コロナ禍によりニューノーマルと呼ばれる新しい生活様式が次々と生まれて
きました。
その一つが就職活動のオンライン面談です。
双方離れた場所にいながらパソコンやスマートフォンの画面越しに非接触で
安全に面接できるため、いまや完全に市民権を得た形になっています。
コロナ前までは地方大学に通学している学生が都心で就職活動をするには、
わざわざ面接の為だけにホテルに宿泊して面接を受けるのが当たり前だった
のですが、オンライン面接が可能になった今、就活生は高額の交通・宿泊費を
払わずに済むようになりました。
これはリモートワークを推奨する企業にとってもメリットがあり、いまや対面
での面接は無くなりつつあります。
それでも、面接は面接。
画面の向こうに面接官がいる状況は緊張してしまいますよね。
今回は、対面での面接とオンラインでの面接の違いについて考察し、
オンライン面接の失敗しないコツをご紹介していきます。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
オンライン面接で注意する3つの基本事項
まず、対面での面接とオンライン面接の違いで押さえておくべき3点をご紹介します。
1つ目:Wi-Fi環境(通信環境)に注意
自宅で面接がしたいという方は通信環境を事前に整えておく必要がありますが、
マンションだと他の部屋と共用で回線速度が極端に遅い時間帯が生じたりします。
自宅に通信環境がない方、接続速度がご心配な方は、カラオケボックスや漫画喫茶
などネット環境が整備されている施設へ行きましょう。
2つ目:周囲の雑音に注意
面接中は周辺からの雑音が入らない状態にしておかなければなりません。
赤ちゃんの泣き声、パトカーや救急車のサイレンは仕方がないとしても、洗濯機のピーピーと
いう音や、宅配業者からのインターフォンなどは事前に時間をずらしたり
するなど調整できますので、面接が始まってから「これは先に対策しておけよ」
と面接官に思われてしまう雑音で中断されるのを避けましょう。
3つ目:画面に映る背景に注意
あなたが面接官なら画面に映った相手の背景に
・アニメのカレンダーがあったら
・色々な洗濯物がおいてあったら
気になってしまいますよね。
面接官の気が散ってしまっては、あなたへの注意がそがれてしまいますので、
背景は何も映り込まないように配慮しましょう。
オンライン面接で直前に準備しておくこと3選
1つ目:面接前に面接官へメッセージを送り、自分のアイコンを整えておく
事前にあなたの名前と面接日時を明記して「本日はよろしくお願い致します。」
と添えたメッセージを送っておきましょう。
ここで注意したいのがアイコン写真です。
あなたが面接官だったら、
・猫のアイコン
・自分の顔のアイコン
それぞれどういう印象を受けるでしょうか。
面接官はあなたのオンラインでのプロフィール写真アイコンにも目がいくため、
ふざけたものするのはやめておいた方がよいでしょう。
やはり面接前に変な印象を植え付けたくない方は、あなたの顔がはっきり
わかるものに変更しておくといいでしょう。
では具体的にどういったアイコンが良いのか、例えば大学時代のサークル時の
頑張っていた頃の写真を使用したり、ボランティア活動で活躍していた頃のもの
を設定しておくと面接時に自己PRの話題へ誘導できるアイコンに設定するのが
ベストでしょう。
2つ目:カメラの位置を確認しておく。
画面の高さはあなたの目線と合うように、あらかじめ、本や箱を使って調整
しておきましょう。
面接には直接影響はないにしろ、画面に映ったあなたが上から面接官を見下して
いるような画角は避けるべきでしょう。
また、オンライン面接にスマートフォンを用いる場合は、手では持たずに目線の
高さに固定させて置くようにしましょう。
これはいきなり電話がかかってきてバイブレーション機能で画面がブルブル揺れて
動いてしまっては、お互い面接に集中できなくなってしまうからです。
当然ですが、面接中に画面をスワイプしたりする動作は相手が不快に感じる恐れが
あるので気を付けるようにしましょう。
3つ目:マイクの音量調節機能を把握しておく
面接中に相手の声が遠くなったり、相手に自分の声が届かないことは頻繁に
あります。
このため、音量調節機能の操作方法については、面接前に予習しておきましょう。
オンライン面接で失敗しないコツ5選!
1つ目:本番を想定してカメラ目線の練習をしておく
最低でも1回は親や友達とオンライン面接の練習をしておきましょう。
本番になって慌てて微調整するようなことがないよう、面接時の音量や
照明も事前に調節しておくとよいでしょう。
また、この際にカメラ目線で面接を行えるようにしておきましょう。
目と目を合わせようとついつい画面の中の面接官を見てしまいがちですが、
面接官側からは目が合っていないように感じてしまいます。
慣れないことではありますが、カメラ目線で受け答えの練習をしておくことで、
面接官からは直接会って目を見て答えてもらえているのに近い印象を残せます。
予行練習の際にしっかりと練習しておくことを心がけましょう。
2つ目:5分前にはオンラインにしておく。
これは通常の面接でも同様の事ですが、5分前行動を心がけましょう。
パソコンやスマートフォンのアプリは急に立ちあがらなくなったり、
アップデート処理が走り出してしまうことがありますよね。
そんな状況も想定して、面接時間ギリギリではなく、余裕をもって
最低5分前には面接できる状態で画面の前に座っていましょう。
3つ目:担当面接官の連絡先を聞いておく
当日の直前になってネット環境が不調になることは十分考えられます。
面接直前や面接中に通信が途切れてしまった場合も、落ち着いて通信が
切れた旨を説明して再度面接してもらえるように、事前に担当面接官の
連絡先を聞いておくようにしましょう。
この際、もし急に通信が切れた場合はどうするのか、あらかじめ確認して
おく事ができれば「こやつ仕事できるな」とPRにもなるでしょう。
4つ目:資料や志望動機などカンペを手元に準備しておく
面接中にあなたの職務経歴書など質問されたときに困らないよう、手元に
置いておくとよいでしょう。
オンライン面接では画面に映りさえしなければ、できる限りの資料を手元に
用意しておくに越したことはありません。
志望動機や面接でアピールしようとしている事などは、カメラに映らないような
箇所に付箋で貼っておいてもいいでしょう。
さすがに壁に貼ってある紙を凝視して読み上げるのはNGですが、ちらっと
確認するくらいなら面接官の印象は悪くならないため、話そうとしたことが
飛んでしまった不測の事態に備え、お守り感覚で準備しておいて損はありません。
また、面接中にどうしてもメモしたい事があれば、別の事をしていると勘違い
されてしまうスマートフォンやパソコンではなく、ノートにとることをお勧め
します。
5つ目:ゆっくり話すように注意する
対面の面接と違い、オンライン面接では通信の関係で少し遅れて相手の声が
聞こえること非常によくあることです。
会話が成り立たなくなってペースが乱れてしまっては自分の力を充分に発揮
できずに終わってしまいますので、面接官が話し終わってから、意識して
一呼吸おいてから話し出すよう心がけてください。
オンライン面接での最初の挨拶例をご紹介
オンライン面接の挨拶が、通常の対面時の面接と違う点は最初の確認です。
1つ目:「はじめまして、自分の声は聞こえていますでしょうか?」
2つ目:「私の顔はしっかりと映っていますでしょうか?」
この2点を確認しつつ、音量も調整していくようにしてください。
そのあとで、あなたの大学名とお名前をお伝えするとよいでしょう。
オンライン面接での最後の挨拶例は?
こちらは通常の対面での面接時と変わりませんので、普通にお礼を
述べましょう。
「本日は貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。」
基本は面接官に先に切っていただくのがよいものの、面接官がオンライン
通信の接続を切れなかったら一言「こちらから先に失礼します」と断って
先に切断しても無礼ではありませんので、何も言わずにプチっと切らない
ようにだけ注意しましょう。
オンラインを切断したはずが、ずーっと切れていなかったなんてこともありますので、
最後まで気を抜かないようにしましょう。
オンライン面接で失敗しないコツ5選!最初と最後の挨拶例もご紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。
オンライン面接は対面面接と違い、回線速度や周囲の雑音など気を使うことが多い反面、
資料を手元に置けたり、移動・宿泊時間をなくすことができたるメリットもありますよね。
オンライン面接前のメッセージやプロフィール写真アイコンなど細やかに気配りしておく
ことで、自社に就職した際にも不快感を与えないよう気遣える人だと期待いただける
のではないでしょうか。
あなたをオンライン面接でも魅力的と思っていただけるよう、ぜひ事前準備をして
臨んでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。