あなたは「だらだら祭」をご存知ですか?
毎年9月に東京都港区で開催されるこのお祭り。
だらだら祭と聞くと参加者や来場者がやる気なくだらだらと行われているお祭りなのか?
と思ったあなた、ご名答。
お祭りの開催期間が11日間と、とても長いことから「だらだら祭」と呼ばれています。
また、別名「生姜祭り」としても親しまれています。
今回は、そんな「だらだら祭(生姜祭り)」について深く掘り下げ、
歴史や日程、アクセス情報をご紹介していきたいと思います。
だらだら祭(生姜祭り)とは?
だらだら祭は、毎年9月に東京都港区の芝大神宮で開催される例祭です。
9月11日~21日の11日間に渡り開催され、
日本一長い祭りとして知られています。
祭りが始まった当初は、3日間の開催でしたが、
全国から参拝者が集まるにつれ、開催期間も延びていきました。
11日間という開催期間の長さから、
せっかちな「江戸っ子」たちが「だらだら祭」と呼ぶようになりました。
だらだら祭は別名「生姜祭り」とも呼ばれ、
祭り期間中は境内や参道で生姜がお札と共に売られています。
昔は、付近一帯が生姜畑で近隣の農家が境内や参道で生姜を盛んに販売していたそうで、
だらだら祭は生姜祭りとも呼ばれています。
もうひとつの特徴として欠かせないのが「千木筥(ちぎばこ)」です。
千木筥は、芝大神宮のみで授与されるものでとても縁起の良いものとされています。
社殿をつくる際に残った木材を使ってつくられていることから千木筥と呼ばれ、
女性がタンスの中に置いて「服が増えますように」と祈願すると、
衣服に困らなくなるといわれています。
見どころは?
だらだら祭の最大の見どころといわれているのが「連合神輿渡御」です。
連合神輿渡御は各町内「め組」の木遣りを先導に、
20基以上の神輿が汐留通りから芝大神宮に向かって町を練り歩きます。
「め組」とは町火消しのことで歌舞伎の演目で知られる
「め組の喧嘩」の舞台になったのが芝大神宮といわれています。
芝大神宮に到着した神輿は掛け声とともに投げあげられ、中に舞う光景は圧巻です。
だらだら祭(生姜祭り)の歴史
芝大神宮は東京都内に現存する最も古い神社のひとつで、
創建は寛弘2年(1005年)といわれています。
平安時代に藤原道長が権力を握りはじめた時代です。
当初は芝大神宮の例祭は3日間行われていましたが、
庶民の間で人気になっていくにつれ開催期間が延びていくようになりました。
芝大神宮の例祭が人気になったのは
慶応年間(1596~1615年)に「伊勢参り」が流行したことがきっかけ。
伊勢参りは今でいう三重県にある伊勢神宮へ参拝することですが、
その当時、伊勢まで行くにはかなりの時間と費用が必要で
江戸の人たちにとっては簡単にできることではありませんでした。
そこで、江戸の人たちは、伊勢参りのかわりに
伊勢の神様が祀られている芝大神宮に参拝するようになりました。
それ以降、芝大神宮には大勢の人が参拝に訪れるようになり、
それに合わせて一人でも多くの人が参拝できるようにと
期間を11日間に延ばして行うようになりました。
だらだら祭の日程は?
だらだら祭は毎年9月11日~21日までの11日間に渡り開催されています。
中日の16日に行われる例大祭祭儀を中心に諸行事が行われます。
2019年開催日
- 2019年9月11日(水)~21日(土)
開催時間
- 8:30~17:00(時間は日によって異なります)
だらだら祭のアクセス情報
開催場所
芝大神宮
アクセス
車の場合
- 首都高速道路「芝公園出口」から約3分
電車の場合
- JR山手線・京浜東北線 浜松町(北口)から徒歩5分
- 都営地下鉄浅草線・大江戸線 大門駅A6出口から徒歩1分
- 都営地下鉄三田線 御成門駅A2出口から徒歩5分
駐車場
だらだら祭では、専用の駐車場は用意されていません。
車で行かれる際は周辺のコインパーキングをご利用ください。
周辺のコインパーキングをいくつか紹介します。
鍋島駐車場
- 駐車台数:94台
- 料金:8:00~20:00 30分 300円
- 住所:東京都港区浜松町2丁目4-1
パークネット芝公園駐車場
- 駐車台数:30台
- 料金:0:00~24:00 30分 250円
0:00~8:00 30分 100円 - 住所:東京都港区大門1丁目1-21
芝タワー駐車場
- 駐車台数:22台
- 料金:8:00~24:00 30分 250円
- 住所:東京都港区芝大門1丁目1-30
タイムズ東京プリンスホテル第2
- 駐車台数:75台
- 料金:8:00~20:00 30分 400円
20:00~8:00 60分 100円 - 住所:東京都港区芝公園3-3
だらだら祭(生姜祭り)とは?歴史や日程、アクセス情報をご紹介!おわりに
いかがだったでしょうか。
今回は「だらだら祭(生姜祭り)とは?歴史や日程、アクセス情報」について
ご紹介させていただきました。
だらだら祭は開催期間が11日間ととても長く、
その長さが名前の由来になったおもしろいお祭りです。
また、お祭りで生姜が盛んに売られていたことから
別名「生姜祭り」とも呼ばれていて、これも特徴的ですね。
さらに、近くでみる神輿の渡御はまさに圧巻です。
あなたも今年2019年ぜひ、
「だらだら祭(生姜祭り)」に足を運んでみてはいかがでしょうか。
車で行かれる方は、専用の駐車場が用意されていませんので
少し離れた場所に停める覚悟をもってきてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。