目」です。
人の心の奥底にある感情を感じ取ってしまうHSS型HSPさんにとっては、
- よく知らない人
- 自分と合わない
などと思う人の目や視線は、とても怖いものなのです。
そのため、必要以上に人目を気にしてしまい、ドッと疲れてしまう…なんてことも「あるある」です。
話す相手によって使う言葉や表現を変える
一見、八方美人と思われてしまうような「あるある」ですが、HSS型HSPさんにとってはそうではありません。
HSS型HSPさんは人と話す時に、「相手にとってどのような話し方、表現の仕方が心地いいのか」を瞬時に感じることができます。
そのため、自然と相手に求められているような話し方、表現の仕方を使い、相手に心地よいと思ってもらったり、より相手に伝わりやすいような言葉を使って、コミュニケーションをとっています。
HSS型HSPの診断方法は?
あなたがHSS型HSPであるかを診断するために、セルフチェックをするという方法があります。
以下のチェックリストについて、当てはまる項目にチェックを入れてください。
□もしも安全なら、未知の新しい体験ができる薬を飲んでみたい
□興味のない話題についてひどく退屈になるときがある
□いきつけの店よりもまだ行ったことのない店にいってみたい
□スキーやロッククライミングなど、刺激のあるスポーツをやってみたい
□長い時間家にいるとイライラしたり、疲れる
□何もせずにじっと待っているのが苦手
□同じ映画や小説を何度も見ることはめったにない
□あまりやったことのないことをするのが楽しい
□もしも何か珍しいことを目にしたら、寄り道をしてでも確かめに行く
□毎日同じ人たちといると飽きてしまう
□とても良心的である
□君のやることは予測がつかないと友人に言われる
□知らない場所を探検するのが好き
□日課はもたないようにしている
□強い体験を与えてくれるアートに惹きつけられる
□気分を高揚させてくれる物質が好き
□暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
□思いもつかないようなことをする人が好きだ
□空腹になると集中できなくなったり気分が悪くなる
□デリケートな香りや味、音楽などを好む
□外国に行きたいと思う
□動揺する状況を避けることを、普段から最優先している
女性の場合、11個以上の項目、男性の場合13個以上の項目に当てはまれば、あなたがHSS型HSPである可能性は高いといえるでしょう。
HSPのHSS型とは?あるある事例を交えて診断方法もご紹介します おわりに
この記事では、HSPの中でも約6%の割合で存在する、HSS型HSPについて、その特徴や長所、「あるある」についてご紹介しました。
HSS型HSPさんは、自分のことを理解してくれる理解者を味方につけることで、才能や可能性をどこまでも広げていける特性を持っています。
また、HSPの特性を持つという側面を大切にすることで、疲れすぎを防いだり、消耗感や焦りが少なくなってきます。
自分の特性をよく知り、それをきちんと活かすことで、HSS型HSPさんにとって、良い人生を切り拓くことが出来ますし、周囲の人にも良い影響を与えられることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。