あなたは、『承認欲求』ってご存じでしょうか?
最近よくSNSやテレビで、「この人は『承認欲求』が強いよね~」
などと聞いたことがあるのではないでしょうか。
『承認欲求』は、人間が必ず持っている欲求のひとつです。
あなたも持っています。
「え、自分も持っているの?そもそも『承認欲求』ってなに?」
という方のために、今回は承認欲求の意味や、承認欲求が強い人、
全く承認欲求がない人の特徴をご紹介しますので、詳しく見て
いきましょう!
『承認欲求』とは?
『承認欲求』とは、ズバリ「他人から認められたい」という感情の欲求です。
例えば、
・お母さんに褒められたい
・あの子に好かれたい
・あの人に必要とされたい
・もっと仕事を任されたい
といった感情が承認欲求に当たります。
承認欲求が満たされることで、人は喜びを感じ、モチベーションが高まりますが、
満たされたい気持ちが強すぎてしまうと、悪影響になります。
■『承認欲求』の種類は?
承認欲求は、大きく2種類に分けられます。
それは『他者承認欲求』と『自己承認欲求』です。
『他者承認欲求』は、「他人から認められたい」という欲求でして、
多くの方は承認欲求と聞くと、この他者承認欲求を想像すると思います。
『自己承認欲求』は、「自分で自分を認めたい」という欲求でして、
他人からどれだけ認められても満足しないのが特徴です。
『承認欲求』が強い人の特徴は?
■「自分のことが好き」
承認欲求が強い人に、「自分のことが嫌い」という人はいません。
口では「自分のことが嫌い」と言っていても、他人から認められたい
欲求があるのは、ホントは「自分のことが好き」ということです。
このことから承認欲求が強い人は、ナルシストと言っても過言ではありません。
自覚があるにしろないにしろ、「自分のことが好き」なのは、承認欲求が強い人
の特徴と言えるでしょう。
■「優れた自分でありたい」
承認欲求が強い人に、「自分は劣っている」と思っている人はいません。
心のどこかで「自分は優れている」と思っていて、それを確認するために
「他の人から認められたい」という感情が大きくなり、結果的に承認欲求
が強くなってしまいます。
■「寂しがり屋である」
承認欲求が強い人は、寂しがり屋であることが多いです。
もっとも多いのが、TwitterやInstagramなどのSNSで、人から注目を
集めたり、反応してもらうことで、いつも感じている寂しさを紛らわせ
ようとしている人です。
こういう人によく見られる傾向として、実生活で自分のすぐ近くにとても
目立つ人がいると、自分を平凡な面白味のない人だと思っているので、
他人より優れたものや、憧れるようなものを、必死にアピールしたいと
思っているパターンです。
他の人から認められることにより、いつも感じている劣等感や、平凡である
という無力感を紛らわせています。
他人から必要とされず、いなくてもよいと思われる恐怖感を避けるために、
そういったSNSを使いすぎる傾向があるのです。
■「目立ちたがり屋である」
他人より目立つことや、スゴイと思われることをしたがるタイプの人です。
学生がバイト中に悪さを働くところをSNSに投稿して、炎上してしまうことは、
まさにこれに当てはまると思います。
このような人たちは、「自分は他の人とは違うんだ」というアピールをして、
人から注目されることで、自分が特別だと錯覚し、そのまま行動がエスカレート
してしまいます。
自分が他の人から認められることで、快感を感じたりするこのタイプは、
次々と突拍子もないことをやってみたり、ウソや誇張表現で注目を集めよう
とします。
■「ストレス発散でバランスをとっている」
ひとつのコミュニティでは、疎外感や閉塞感を感じているけど、
別のコミュニティでそのフラストレーションを晴らして、
バランスをとっているタイプの人です。
例えば、学校ではいじめらているけど、ネットの世界では名が知れており、
まったく別の明るい顔を見せる学生や、仕事とプライベートで極端に差が
ある人たちです。
こういった人たちは他者からの注目を集めることで、自分の存在意義や
優位性を見出し、それが鬱積したストレス発散の場となってしまっている
ことがあります。
私生活で得られない満足感のため、普段のコミュニティから目を逸らし、
もう1人の自分を作り出しているといえるでしょう。
もう1人の自分が他の人に認められることで、承認欲求のバランスを取って
いるのです。
『承認欲求』が全くない人の特徴は?
■「評価や評判に関心が薄い」
承認欲求が全くない人は、自分に対する評価や評判に対して関心が薄く、
自分が他人からどう思われているのか、どんな人だと見られているかは
あまり気にしない傾向があります。
「あの人が、自分のことを悪く言っていた」と周囲の目を気にして一喜一憂
することよりも、理想の自分になるための努力をすることの方が、大事だと
考えているからです。
そうして成功する人は、「他人に認めらたい」という気持ちから努力していた
過去もありますが、結果を出して、承認欲求が十分に満たされたことで、いちいち
人目を気にしてまで、自分の評価や評判を気にする必要がなくなったとも考える
ことができます。
■「努力よりも結果の方を重要視している」
承認欲求が全くない人は、承認欲求が十分に満たされるだけの、結果を
出してきたと考えられます。
つまり、仕事や勉強で努力して結果を出してきた人です。
承認欲求が強い人にありがちな、「努力そのものを認めて欲しい」と
いう気持ちをコントロールして、努力を見せびらかし、注目を浴びる
ための道具ではなく、結果を出すために必要な道具と考えています。
「努力すること」よりも、「努力した結果」の方を重要視しています。
承認欲求とは?強い人、全くない人の特徴や意味を詳しくご紹介 おわりに
今回は承認欲求の意味や、承認欲求が強い人、全くない人の特徴を詳しく
ご紹介しました。
承認欲求は、大小あれど人間に必ず備わっている欲求ですので、
「承認欲求が全くない」と言っている人たちですらも、価値観の
ベース自体は社会から育まれているため、
「さすがに四十歳になったら結婚していないと恥ずかしいかも..」
「社会人で一人暮らししないなんてかっこ悪いかも..」
など、妙なところでのみ承認欲求が跳ね上がる一面があったりします。
いづれにせよ、承認欲求はコントロールすることで人生をより豊かに
してくれますので、「どうだ!もっと俺を褒めてくれ!」
「もっともっと私を好きになってよ!」と口や態度に出さず、黙って
色々な信頼を積み重ねて、結果として自然に認められるようになりましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。