あなたは”ノーシーボ効果”という言葉を知っていますか?
ノーシーボ効果とは薬に対する反応に用いられる言葉です。
どちらかというと悪い意味でとらえられていると言っていいでしょう。
この言葉を解説するにあたり、最初に知っておきたいのが以下3点です。
・人は思い込みによる影響が大きく出る
・群れると安心することから根拠のない噂を信じる
・多くの人と同じ意見だと安心し同調する
これらの人間という生き物の傾向がマイナスに働くことをノーシーボ効果と呼ぶのです。
今回はそんなノーシーボ効果とは何か、メリットとデメリットについてお話ししていきます。
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
ノーシーボ効果とは?
ノーシーボ効果とは”反偽薬効果”とも呼ばれます。
これは偽薬であるにも関わらず、副作用があると信じ込むことで、実際に副作用が認められたり、本物の薬では副作用が増強されてしまい、効果が無くなってしまうからです。
それに対してプラシーボ効果というものがあります。
これは治療が難しい病気にかかった患者への症状の緩和や喜びを目的としています。
投与することによって免疫力が向上したなどの結果も報告されており、患者にとって良い効果のことを言います。
どんな薬にも作用と副作用があります。
偽薬なので本来は何の効果もないとはいえ、医師は薬の作用と副作用を説明しなければなりません。
その説明を聞いてしまった結果、作用よりも副作用の事の方が気になってしまうのです。
具体的には、怖くなり、調べた結果、副作用と同じような症状が出てきてしまったりします。
また、本物の薬でも同様、副作用の方が気になり考えすぎてしまった結果、副作用が思った以上に酷く出てしまったケースもあります。
ノーシーボ効果のメリット・デメリットは?
まず、ノーシーボ効果の「メリットはない」と言えます。
なぜなら、偽薬の副作用への疑念を抱くことで効果が出るどころか具合が悪くなるなんて悲劇です。
本物の薬を服用した結果、通常の30%も効果が減少したということもあるそうです。
例えば、調剤薬局では、薬が処方される前に「ジェネリックにするか、しないか」を伺いますが、安さから「質が悪いのでは?」と拒む人や効果が低くなってしまう人がいるのです。
「自分は心臓病にかかりやすい」と思っている人は、思っていない人よりも4倍死亡率が高かったり、癌ではないのに「癌です」と診断されたことによって具合が悪くなり亡くなってしまう人もいます。
また、有害な物質がないワクチンの集団接種を行ったところ、接種した1人が体調不良を訴えると、その後に接種した800人も次々に副作用に苦しんだそうです。
何においても同じことが言えますが、プラスに思い込むかマイナスに思い込むかによって、その後の結果に影響を与えることは多いです。
薬を使う際は効果を信じた方がいい影響が出る可能性が高いということですね。
ノーシーボ効果を起こすのはどんな人?
ここまで読んで「自分は疑い深いからプラシーボ効果を起こせないな」と思ったあなた。
確かに、プラス思考はプラシーボ効果、マイナス思考はノーシーボ効果だと考えられます。
プラス思考は良いものだと考えられがちですが、悪く行ってしまえば「現実と向き合っておらず、逃避している」といった側面もあります。
それに対してマイナス思考は、現実と向き合っているからこその心配だったり、不安だったりがあるのだと思います。警戒することで避けられるトラブルもありますので良い側面もあります。
マイナス思考の人は考え方を変えることは難しいかもしれません。
でも、マイナス思考をしても
「ま、なんとかなるだろう」
「そうならないために、こういう行動をしよう」
「楽しく過ごせるにはどう考えたらいいか」
と考えながら行動することで、プラス思考よりも良い結果を導く結果になるかもしれません。
ノーシーボ効果とは?メリットとデメリットをわかりやすくご紹介 おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はノーシーボ効果についてお話しさせていただきました。
ノーシーボ効果とは、薬による効果とは逆に悪い効果を起こしてしまうことを指します。
良いこと、悪いことは思い込みによって生じることも興味深いですよね。
ノーシーボ効果を予防するにあたり「無駄に悪いことを考えない」ということが大切です。
どんな時も「出来るだけ前向きに考える」という事を気を付けていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。