新型コロナウイルス(以下、コロナ)一色となった今年2020年も、すでに8月に入りました。
あなたは不要不急の用事をのぞいて「STAY HOME」していますか?
あれだけ叫ばれていた「STAY HOME」も、
コロナの脅威が続き、自粛続きの暮らしに疲れ、どうしても緩みがちになりますよね。
東京都では感染者数が3,000人を超え、小池百合子都知事は
「状況がさらに悪化した場合、都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得なくなる」
と見解を示しております。
緊急事態宣言が解除されたことにより、不要不急の外出を控えなくなっている人もいるからです。
しかし、不要不急の外出の基準とは何なのでしょうか?
「不要不急って何を控えたらいいの?スーパーに行くのもいけないの?」
「健康のことを考えると毎日の散歩を続けたい」
誰もが人混みを避け、クラスター発生を防ぎたいものの、
どこまで我慢すれば良いのか基準が曖昧で個々人の判断に委ねられているのが現状で、難しいところです。
不要不急の外出の基準は?
不要不急の外出について、具体的な線引きはどのようになっているのでしょう?
日本テレビ「NEWS EVERY」にて組まれた特集で、長野保健医療大学の北村義浩先生はこう定義しています。
「端的に言うと、命にかかわらない外出全てが不急の外出」
また、3月27日、小池百合子都知事は「不要不急とは」という記者の質問にこう答えています。
「要は、その日でないと駄目なことがあるかどうか」
- 近くの公園などで花見(用事のない散歩をすること)
- ジョギングなど屋外での運動
- 飲み会、大人数での集まり
- スーパーなどへの食料品の買い物
- 医療品などの生活必需品の買い物
- 通院
- 仕事での公共交通機関の利用(ただし、なるべくテレワークで対応すること)
小池百合子都知事「(自粛すべき外出の目安を都が示すことに関して)それ以外であれば全て大丈夫だと受け止められかねない。逆の行動を取らせてしまう可能性もある」
埼玉県担当者「(不要不急とは)定義のある性質のものではない。個人の判断になるので、目安づくりは困難。散歩や公園で子どもが遊ぶことは、『自宅に長時間いるとストレスがたまる』ため、不要不急の外出には当たらない」
山梨県長崎幸太郎知事「公権力がやることは、必要最小限でないといけない。不要不急の範囲を行政が一方的に広げ、個人の権利制限につながらないようにすべきだ」
不要不急の外出 美容院は当てはまる?
政府の緊急事態宣言を受け、4月11日から休業要請を行う対象業種が発表されました。
そこで理美容院は対象外となりました。
当初の案では理美容院も含まれていたのですが、最終的には理美容院は生活に必要な業種として休業の対象には含まれませんでした。
不要不急の外出自粛が求められる中でも髪は伸びていきます。
理美容院の仕事は人々の生活から切り離せないと判断したのです。
しかし、福岡県や兵庫県の美容院でクラスターが発生しており、海外でも事例が多いのが現状です。
至近距離での接客が免れない理美容院では、いつも以上に衛生管理の徹底が求められています。
- 消毒が難しい雑誌の代わりにタブレット端末へ切り替え、都度消毒
- 加湿器や空気清浄機の導入
- 不特定多数が触れた現金を取り扱わず、キャッシュレス決済にする。
- ゴム手袋の着用
- カットクロスやシャンプークロスを使い捨てへ
- シャンプー時に使用するフェイスタオルを使い捨てペーパータオルへ
- ドリンクサービスの中止
- 営業日や営業時間の適宜変更
- 密にならないために予約の制限やマンツーマン施術
- シフト制を採用し、できる限り少ないスタッフで対応
不要不急の外出 公園での散歩は当てはまる?
緊急事態宣言が発令された際、東京都の自然公園は閉鎖されました。
一方で外出禁止でどこにも行けなくなったコロナ禍において、
公園の価値が再認識され多くの人が近所の公園を利用するようになりました。
人が集まり過ぎるとクラスター発生のリスクが上がりますので、
公園自体の使用方法をよく考えなければいけません。
他にも大阪府守口市の大枝公園が公園の使い方の動画を公開しておるので参考にしてみましょう。
- 行政の方針や公園使用の制限を厳守すること。
- 症状がある、感染が疑われる場合は、公園に行かないこと。
- 屋外でも他人との距離を2m取ること。大人数での使用や飲食などは避けること。
- 公園などに出かける前後に手を洗うこと。手すり、遊具などみんなが触るものには注意する。
- 混み合い2mの安全距離が取りにくい場合は、安全のため利用は避けること
- 高齢者の方に対しては特に、2mの安全距離を確保すること。
不要不急の外出、海外での基準はどのようになっている?
コロナ感染拡大を防ぐため、欧米では外出禁止など私権制限を伴うロックダウン(都市封鎖)に踏み切った国が多く見られました。
しかし、ロックダウンとは具体的に何を制限するものなのでしょう?
各国の対応は以下の通りです。
- アメリカ:不要不急の外出自粛を要請。原則100%の在宅勤務を義務付けた。出勤禁止違反で事業者に罰金が科せられた。
- フランス:買い出しや通院などを除き原則外出禁止となった。違反者には罰金が科せられた。違反を4回繰り返せば約44万円の罰金と半年の禁錮刑となった。
- イタリア:外出は原則禁止とされ、外出するには理由を記した証明書の携帯が必要となった。正当な理由なく外出すれば最大約35万円の罰金が科せられた。
- スペイン:外出は食料品購入などを除き原則禁止とされた。違反者には罰金が科せられた。
- イギリス:外出は買い出しや散歩を除き原則禁止とされた。違反者には罰金が科せられた。
- ドイツ:一部の州で外出制限された。三人以上の集会は禁止とされた。罰則の有無や程度は州によって異なった。
- 日本:不要不急の外出自粛を要請した。罰則は特にない。
日本では4月7日に緊急事態宣言がなされても、罰則を伴うロックダウンは実施できなかった。政府が外出自粛を要請するというソフトなものであり、また、レストランやバーなどを強制的に閉鎖することなく休業要請をするにとどまった。
しかし、こうしたソフトなアプローチであっても、感染拡大の責任を負いたくないというリスク回避の心理が働いた。
また社会的な圧力によって、自粛要請を無視したことによる社会的制裁を恐れる心理もあって、事実上のロックダウンは実現していたのじゃ
不要不急の外出とは?美容院や公園の散歩は?国内外の基準をご紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。
コロナの感染者は無症状だったり、潜伏期間が長い傾向があり、撲滅することが極めて難しいそうです。
現在の全世界が不要不急の外出を控えるスタンスは年単位で長期化することが考えられ、
コロナと共に生きていく覚悟が必要だといえるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。