2021年10月1日、日本国内ですべての緊急事態宣言が解除され、同月
25日には、新型コロナウィルス(以下、コロナ)のワクチン接種率(2回目)
が70%に達しました。
さらにヨーロッパでは、コロナの飲み薬の販売承認に向けた審査が始まるなど、
まさに「ウィズコロナ」の生活が日々アップデートされている今日この頃。
あなたの生活にもすっかり「ウィズコロナ」が定着しているのではないでしょうか。
・咳エチケット
・マスク着用
・ソーシャルディスタンス
・鼻うがい
などなど、今となっては”新しい常識”として生活の一部になっていることと思います。
今回の記事では、「ウィズコロナの献血」についてアップデートしていただける
ような情報をご紹介していきます。
ぜひ最後までお読みくださいね。
コロナ禍での献血はどうなってるの?
日本赤十字社のホームページ(https://www.jrc.or.jp/donation/first/)には、
「輸血に使用する血液は、まだ人工的に造ることができず、長期保存する
こともできません。輸血等に必要な血液を確保するためには、一時期に偏る
ことなく、1日あたり約14,000人の方に献血にご協力いただく必要が
あります。」と記載されています。
しかし、コロナ感染拡大の第5波と言われた2021年の夏には、献血
協力者が減少し、関東地方においては7・8月の2か月間で、献血必要
人数に対して献血協力者が7000人以上不足する事態に陥りました。
緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の影響もあり、団体献血の中止が
相次いだことも影響が大きかったようです。
献血は政府が定める「新型コロナウィルス感染症対策の基本的対処方針」
において、緊急事態下であっても継続が求められる事業とされていますが、
それでも献血を取りやめる人が多くいたことは、当時の感染拡大状況を思う
と理解できることです。
しかしそれによって、輸血などの血液不足という新たな不安が生まれる要素
になってしまいました。
献血は言葉のまま「血液で貢献する」ボランティアです。
もしあなたやあなたの大切な人に万が一のことがあった場合、献血で
集まった血液を使わせていただくことになるのです。
いざという時に献血で集まった血液が使用できないとなったら、とても
不安になりますよね。
あなたが今健康なら、ぜひ献血に足を運んでみてくださいね。
コロナワクチンを接種したけど献血していいの?
ウィズコロナの時代に、いざ献血してみようと思った時に気になるのが、
「そういえばコロナワクチンを接種したけど献血して大丈夫なのかな?」
という点です。
答えは、ワクチン接種後48時間経過していたら献血できます。
ただし、現在承認されているRNAワクチンは、ファイザー社と武田/
モデルナ社となります。
また、アストラゼネカ社製ウイルスベクターワクチン(※)などを
接種された方は、現時点では献血をご遠慮いただいています。
(日本赤十字社HPより引用)
とはいえ、ワクチンの副反応には個人差がありますので、ゆとりを持って
献血予約をすることをお勧めします。
ちなみに、コロナのワクチン以外の予防接種を受けた場合も、それぞれ接種
から献血できるようになるまでの期間が定められています。
季節的に、インフルエンザの予防接種を受ける方もおられるかもしれませんね。
インフルエンザの予防接種を受けた場合は、接種から24時間は献血ができない
とされています。
コロナに罹ったけど献血できる?
2021年8月25日付けで、日本赤十字社のホームページに既感染者の
受け入れについて掲載されました。
https://www.jrc.or.jp/donation/blood/news/2021/0825_020453.html
既感染者の献血が可能になるには、次の3つの要件があります。
・回復後に治療や通院を要する後遺症がないこと
・問診等により全身状態が良好と確認できること
もしすっかり回復されている既感染者の方で、この要件を満たす場合は
献血に行くことを検討してみてくださいね。
コロナワクチン接種後の献血はできる?できない期間はどれくらい? まとめ
日本国内ではコロナ感染率が落ち着いてきており、2021年11月中には、
希望する人はコロナワクチン接種2回目を完了できる予定です。
同時に第6波に向けた予防を見据えた「ウィズコロナ」の生活スタイルが
あちこちで模索されています。
そして、献血に関して言えば、コロナワクチン接種の48時間後には可能
となります。
万が一の場合に備えるための献血は、今のような混乱の生活においても
必要なことです。
ワクチン接種された方、既感染者の方でも、健康な方は、これまで通り、
困っている人の一助になれるよう、ぜひ献血に足を運んでみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。