近年、さまざまな企業において
社員の「メンタルケア」が重視されるようになってきました。
社員が抱えているストレスの度合いを診断する「ストレスチェック」。
診断を受けた記憶が新しい方も多いのではないでしょうか?
ストレス社会と言われる現代を生き抜いていくには、
個々人がご自身の精神状態を客観的に把握し、
ストレスと上手く付き合っていくことが重要となっています。
今回は、心身ともに健康を保つことができるような「メンタルヘルス」対策や、
それをサポートするようなアプリケーションをご紹介していきます。
「メンタルヘルス」対策の目的って?
まず、目指すべき目標となる「メンタルヘルス」の状態を定義しておきましょう。
「メンタルヘルス」が整った状態とは、
心(精神)の状態が平穏に保たれており、
意欲的で生気に満ちた状態を指します。
「メンタル」という言葉を聞くと、精神疾患などの問題と捉えてしまいがちですが、
じつは「メンタルヘルス」の不調というのは、誰にでも関係する問題なのです。
精神が疲弊しきっていて、何も意欲が湧いてこない、
普段のイキイキとした興味や関心が薄くなってしまうなどのケースも、
「メンタルヘルス」の不調と言えるのです。
このように、「メンタルヘルス」の不調は、特別な問題ではなく、
誰にでも起こり得る問題です。
特に現代のように、ストレスや疲労要因が多い社会では、
いっそうメンタルヘルスへの悪影響が懸念されます。
こうした不調にならないためにも、個人個人でしっかりと「メンタルヘルス」対策を行っていく必要があるのです。
「メンタルヘルス」対策って具体的に何がある?
「メンタルヘルス」対策として、昨今企業でも活発になっているのが、
冒頭で挙げた「ストレスチェック」や、
ワーク・ライフ・バランスを重視した働き方制度の改革です。
例えば、育児や介護などを抱えている社員には時短勤務、時差勤務を認めたり、
在宅勤務(リモートワーク・テレワーク)制度の考案や、有給休暇の取得を促したりするなど、
徐々にではありますが、従来の日本社会ではあまり整備されてこなかった面が変化しつつあります。
加えて、メンタルヘルスに関する基礎知識を習得する研修の実施や、
管理職にメンタルヘルスを考慮したマネジメントをコーチングするなど、
「精神面(メンタル)」を重視する動きが高まっている傾向にあります。
さらに、企業によっては福利厚生の充実や社員への匿名アンケートなどによって
社員の満足度を高め、職場環境を良くしようとする試みが見られるなど、
旧態依然とした根性論を払しょくさせる変化は着々と進んでいます。
今や、「メンタルヘルス」ケアはどこの企業にとっても、
重要な課題となっているのです。
「メンタルヘルス」対策って個人でもできるの?
さて、企業全体が「メンタルヘルス」を重視する風潮のいま、
個人としてはどう自身のメンタルと向き合っていくべきでしょうか?
それは、自身のストレス要因や負荷を知り、いまのストレス状態を把握することです。
精神の不調は、確実に身体の不調につながってきます。
緊張するとお腹が痛くなったり、悩み事があると夜眠れなくなったり、
誰もが一度は身に覚えがあるのでは?
大きくショックを受ける出来事があった時、
「あまり食事がのどを通らないし、何を食べても美味しくない・・・」
と感じて激ヤセしたり、
ヤケ食いをしてしまったりした経験は?
あまりにも嫌なことを続けなければいけないとき、
頭痛がしたりめまい・吐き気がしたりといったご経験をされた方もいるでしょう。
それだけ、メンタルの不調は身体機能に大きな影響を及ぼすのです。
「プラシーボ(プラセボ)効果」
という、薬学的には全く効果の無い整理食塩水や乳糖を、
痛みを訴える患者に「鎮痛薬」として処方すると、
何の薬理作用も無いのにも関わらず、痛みが治まったと感じる例があります。
まさに、精神が身体と密接につながっているという現れのようですよね。
精神の不調を和らげるには、一番はストレスの元を無くすことが大切ですが、
そうも簡単にいかない事情もありますよね。
そこで、ひとまずはストレスを少しでも「緩和」することをオススメします。
例えば、リラックス効果のあるというヒーリングミュージックを聴いたり、
ぼんやりと何もせず過ごして頭を休ませる時間を作ったり・・・・
それだけでも、ずっと気を張りつめている状態より少しは楽になりますよ
。
日々ストレスにさらされている自分を労わって、
たまには一休みをするようにしてみてくださいね。
「メンタルヘルス」対策のお供に!iOS限定オススメアプリをご紹介!
さて、いまのストレス状態を把握するといっても、なかなか客観的に把握することって難しいですよね。
自分ではしっかりと理解できているつもりでも、
感覚が麻痺したり認知が歪んでいたりで、
正常な判断ができない状態となっているなんて事もあります。
こうした場合は、個人の主観的な判断ではなく、客観的な判断指標を頼りにすべきです。
そこでオススメするのが、血液の輝度変化や心拍数、血圧を測定し、
身体状況から精神状態を教えてくれるアプリケーションやデバイスの活用です!
ここではオススメ3つをご紹介します。
■COCOLOLO-カメラでストレスチェック&AIキモチ予報-
スマホカメラに約30秒間、指先を当てて、皮ふの色変化から心拍のゆらぎを検出し、
8タイプのキモチ(ストレス・リラックスの傾向、お疲れ具合等)を「見える化」するアプリです。
単に心拍数を計測するアプリでなく、「心拍のゆらぎ」を解析。
キモチを8タイプに分類して見える化することに大きな特徴があります。
アプリ「COCOLOLO」はiTunesストアからダウンロードすることができますので、
是非、使ってみてくださいね。
■ストレススキャン カメラで手軽にストレスチェック!
ストレス度を計測、、なんて聞くと長い心理テストをさせられると思うかもしれませんが、
カメラのレンズに指を押しあてるだけで、あなたのストレス度をたったの2分で、
科学的に測定出来てしまいます。。。
過去のデータは蓄積されグラフ化してくれるので、
連日ストレスがたまっているなということも、
自分じゃ気付かない小さなストレスにも気付けます。
アプリ「ストレススキャン」はiTunesストアからダウンロードすることができますので、
是非、使ってみてくださいね。
さて、最近は専用のアプリや、スマートブレスレットなどの、
手首に装着して心拍数や血圧を一定間隔で測定し、
そのデータをモニタリング・グラフ化してくれるデバイスもあります。
ここで、どうして血圧や心拍数を測定することがストレス状態を図る目安となるのか、
疑問に思った方はいらっしゃいませんか?
じつは、血圧や心拍数と、身体のストレス状態は、密接な関係があるんです。
血圧は、交感神経と副交感神経からなる自律神経によってコントロールされており、
このうち、血圧の上昇には交感神経が関わっています。
ストレスにさらされたときは、それに抵抗するために交感神経の動きが活発になります。
そうすると、末梢血管の収縮や心拍数の増加が起こり、心臓から送り出される血液量が増えるため、
血圧(=血液が血管を広げようとする力)が高まります。
つまり、血圧や心拍数が常に高い、といった場合であればストレスにさらされている可能性が高い、
と判断することができるのです。
緊張したり、嫌なことがあってジンワリと冷や汗をかいたりするときって、
手足の先が冷たくしびれたようになったり、
ドクドクと心臓の鼓動が大きくなったりすることを実感したことはありませんか?
もちろん、ストレスに対する反応には差があり、絶対的な指標というわけではありませんが、
生物の生存本能として、ストレスに対するこうした身体の働きがあるということを
心に留めておいていただければと思います。
また、対策という趣旨で言えばストレス緩和のため、
精神をリラックスさせてくれるような音を流してくれるアプリもオススメです。
いわゆる「α(アルファ)波」ミュージックや小鳥のさえずり、
風や波の音など、ぼんやりとできるような音を聴いて、心を穏やかにしてみてください。
ここでは絶対一つ持っておきたいリラックスアプリをご紹介させていただきます。
■ぐっすリン-快眠音でリラックス!癒しの音で自然な睡眠-
快眠音アプリで、雨や森、虫の声などの自然の音に加え、
電車内、ジャズなどリラックスできる音を集めてくれています。
あなたの気持ちをリラックスさせて、自然な深い眠りへと導いてくれるでしょう。
アプリ「ぐっすリン」はiTunesストアからダウンロードすることができますので、
是非、使ってみてくださいね。
「メンタルヘルス」対策、オススメアプリ おわりに
今回は、「メンタルヘルス」対策やオススメのアプリなどについてご紹介してきました。
毎日忙しく、仕事や家庭に追われる中、悩みが尽きない方は多いと思います。
日々ストレスが蓄積されてばかりで、
なかなか自身のメンタル状態に気を配ることが難しい方もいるのではないでしょうか。
しかし、継続的にストレスにさらされると、
いずれ精神だけではなく身体にも不調をきたす危険性があります。
たまには自分を労わり、過度なストレスを溜め込まないようにしてくださいね。
当サイトではメンタルヘルスに関連して下記の特集もございます。是非チェックしてみてくださいね。
メンタルヘルスって何?ストレスチェックによる予防や相談先をご紹介
最後までお読みいただき、ありがとうございました。