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シャーデンフロイデとは?人の不幸は密の味なのはサイコパス?普通?

毎日のように著名人の不祥事がネットやニュース番組で報道される昨今。

 

あなたは罪を犯した著名人がテレビから跡形もなく消えてほしい派

でしょうか。

 

確かに、不祥事を起こした人が仕事を外されることは自業自得で当然の

いかもしれません。

 

しかし、例えば、その俳優が出演していた過去の映画や撮影中の映画ごと

お蔵入りさせるべきでしょうか。

 

著名人とは何かしらの能力に秀でて社会的に目立つ人で、不祥事を起こし、

築き上げてきたものが崩れ落ちていく様をみては溜飲を下げている人、

著名人に対してひがみや妬みが生じた結果、行き過ぎた制裁となっている

一面もあるのではないでしょうか。

 

人がこのような感情に陥ってしまう習性があるから、世界中でワイドショー

のような番組が存在しているのです。

 

では、なぜ、私たちは人の損を喜ぶ習性があるのでしょうか。

 

今回は、シャーデンフロイデとは何なのか?人の不幸は密の味と感じてしまう

のはサイコパスなのか?普通なのか?考察していきたいと思います。



シャーデンフロイデとは何か?

シャーデンフロイドとは”誰かの損害を喜ぶ”という意味です。

 

ドイツ語で『シャーデン』は ”損害”という意味で、『フロイド』は ”喜び”

という意味です。

日本語ではまさに 人の不幸は密の味 と慣用句も存在しますし、ネット

スラングでも”メシウマ”など他人の不幸でおかずがいらず飯が美味しい

という言葉も出ています。

 

シャーデンフロイドとは自分の手を下さずとも、心の奥で制裁を与えたい

という願望です。

 

客観的に見れば、

・人の不幸を好むなんて人間的に最低な奴だ

・他人の不幸を好むなんて自分は最低な人間なのか

・人を思いやる感情の欠けた人間なのか

と思うかもしれません。

 

しかし、そうではないのです。

 

シャーデンフロイデとは、多くの人が持っている一般的な感覚であり、

多数派なのです。



シャーデンフロイデとサイコパスの違いは?

シャーデンフロイデと似ていて間違えやすい”サイコパス”という言葉が

あります。

 

シャーデンフロイドは、人の不幸で快感を得るなんてまさに人間の所業

ではないのではないか、不安に思いますよね?、

 

サイコパスとは異常に冷徹、冷静で他人に共感しませんから、まずひどい

ことをしているという思いも至らないです。

 

良心が欠如していて、罪悪感が皆無なのがサイコパスなのです。

 

シャーデンフロイデは、他者に共感する社会性の強い傾向の方が抱くものなら、

サイコパスはその反対で、他者に共感がなく、自己中心的で利己的なため、

他者に関心がありません。

 

自分のために相手をコントロールしたいという考えで動くため、自分になん

のメリットもない他者への攻撃には興味がないのです。

 

シャーデンフロイデはどのように湧き上がってくるのでしょう?

では、シャーデンルフロイデはどのような時に生じるのでしょうか。

 

まず、社会生活をする上で、最低限の『協調性』『空気を読んで自分を律する』

ということは必要ですよね。

 

私達は集団生活の大切さは幼稚園の頃から教えられ育てられてきます。

 

幼稚園や小学校での集団行動は将来、社会に出た時の社会的集団生活の為の訓練

といえるでしょう。

 

集団生活を成り立たせる為に、集団に属する人は自分勝手に行動することを

制限され周りに合わせることを大切にして、集団生活を維持しています。

 

その代わり集団生活で得たメリットをみんなで分かち合うのです。

これこそ、社会生活の原理です。

集団生活のメリットとは労力(就活)や、金銭的・心理的負担の分担

(福祉手当や給付金など)があげられます。

 

しかし少数の人間が、なんの犠牲も払わず、メリットだけを得ていると

どうでしょう。

 

その他大勢の方は馬鹿らしくなってやめてしまおうとする人が出ても

おかしくありません。

 

反面、集団生活を維持しようとする真面目な人も出てきます。

 

しかし、維持しようとする人が少なくなると、大きい負担がかかり結果、

崩壊します。

 

このような事態を避ける為、人は集団内で協調を崩し、規律を乱す者が

現れた時、社会的排除を良しとする傾向が強くなるのです。

 

現代のシャーデンフロイデの言動とは?

昨今、有名な著名人、政治家の不祥事のバッシングが止むことが

ありません。

 

今の時代、シャーデンフロイデを増築させるコンテンツは飽和状態です。

 

ツールとして週刊誌や、ネットの口コミ、SNSです。

 

例えば、あなたはこういった行動を取ったことはありませんか?

 

 ・週刊誌を購読している。(お金を払って他人の不幸を知りたい欲求)

 ・ネットの口コミに時間を費やして批判や文句を書き込む。

 ・SNSなどを炎上させたがる。

 

上記の行動を行っている人は、根本的に自分は正しいという自負があり、

正義という名のもとに他人を強く責めるのです。

 

自分とは全く関係なく、損害を被らないにも関わらず、コストをかけてでも

攻撃対象の粗を探し、罰する事で密かな喜びを得ようとします。

 

その結果、民衆のシャーデンフロイデも増加し、大衆化していくのです。



シャーデンフロイデとは?人の不幸は密の味なのはサイコパス?普通? おわりに

いかがでしたでしょうか?

 

冒頭でもお話しさせていただきましたが、自分は真面目で規則正しく

生きている、と自覚している人ほどシャーデンフロイデが多いと

いえます。

 

そう、シャーデンフロイデは決して特別な感情ではなく、誰もが

持っている一般的な気持ちで、あなたの心の中にも存在しています。

 

ただシャーデンフロイデがエスカレートし、中毒になってしまうと

他者への共感性が損なわれ、個人攻撃に歯止めが聞かず、誹謗中傷

になりかねません

 

著者の個人的な結論として、完全にシャーデンフロイデを抑え込める

ような聖人はいないはずですので、著名人の粗相のお話などは、ご近所

やママ友と良い関係を築く為のツールとして、コミュニケーションの

円滑化として、節度を保ちつつ、適度に楽しんではいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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