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セックスレスの夫婦20代、30代、40代の割合は?離婚の基準は?

当サイトでは別記事「セックスレスとは?期間はどれくらいから?原因と解消法を考察」で

セックスレスの理由にあげられがちな事象と解決方法について考えてみました。

 

セックスレスで悩むのは自分たちだけではないか、と、

日本では「セックス」は恥ずかしいとする世間体から、

周りに相談しづらい理由から聞きづらい文化的・社会的な重圧も強く

「周りはどうなんだろう」

「こんなことで悩むのは私がエッチなのかな」

など、悩んだことのある人は多いとされています。

 

今回はセックスレスについて定量的なデータで見ていきましょう。

そのうえで、解決できないときには離婚事由として扱われるのかも併せて調べてみたいと思います。

 

それではまず、数的データを見ていきましょう。

 



 

セックスレスの夫婦の数について、20代、30代、40代の割合は?

あなたは周りのカップルがどのくらいの割合でセックスを行っているのか、

セックスレスの夫婦はどのくらいいるのか、気になったことはありませんか?

 

今回、数的なデータを取っている調査を調べてみました。

 

一つ目のデータは、一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センター

コンドームメーカーとして有名なジェクス株式会社からの依頼を受けて実施した

『男女の生活と意識に関する調査』から見ていきたいと思います。

参考URL https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/summary.pdf

 

調査は2020年2月21日(金)~2月24日(月)にインターネットによる調査で行われた、

全国の満20歳~69歳の男女5,029人のサンプルの結果です。

 

こちらの調査では

セックスレスと答えた人は、男女共に年齢が上がるにつれて多くなり、

男性では、20 代(33.6%)、30 代(51.0%)、40 代(57.8%)、50 代(69.3%)、60 代(79.0%)。

女性の場合にはそれぞれ20 代(33.6%)、30 代(49.5%)、40 代(64.4%)、50 代(79.5%)、60 代(78.0%)となっています。

 

「(特定の相手に限らず)この一年間のおよそのセックス回数について教えてください」との問いには、

男性では41.1%、女性では49.5%が「この1年以上していない」と回答を寄せていました。

この結果をセックスレスの定義である

「病気など特別な事情がないのに、1ヶ月以上性交渉がないカップル」

にあてはめて見てみると、

男性の61.6%、女性の64.2%と男女ともに約6割強の人がセックスレスであるということが読み取れますね。

 

これを年代別に見てみると、男性では

20代で33.6%、30代で51.0%、40代で57.8%、50 代で69.3%、60代で79.0%の人が

セックスレスであるという結果になっています。

 

女性では、20代で33.6%、30代で49.5%、40代で64.4%、50代で、79.5%、60代で、78.0%の人が

セックスレスであるという結果に。

 

 

続いての調査はコンドームメーカーとして有名な相模ゴム工業が行った

性に関する日本で最大規模の調査「ニッポンのセックス」のデータから見ていこうと思います。

 

こちらの調査は少し古く2018年10月25日(木)~11月5日(月)にインターネットによる調査を行っており、

47都道府県 20~60代 男女(本調査14,100名はセックス経験者のみ)ととても大規模な調査の結果です。

参考URL https://www.sagami-gomu.co.jp/project/nipponnosex2018/03_other_sex.html

 

このなかで「結婚相手/交際相手とは世間一般にいうセックスレスだと思いますか?」の問いに、

男性の約57.9%の人がセックスレスであると思っていると回答し、

女性では、50.0%の人がセックスレスであると思っているとの回答でした。

また、これらを世代別にみてみると、

男性20代は39.6%、30代は55.2%、40代で67.2%、50代では65.5%、60代では59.2%の人が

セックスレスであると思っているという結果になりました。

 

女性の世代別では、20代では36.7%、30代では53.5%、40代では56.7%、50代では57.6%、60代では45.2%の人が

セックスレスであると思っているという結果になりました。

これら2つのデータを比較してみると

両データともにあまり大きく変わらない結果となっていることがわかります。

 

ただ、このデータは自身が「セックスレスであると思っている」割合ですので、

人によって実際は定義に合わせるとセックスレスではないという結果になる人も中にはいるかもしれません。

 

しかし、30代以降は「自分たちはセックスレスである」と思っているカップルが

2組に1組はいるということになるようです。

 

それでは、セックスレスが原因で離婚となるケースはあるのでしょうか。

 



 

セックスレスによる離婚の基準は?

結論から言うと、セックスレスを理由に離婚を求めることは可能です。

 

そもそも離婚したいとなった時、話し合って離婚の可否を決める協議離婚や調停離婚であれば、

どのような理由でも離婚することが可能です。

 

しかし、離婚についての話し合いを進める中で、相手が協議離婚または調停離婚での離婚を拒否した場合、離婚裁判となります。

 

離婚裁判の場合、次のような『法定離婚事由』に該当しない場合は離婚が認められません。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

(引用:民法第770条)

上記一から四にセックスレスは当たりませんが、五の「その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき」と判断される可能性は十分あります。

 

厚生労働省の人口動態統計(令和元年版)によると、

離婚件数は208,496 組(平成 30 年 208,333 組から 163 組増加)と

単純に割ると1日に570組前後のカップルが離婚している計算となります。

 

また、裁判所が公表している司法統計によると、

調停離婚申し立て理由として、4856件もの夫婦が性的不調和を理由に申し立てを行っています。

 

ただし、この性的不調和というのはすべてがセックスレスでの理由申立ではありません。

性的嗜好が異なるなども含まれています。

しかし、性的な不調和での離婚申立ては可能ということです。

このようにセックスレスは離婚事由の一つとして扱われます。

 

それではどの程度のセックスレスで離婚事由として認められるのでしょうか。

 

過去の事例を見ていくと、長年セックスレスであると判断できる証拠があれば、

数年のセックスレスでも離婚が認められた例もあります。

 

しかし性交渉は、夫婦の義務ではありますが、数回拒否されたぐらいでは離婚の原因としては認められません。

また、セックスレスでも、お互いに愛情や信頼関係があり、双方が納得の上であれば申立てられることはないでしょう。

 

しかし、一方が理由もなく、長期間にわたって性交渉を拒否し、拒否された側は精神的苦痛を感じ、

また、それが原因で夫婦関係が破綻したと判断された場合には離婚が認められます。

 



 

セックスレスの夫婦20代、30代、40代の割合は?離婚の基準は?まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

大変プライベートなことで家族をはじめ親しい友人にも逆に相談しづらかったりする「セックスレス」の悩み。

年代別のセックスレスの割合などをみてほっとした人もいれば不安になった人もいるでしょう。

 

セックスレスの悩みは本人だけでどうにかなる問題ではありません。

パートナーとの話し合いや意識のすり合わせ、また、それではどうにもならないときは

カウンセリングなどの専門家に相談するのも一手かも知れません。

 

あくまでもデータは数でみたものです。

これらの数字にとらわれず、自分たちのペースで、納得のいく幸せな生活を描いていくとよいでしょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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