「ちっくしょー!辞めてやる!」
あなたは転職を考えたとき、どのような視点で転職先を選びますか?
前職で環境が合わなかった場合は、同業他社を考えるでしょうし、
思い切って未経験分野に挑戦したいと思うこともありますね。
その中で、IT業界を候補に入れることもあるのでは?
オフィス内で作業が出来る、
一般事務職より給料が高い、
某女優を彼女にできる・・・かも?
IT業界以外の方から見ると
「カッコいい、給料高そう、就職に困らない」
というイメージもあるようですが、
IT業界内部の方からは
「キッツイ、帰れない、給料安い」
と真逆の声が聞こえてきたりします。
さて、実際はどうなのでしょう?
これから詳しく調べてみましょう。
IT業界の転職事情 求人数の推移は?
IT業界の市況はと言うと、
ズバリ
「好調」
です。
2014年ごろから「売り手市場」となっています。
日本経済が回復傾向にあるため、企業はIT投資を活発化させる動きが顕著となり、
リーマン・ショック時に凍結された大規模プロジェクトの再稼働も進んでいます。
中でも金融系と製造系の好調ぶりが目に付き、
国内外の基幹システムの再構築なども各地で進んでいます。
このため、IT業界に限っては「人不足」というキーワードも良く聞かれます。
2018年7月の統計では、IT・通信の求人倍率が
5.44
と全業種内で第1位に輝いており、
全体平均2.25と比べ、2倍強となっています。
2014年から2018年7月における求人倍率の統計は、常に第1位をキープし続けています。
IT業界の転職事情 転職理由で多いのは?
転職理由も気になるところですね。
まずは、採用面接では言えない、本当の前職の退職理由トップ10から。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%) 2位:労働時間・環境が不満だった(14%) 3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%) 4位:給与が低かった(12%) 5位:仕事内容が面白くなかった(9%) 6位:社長がワンマンだった(7%) 7位:社風が合わなかった(6%) 7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%) 7位:キャリアアップしたかった(6%) 10位:昇進・評価が不満だった(4%) |
このトップ10、どの職種でも「あるある!」とうなずける理由ではないでしょうか。
そして、次の就職先にIT業界を選択する理由は、未経験の学生さんから以下の意見が出ています。
・プログラミングが楽しい! ・「形のないもの」をお客様と一緒につくる ・ものづくりに興味。チームでの仕事にも魅力を感じていた ・プログラミング+業務効率化に興味を持った ・開発経験を実社会で活かしたい ・ロボット製作やプログラミング経験からIT業界へ |
IT業界を選んだ皆さん、何かしらの「ものづくり」に興味を持ったという意見が多いですね。
またIT業界から再びIT業界への転職を考えている方は、以下の意見が出ています。
・他業種に移ると給料が下がる懸念がある ・人間関係で疲れたので、環境だけを変えたい ・客先常駐を解消したい(または、客先常駐の仕事に変えたい) ・地元に帰らなくてはならなくなったので ・新しい技術を習得したい |
などの意見が多いですね。
IT業界での仕事自体に不満は無いが、環境を改善したい、という「生活改善派」と
ITも分野が広いので視野を広げたい、という「好奇心旺盛派」が多いようです。
IT業界の転職 未経験OK?
絶賛「売り手市場」のIT業界ですが、
では、未経験者の転職は可能なのでしょうか?
結論から言うと
「新卒と同じ条件での再出発が出来るなら可」
ということが言えると思います。
まず、プログラミング言語を最低1つ以上習得しないといけません。
その後、未経験者を受け入れる企業に応募するわけです。
当然会社ではあなたを技術者として教育する必要があります。
(場合によっては、そのまま客先に常駐させられるケースもあるので注意!)
その分、確実にあなたに会社はコストをかけることになります。
必然的に、新卒者と同程度の給料に下がることは覚悟しておいてください。
また年下の先輩に教えを乞うシーンが度々発生することになりますので、
そこに嫌悪感を持ってしまうプライドが高い方には難しいかもしれません。
また、IT業界が言う「人不足」=「使える経験者の人が不足」ですので、
人不足だからと言って、未経験者が手放しで歓迎される訳ではありません。
常に勉強する姿勢を保ちながら仕事をする大変さは、覚悟してください!
IT業界の転職と言ってもその職種は幅広く、
もしあなたが管理職としてIT業界を目指すのであれば、より有利かもしれません。
と言うのは、プログラマ上がりで管理職になりたい人は、そうそう多くないからです。
元々モノづくりに興味を持つ人間が多いIT業界は、
人を動かす仕事にそれほど興味を持ちません。
出世欲が強い技術者は、生え抜き技術者の数%にとどまる傾向にあるため、
他業種で管理職の経験を持つ人材は重宝される傾向にあります。
また穴場として、IT業界の事務など裏方を担当するという方法もあります。
この場合、条件等は通常の事務職と変わらなく、あえてIT業界を選ぶメリットは無いかもしれません。
技術者にとっては、仕事の合間に事務の方と他愛もないおしゃべりをするのは、
気分転換にもなって有難いのですけどね。
IT業界の転職に必要な資格、年齢は?
IT業界に転職するに当たり、特に必須資格はありません。
応募から2年以内に取った資格でしたら、その頑張りも評価に入れてもらえるかもしれませんが、
IT技術は日月月歩なので、2年経ったら一昔前の規格となり、役立たなくなる場合も少なくありません。
それよりも、入社後に資格を取って「資格手当」を会社からもらう方が得です。
一時金が出たり、給料に上乗せしてくれる会社もあります。
年齢ですが、以前は
「SE35歳定年説」
という説がありました。
現在では、プログラマのまま60歳を迎える人も多くなっており、
気にする事は少なくなりました、が、それはあくまで
「20年、30年プログラマを続けてきた人」
という前提と思っていた方が良いです。
未経験で35歳以上でITエンジニア(非管理職)を目指す場合は、
新入社員に戻る覚悟が必要です。
IT業界の転職 おわりに
IT業界は現在「売り手市場」なので、転職先としてチャレンジするには有利と言えるでしょう。
ただし、仕事内容は「求められる品質で、締め切りに間に合わせるのがなんぼ」の世界なので、
納期までには残業を伴う厳しい局面は避けられないことは覚悟してください。
また、作業条件として「自社製品開発」「受注開発」「客先常駐」等の種類があり、
それぞれに働きやすい部分、苦労する部分を備えています。
どの職種が合うかは人それぞれなので、
転職時には業種や実際のオフィスの様子なども良くヒアリングして決めてくださいね。
あなたが良い転職先に巡り合えることを願っています。
ちなみに、辞める時は「立つ鳥跡を濁さず」が大切です。
当サイトの「円満退職に必要な理由は?ステップとメリット、デメリットについて」をご参考に円満退職を目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。