あなたはFIREという言葉を聞いたことがありますか?
FIREとは、アメリカの若い世代を中心に流行が始まったムーブメントのことで、
新しい考え方、生き方として、近年では日本でも注目が高まっています。
「・・火?」
「・・キリンのコーヒー?」
などと、思い浮かべた忙しいあなたへ。
この記事では、FIREとは何の略か、
若いうちにセミリタイアできるのかということを、
わかりやすくご説明したいと思います。
FIREとは?どんな意味で何の略?
FIREとは、
Independence (独立して)
Retire (リタイア・退職)
Early (早期・早めに)
という4つの単語の頭文字をとった造語のことです。
これを日本語訳すると、
「経済的に独立して早期リタイアする」という意味になります。
つまり、若いうちからたくさんお金を貯めておいて、
早々に重労働から解放されようという考え方となります。
通常、会社に勤めている人が仕事を引退するのは、
60代~70代になってからが一般的ですよね。
ですが、FIREムーブメントの考え方では、
もっと早い30代~40代でのリタイアを目指すという生き方なのです。
このムーブメントの発端となったのは、
30代でエンジニアの仕事をリタイアしたカナダ人の男性のブログです。
彼は「Mr.Money Mustache」という名前でブログを運営し、
早期リタイアの生活の中での倹約生活や、投資活動、そして税金などの情報を発信しています。
彼のブログは、1980年代~1990年代に生まれたミレニアル世代を中心とした多くの人々に支持され、
次第にFIREムーブメントの動きが広がっていったのです。
なぜミレニアル世代にFIREムーブメントが起こっているの?
1980年代後半~1990年代前半、つまり平成の初期に生まれたミレニアル世代は、
インターネットが普及した環境で育った最初の世代です。
この世代の特徴として、大量の情報を充分に使いこなし、
自分にとって必要なものを収取し、活用するという力を持っています。
価値観の多様化する現代の中で、他者の価値観を受け入れ、
仲間とのつながりを大切にする傾向がある一方で、
「自分にとって最善とは何か」
と強く考えている特徴もあります。
そのため、ミレニアル世代は転職が非常に多い世代である、と言われています。
ひとつの会社に長く勤め、どこかで幹部職などの役職に就くよりも、
常に今の自分に必要な新しい環境を求めていく傾向にあるようです。
つまり、収入やものなどに価値を求めるよりも、
自身の経験や体験、他者の共感などを意識する傾向が強い、といわれています。
ストレスから解放され、より充実した毎日を送りたいという願望が強いこの世代に、
FIREの理念には大きく心動かされる部分があるのかもしれません。
FIREのメリットは?
FIREムーブメントによって、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
まず挙げられるのは、
“残りの人生を好きに生きることができる”
ということです。
一生ずっと生きていける金融資産があれば、
好きなことだけをして生きていけるのです。
ストレスフルな現代社会において、
好きなことだけをして生きていくというのは、とても難しいことのように思えます。
ですが、うまく資金を確保してセミリタイアすることで、
残りの人生を有意義に生きることができるのです。
次に挙げられるメリットは、社会の重圧から解放されるということ。
ひとつの会社で長く居続けることによって、
大きな責任がのしかかってくることになります。
その重圧にストレスを感じるようになり、
仕事とプライベートの境界線がなくなっていく人も多いでしょう。
セミリタイアすることは、それらの社会的重圧から逃れることができ、
心身ともに健康な生活を送ることができます。
FIREのデメリットは?
それではFIREムーブメントのデメリットとは何でしょう。
まずは、急にお金が必要になった時に対応できない、というデメリットが挙げられます。
セミリタイア後には大きなお金が入ってこないので、
急にまとまったお金が必要になったときに求職活動を行うハードルは高く、困ってしまうことが想定されます。
人生の中では、突然にお金が必要になることもあります。
そのような場合にセミリタイアの計画が狂ってしまい、
再び働かなくてはいけない可能性もあることも考えておかなければなりません。
また、次に挙げられるデメリットは、働く意思がなくなるということです。
FIREを達成してしまうことで働く意思がなくなってしまい、
万が一働かなくてはならない時に、仕事に打ち込むことが難しくなってしまうことが考えられます。
若いうちにセミリタイアできるのか
実際問題、30代や40代までにセミリタイアはできるのでしょうか?
セミリタイアとは、大きく定義するとこのような状態のことをいいます。
2.嫌な仕事をしなくてよい
3.好きな時に休むことができる
4.住むところを自由に選べる
5.毎日好きなことだけをしてすごす
これだけ挙げると、まるで夢のような話に思えてきますが、
実際に40代からこのような暮らし方を出来るものなのでしょうか?
そこで必要になるのが、3つのポイントです。
2.運用する
3.不動産投資をする
若いうちからお金を貯めるには、住宅や車、保険などの倹約はもちろんのこと、
副業などを始めてみてもいいかもしれません。
副業にはWEBコンテンツの運用やYouTubeの動画制作、プログラミングなども含まれます。
また、株の運用もハイリスクなものには手を出さず、
少額でも確実なリターンがあるものを選ぶとよいでしょう。
セミリタイアを実現するためには、資産運用や投資の勉強をすること、
すなわち、勉強して得られる知識への投資が大切になります。
手元にあるお金をいかに上手に回していけるのか、
お金に銀行で眠ってもらっているのではなく、一緒に働いてもらう感覚、そこが最も重要なポイントでしょう。
FIREとは?意味や何の略か?若いうちにセミリタイアできるのか?おわりに
この記事では、FIREとは何なのか、若いうちにセミリタイアできるのかどうかについて、ご紹介しました。
これからの時代は、働き方や生き方がどんどん多様化していく時代ですよね。
一度しかない人生で、あなたがどんな生き方をするのかはとても重要なことです。
後悔のないように生きていけるように、
様々な情報収集をしてベストな生き方を選択していきましょう。
FIREに共感できたあなた、まずは何才でセミリタイアするか決めて、
そこから逆算して計画を立ててみましょう。
ワクワクしてきますよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。