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共依存とは?親子間での特徴とチェックリストをわかりやすくご紹介

あなたは共依存という言葉をご存じでしょうか?

 

共依存とは、人に依存してしまう者と、その世話を必要以上に焼いてしまう者との寄りかかり合う関係の事を言います。

 

元々、アルコール中毒の夫を献身的に世話をして精神的にボロボロになってしまった妻のことを「共依存」と呼んだことが語源とされています。

 

世話を焼いてくれることに甘えてしまう依存者

 

一方で世話を焼くことが自分の存在価値だと思ってしまい没入してしまう共依存者

 

その関係は夫婦や恋人、友達や親子など誰もが陥ってしまう可能性があります。

 

今回はその中の、親子の共依存に焦点を当ててお話ししていきたいと思います。

 

ぜひ、最後までお付き合いくださいね。

 



 

親子間の共依存とは?特徴

親子間の共依存とは、主に親子の関係性が逆転している事を言います。

 

一般的には親が子供へ愛情を注ぎ、子供はその愛情を受け、自己を形成していきます。

 

では、共依存している親子関係は一般的な親子関係とどう違うのでしょう。

 

まず、本来、子供へ愛情を注がなければならない親が、逆に子供に愛を求めて依存してしまう逆転現象が起こるのです。

 

これは、その親が幼少期に愛情不足であったことが原因だとされています。

 

それに対し、子供もまた、愛されたいが故に「親の為だ」と我慢して言う通りにしてしまうのです。

 

子供に依存している親は、自分の親から愛されたという自覚がありません。

 

つまり、その親からの愛情不足を、自分の親でもなく、結婚したパートナーでもなく、子供に求めてしまうのです。

 

そして、子供が自分を愛していないと子供に対して憎しみを持ちます。

 

具体的には自分の意にそぐわないとイライラします。

 

そして、「躾だから」と正当化しながら、過剰に束縛したり、暴力をふるったりするのです。

子供が抵抗して思い通りにならないと「子供がおかしい」と判断してしまいます。

 

共依存の親子関係にある親は、自分が子供に依存していることには気づきません。

 

そして、子供が「自分のために」我慢をしていることに自分への愛を感じてしまうのです。

 

子供が親の愛情を求めることは当たり前の事です。

 

「愛されたい」

 

「我慢すれば愛してくれる」

 

「嫌だと言ったら愛してくれなくなるのでは」

 

どうしても子供はそう思って、親に従い、我慢してしまうのです。

 

しかし本当は辛い。その思いが蓄積されて爆発してしまった時に、神経症やうつ病などになってしまいます。

 

突発的に親を殺してしまう事件などを起こしてしまう結果になる可能性もあります。

 



 

親子の共依存とは?チェックリスト

これまでお話ししていたことから、親子の共依存はパッと見ただけで判別できそうにも見受けられます。

 

しかし、親が子供に依存する原因は、親が本来パートナーから得られるものを得られないことに端を発して、子供へと向かってしまっています。

 

このため、親子間での共依存関係で母親、父親どちらもいる家庭の場合は、夫婦間でも愛情を求めあい、親子間でも愛情を求めあっています。

 

これははたから見るとお互いの事を思いあっている仲の良い家族という風に見えてしまい、外部からの検知が難しいのです。

 

「なんか当てはまるかも」と、思ったあなた。

 

以下の簡単なチェックリストを試してみてください。何個当てはまるでしょう?

 

□ 自分の気持ちを我慢して、親に合わせることがある

 

最終的に親に意見を合わせることはあるかもしれませんが、自分の意見をきちんと親に伝えていますか?

 

□ 親にどう思われるかを考えてしまう

 

自分の行動や言動を「怒られるのではないか」「どう思われるのだろう」とビクビクしていませんか?

 

□ 親が困っていたら、子供である自分が助けなくてはならないと思っている

 

責任感があることは良いことですが、自分が手に負えない事でも頑張って助けてしまったりしていませんか?

 

□ 本当は辛くても助けを求められない

 

助けを求めたくても、助けを求められる人が居ない状態ではありませんか?

 

□ 親の問題でも自分が解決しようと思ってしまう

 

本来は親が自分で解決するべきで、親が独力で解決できる問題を自分も一緒に解決しよう、または、自分が解決せねば、と思い込んでいませんか?

 

ここにあるチェックリストは本当に簡単なものです。

 

家族によって差はあるとはいえ、当てはまるものもあるのではないでしょうか。

 

これらの事が度を越え、我慢をし過ぎているか俯瞰的に考えてみましょう。

 

自分が考えていることや、やりたいことが分からなくなってしまった時、共依存になってしまっているのかもしれません。

 

親子間の共依存とは?克服するには?

では、やっかいな親子間の共依存を克服するにはどうすればよいでのでしょうか。

 

まず、どちらかが「自分が依存している」という自覚を持たなくてはなりません。

 

そして、どちらかというと、子供が自分で気が付くことが肝要です。

 

なぜなら、育てている親が気が付くのは非常に難しいからです。

 

「自分は子供に甘えているなぁ」

 

「なんか本当は親やパートナーに求める愛情を子供に求めてしまっているなぁ」

 

と自分で気が付いて認知できる親なら共依存にはならないからです。

 

子供が自分で気が付くには、

 

「これは親に言われていなければやらないな」

 

と、無理なことを我慢してしていないか、素直に自分と向き合うことが大切です。

 



 

共依存とは?親子間での特徴とチェックリストをわかりやすくご紹介 おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回は親子間の共依存について調べていきました。

 

家族という周囲が深いところまでは入っていきにくい関係。

 

特に他者と一定の距離を置くことが正しいとされる現代社会です。

 

それが親子間の共依存の問題を複雑にしている一因でもあります。

 

親も子も、まずは自分と相手は全く別の人間なのだと理解しましょう。

 

自分を大切にし、自立すること。

 

そして相手の事も大切にすること。

 

誰もが程よい距離感で、共依存せず、幸せな日々を送れることを願っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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